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社労士のダブルライセンスおすすめ10選!最強の組み合わせを現役社労士が相性と年収で比較

社労士

こんにちは。ひのです。

社労士試験に受かると、多くの人が次の資格を考え始めます。勉強の習慣が残っているうちに動くのが、いちばん効率がいいからです。

ひの
ひの

僕も試験が終わった直後は何かを勉強していないと落ち着かなくなって、そのままFP2級の勉強を始めました。

【社労士のダブルライセンスでよくある悩み】
・社労士と相性がいい資格は結局どれなの?
・「最強の組み合わせ」って何を基準に言っているの?
・ダブルライセンスで年収は本当に上がる?
・社労士とどっちを先に取るべき?

この記事では、社労士と組み合わせる価値のある10資格を、相性・勉強時間・年収の3つで比べます。僕は令和元年度に社労士試験に合格し、そのあとFP2級を取って、いまは行政書士と簿記を勉強中です。

先に結論を書きます。社労士のダブルライセンスは「何を足すか」ではなく「誰を相手にしたいか」で決まります。個人を相手にするならFP、法人の開業支援なら行政書士、顧問単価を上げるなら税理士か中小企業診断士です。

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なお、僕が実際に取得したのは社労士とFP2級です。

他の資格については、試験制度と公表データ、そして社労士の実務で実際に接した場面をもとに書いています。

  1. この記事の執筆者の信頼性
  2. 【結論】社労士のダブルライセンスおすすめ早見表 ~目的別~
  3. 社労士のダブルライセンスで最強はどれ? ~選ぶ3つの軸~
    1. 選ぶ軸① 社労士試験の知識がどれだけ流用できるか
    2. 選ぶ軸② 同じ顧客に二度売れるか
    3. 選ぶ軸③ その資格がないと入れない場所があるか
  4. 社労士と相性の良い10資格を一覧比較
  5. 社労士のダブルライセンスおすすめ10資格 ~相性の良い順~
    1. 社労士のダブルライセンス① FP ~社労士の知識がそのまま使える~
    2. 社労士のダブルライセンス② 行政書士 ~開業の入口をつくる~
    3. 社労士のダブルライセンス③ 税理士 ~顧問先に毎月行く理由が2つになる~
    4. 社労士のダブルライセンス④ 中小企業診断士 ~3号業務がそのまま武器になる~
    5. 社労士のダブルライセンス⑤ 司法書士 ~事業承継で組むと強い~
    6. 社労士のダブルライセンス⑥ キャリアコンサルタント ~人の側から企業に入る~
    7. 社労士のダブルライセンス⑦ 宅建士 ~不動産と建設の労務に入りやすくなる~
    8. 社労士のダブルライセンス⑧ 簿記2級 ~数字が読める社労士になる~
    9. 社労士のダブルライセンス⑨ 英語 ~外資とスタートアップの労務を取りに行く~
    10. 社労士のダブルライセンス⑩ 看護師・保健師 ~産業保健の現場で組む~
  6. ダブルライセンスで社労士の年収はどう変わる?
    1. 会社員のまま取った場合 ~資格手当の範囲にとどまる~
    2. 開業した場合 ~顧問単価と継続率が変わる~
  7. 【分岐点】社労士のダブルライセンスは意味ない? ~失敗する3つのパターン~
    1. 失敗パターン① 資格を取ることが目的になっている
    2. 失敗パターン② 使う場所を決めずに取る
    3. 失敗パターン③ 1つ目が中途半端なまま次に行く
  8. 社労士とダブルライセンスはどっちを先に取る? ~取る順番~
  9. 社労士のトリプルライセンスは目指すべき?
  10. 社労士のダブルライセンス 資格別の詳しい記事
  11. 社労士のダブルライセンスに関するよくある質問
  12. 社労士のダブルライセンスまとめ

この記事の執筆者の信頼性

ひのの社労士試験の合格証

僕はひのと言います。

【主な保有資格】
社会保険労務士(全国社会保険労務士会連合会 登録)
ファイナンシャルプランナー2級(日本FP協会 登録)

令和元年(2019年)に3度目の受験で社労士試験に合格しました。現在は会社の総務部門で、給与計算や社会保険の手続きを担当しています。

合格したあと、勉強の習慣を止めたくなくてFP2級を取りました。いまは行政書士と簿記2級を並行して勉強しています。

この記事は「取ったほうがいい資格を並べる」記事ではありません。社労士の知識がどこまで流用できて、実務のどの場面で効くのか。との視点で見ていきたいと思います。

【結論】社労士のダブルライセンスおすすめ早見表 ~目的別~

社労士のダブルライセンスを目的別に選ぶ早見表

先に「誰を相手にしたいか」から見ていきましょう。

目的おすすめ資格追加の勉強時間ひとこと
個人のお金の相談に乗りたいFP2級約300時間社労士の年金・社会保険がそのまま使えます
社労士事務所を開業したい行政書士約900時間会社設立から入って顧問契約につなげられます
顧問先の単価を上げたい税理士3,000時間以上毎月訪問する理由が2つになります
経営コンサルに踏み込みたい中小企業診断士約1,000時間社労士の3号業務がそのまま武器になります
相続・登記まで一気通貫で司法書士3,000時間以上事業承継で社労士と組むと強いです
人の側から企業を支援したいキャリアコンサルタント約400時間助成金の要件になっている場面もあります
不動産・建設の労務に強くなりたい宅建士約350時間業界特有の労務課題に入りやすくなります
数字が読める社労士になりたい簿記2級約250時間就業規則の提案に説得力が出ます
外資・スタートアップを狙いたい英語—日本進出企業の労務アウトソースが増えています
医療・介護の現場を支援したい看護師・保健師—産業保健で社労士と組み合わせる人が増えています

勉強時間は一般的な目安で、社労士の学習で身についた法令の読み方が使えるぶん、実際にはこれより短く済むことがあります。

ひの
ひの

全部を狙う必要はありません。僕のおすすめは、まず短時間で取れるものを1つ取って、勉強の習慣を切らさないことです。

社労士のダブルライセンスで最強はどれ? ~選ぶ3つの軸~

社労士のダブルライセンスで最強を決める3つの軸

「社労士との最強の組み合わせ」という言葉はよく見かけますが、何をもって最強かは人によって違います。

僕は次の3つで判断しています。

選ぶ軸① 社労士試験の知識がどれだけ流用できるか

社労士試験で覚えた社会保険・年金・労働法は、資格によって流用できる割合がまったく違います。ここが大きいほど、追加の勉強時間は短くなります。

社労士試験の知識がそのまま使える割合

FP2級は6科目のうち「ライフプランニングと資金計画」に公的年金と社会保険がまるごと入っています。社労士合格者なら、ここは勉強せずに得点できます。

ひの
ひの

僕は年末調整の実務を、FPのテキストを見ながら進めたことがあります。試験勉強がそのまま仕事になった瞬間でした。

選ぶ軸② 同じ顧客に二度売れるか

ダブルライセンスで収入が変わるのは、資格が増えたからではありません。同じ顧客に対して、売れるものが2つになるからです。

行政書士で会社設立を手がけた相手に、そのまま社会保険の新規適用を提案する。税理士として毎月訪問している相手に、就業規則の見直しを提案する。この構造をつくれる組み合わせが強い組み合わせです。

選ぶ軸③ その資格がないと入れない場所があるか

独占業務のある資格は、持っていないと土俵に上がれません。登記なら司法書士、税務代理なら税理士、許認可なら行政書士です。

逆に言えば、独占業務のない資格は「あると有利」止まりになります。そこを分かったうえで選ぶかどうかで、投じた時間の回収スピードが変わります。

【3つの軸のまとめ】
①知識が流用できる
 → 短時間で取れる(FP・キャリアコンサルタント)
②同じ顧客に二度売れる
 → 単価が上がる(税理士・行政書士・中小企業診断士)
③独占業務がある
 → 断られない(司法書士・税理士・行政書士)

社労士と相性の良い10資格を一覧比較

社労士と相性の良い10資格の一覧比較

3つの軸で10資格を並べました。★は僕の評価で、公的な指標ではありません。

資格知識の流用二度売れる独占業務受験資格試験時期
FP2級★★★★★△なし実務経験または3級合格など年3回
行政書士★★◎ありなし年1回・11月
税理士★★◎あり学識・資格・職歴のいずれか年1回・8月
中小企業診断士★★★◎なしなし1次8月
2次10月
司法書士★★○ありなし年1回・7月
キャリアコンサルタント★★★★○名称独占養成講習修了など年3回
宅建士★△ありなし年1回・10月
簿記2級★△なしなし年3回+ネット試験
英語
(TOEIC等)
—○なしなし随時
看護師・保健師★★★★○あり指定校の卒業など年1回

受験資格と試験時期は年度によって変わることがあります。挑戦を決めたら、必ず各試験の実施団体の公式サイトで最新の要項を確認してください。

社労士の次に取る資格 合格までの勉強時間の目安

グラフには、10選には入れていない社会福祉士も参考として並べています。英語と看護師・保健師は決まった目安時間がないため、グラフからは外しました。

勉強時間で見ると、簿記2級・FP2級・宅建士は300時間前後で届きます。社労士に1,000時間を投じられた人にとって、300時間は「もう一度あの半分以下をやるだけ」です。

ひの
ひの

司法書士と税理士だけは別格で、社労士をもう3回受け直すくらいの量になります。覚悟が要ります。

社労士のダブルライセンスおすすめ10資格 ~相性の良い順~

社労士と相性が良いおすすめ10資格

ここからは1つずつ見ていきます。相性の良い順に並べました。

社労士のダブルライセンス① FP ~社労士の知識がそのまま使える~

社労士合格者にとって、いちばん短い距離にあるのがFP(ファイナンシャルプランナー)です。

FP2級は6科目で構成されていますが、そのうち「ライフプランニングと資金計画」には公的年金と社会保険が丸ごと入っています。社労士試験を突破した人なら、この科目はほぼ勉強せずに得点できます。

【社労士×FPが効く場面】
・年金相談で、公的年金だけでなく私的年金や保険まで一緒に設計できる
・年末調整で、扶養控除や保険料控除の相談にその場で答えられる
・退職金や企業年金の設計を、税金まで含めて説明できる

社労士は公的な制度の専門家ですが、民間保険・資産運用・税金はカバーしていません。個人の相談に乗ると、必ずそこに話が及びます。

ひの
ひの

僕は年末調整の実務を、FPのテキストを見ながら進めました。試験勉強がそのまま仕事の道具になったのは、この資格が初めてです。

独学なら3級で1〜2か月、2級で3か月程度が目安です。短期で確実に取りたいなら通信講座も選択肢になります。

↓↓約22時間の学習で合格を目指せる↓↓

社労士のダブルライセンス② 行政書士 ~開業の入口をつくる~

行政書士試験研究センターの公式サイト
出典:一般財団法人行政書士試験研究センター

社労士事務所を開業するなら、最有力の組み合わせがこの行政書士です。理由は資格の相乗効果というより、新規顧客をどこから連れてくるかという、開業のいちばんの課題に直接効くからです。

すでに稼働している会社に「社会保険の手続きをうちに任せてください」と言うのは、簡単ではありません。既存の顧問がいることがほとんどだからです。

一方、会社設立や許認可は「これから始める人」の入口にあります。行政書士として設立を手伝い、その流れで社会保険の新規適用と顧問契約につなげる。この順番なら無理がありません。

【社労士×行政書士のワンストップ】
①行政書士として定款作成・許認可申請を担当(登記は司法書士の領域)
②社労士として労働保険・社会保険の新規適用を担当
③そのまま毎月の顧問契約へ

行政書士試験は受験資格がなく誰でも受けられます。合格率は令和7年度で14.54%と社労士より高いものの、決して楽な試験ではありません。

なお、社労士と行政書士のどちらを先に取るべきかは、別記事で詳しく比べています。

関連記事:社労士と行政書士はどっちが稼げる?難易度・年収・就職を現役社労士が徹底比較

↓↓令和7年の合格実績は58.5%↓↓

社労士のダブルライセンス③ 税理士 ~顧問先に毎月行く理由が2つになる~

検索データを見ると、社労士と組み合わせて最も調べられているのが税理士です。理由ははっきりしていて、税理士と社労士はどちらも「毎月その会社に関わる」仕事だからです。

給与計算は社労士の領域ですが、そこから出る源泉所得税は税理士の領域です。年末調整は両方にまたがります。実務では、この境界で必ず連携が発生します。

場面社労士だけ社労士+税理士
給与計算計算して終わり源泉徴収と法定調書まで一括
年末調整手続きの範囲まで税額の相談まで受けられる
助成金申請を代行決算への影響まで説明できる
社会保険料の見直し制度面から提案法人税との兼ね合いまで含めて提案
事業承継退職金と年金の設計株価と相続税まで含めて設計

ただし税理士試験は5科目に合格して初めて資格が得られる科目合格制で、社会人が働きながら数年かけて1科目ずつ積み上げるのが一般的です。社労士のように1年で決着する試験ではありません。

ひの
ひの

僕は税理士の勉強をしたことがありません。ここは制度と、実務で税理士の先生と組んだときに感じたことをもとに書いています。

社労士のダブルライセンス④ 中小企業診断士 ~3号業務がそのまま武器になる~

中小企業診断協会の公式サイト
出典:一般社団法人中小企業診断協会

社労士の業務は1号・2号・3号に分かれています。1号と2号は手続きの代行で、今後大きく伸びるとは言いにくい領域です。

伸びしろがあるのは、相談とコンサルティングにあたる3号業務です。ここに中小企業診断士の経営知識が乗ると、提案の幅が一段変わります。

【社労士×中小企業診断士が効く場面】
・人手不足の相談に、採用だけでなく業務設計から答えられる
・賃上げの相談に、原資の作り方から入れる
・補助金と助成金を並べて、その会社に合うほうを選べる

経営課題の多くは、突き詰めると人の問題に行き着きます。人事労務が分かる経営コンサルタントは、それだけで珍しい存在です。

↓↓1次試験の合格率は52%↓↓

社労士のダブルライセンス⑤ 司法書士 ~事業承継で組むと強い~

出典:法務省:司法書士試験

司法書士は登記の専門家です。社労士とは扱う法律が違うため、知識の流用はほとんどできません。

それでも組み合わせる価値があるのは、会社のライフイベントで登記と労務が必ず同時に発生するからです。設立、役員変更、組織再編、そして事業承継。どの場面でも両方が必要になります。

とくに事業承継は、株式の移転(司法書士)と、退職金・企業年金・従業員の処遇(社労士)が同時に動きます。片方しか持たないと、必ずもう一方の専門家に橋を渡すことになります。

ただし勉強時間は3,000時間以上とされ、社労士の3倍以上です。記述式(登記申請書の作成)があり、試験の性格もまったく違います。

関連記事:司法書士のダブルライセンスおすすめは?相性の良い資格を難易度・年収で徹底比較

社労士のダブルライセンス⑥ キャリアコンサルタント ~人の側から企業に入る~

キャリアコンサルタントは、個人のキャリア形成と能力開発を支援する国家資格(名称独占)です。社労士が制度の側から企業を見るのに対して、こちらは人の側から見ます。

社労士試験で学ぶ雇用保険の教育訓練給付や、労働一般常識で扱う職業能力開発の分野と内容が重なるため、知識の流用も比較的しやすい資格です。

【社労士×キャリアコンサルタントが効く場面】
・人事制度の設計に、面談運用までセットで提案できる
・退職者の引き止めや配置転換の相談に、制度と本人の両面から入れる
・人材開発支援助成金など、教育訓練まわりの提案に厚みが出る

受験には養成講習の修了などが必要で、誰でもすぐ受けられる試験ではありません。挑戦する前に受験資格の確認が要ります。

社労士のダブルライセンス⑦ 宅建士 ~不動産と建設の労務に入りやすくなる~

出典:一般財団法人不動産適正取引推進機構|宅建試験

宅建士は不動産取引の専門家で、社労士とは試験範囲がほとんど重なりません。それでも組み合わせる人がいるのは、不動産業と建設業が労務の課題を最も抱えている業界だからです。

建設業には労災保険の特殊な取り扱い(有期事業の一括、下請けの元請一括)があり、社会保険の加入指導も厳しく行われています。業界の言葉が分かる社労士は、それだけで信頼されます。

勉強時間は300〜400時間ほどで、社労士を突破した人なら現実的な射程です。合格率は18.7%と、士業系のなかでは高めです。

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社労士のダブルライセンス⑧ 簿記2級 ~数字が読める社労士になる~

簿記は資格というより道具です。ただ、社労士の提案は最終的に「その会社が払えるかどうか」に行き着くので、決算書が読めるかどうかで説得力がまったく変わります。

賃金制度を変えれば人件費が動きます。就業規則で退職金を定めれば、引当金として財務に乗ります。人件費の話をしているのに財務諸表が読めないと、経営者の土俵に上がれません。

簿記2級なら250時間前後で届きます。10資格のなかでは最も短い部類で、社労士の勉強習慣が残っているうちに片付けやすい資格です。

ひの
ひの

僕もいま簿記を勉強中です。給与計算の仕訳が自分で追えるようになってから、経理とのやり取りが一気に楽になりました。

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社労士のダブルライセンス⑨ 英語 ~外資とスタートアップの労務を取りに行く~

資格ではありませんが、実務での希少性という意味では英語が最も効きます。日本に進出した外資系企業が、人事労務をまるごとアウトソースする例が増えているためです。

手続きそのものは日本の制度なので、社労士としての実力は変わりません。必要なのは、担当者と軽いビジネス会話ができる程度の英語です。

ひの
ひの

僕は会社の昼休みにスタディサプリで続けています。スキマ時間で崩れにくいのが、続いている理由だと思います。

↓↓スキマ時間で続けられる↓↓

社労士のダブルライセンス⑩ 看護師・保健師 ~産業保健の現場で組む~

社労士を目指す看護師・保健師が増えています。これは資格を足すというより、すでに持っている医療の資格に労務という言語を足す組み合わせです。

企業のメンタルヘルス対応、健康診断後の就業判定、休職と復職の運用。どれも医学的な判断と労働法の判断が同時に必要になる場面です。

【社労士×看護師・保健師が効く場面】
・休職から復職までのフローを、主治医の意見書と就業規則の両方から設計できる
・産業医面談の運用を、法令の要件を満たす形で組み立てられる
・傷病手当金や労災の手続きを、症状の理解を前提に進められる

医療職から社労士を目指す場合、受験資格を満たしているかの確認が最初の関門になります。学歴要件か実務経験要件のどちらかを満たす必要があります。

関連記事:社労士の受験資格要件は3つ!高卒から最短で受けるルートと必要書類を現役社労士が解説

ダブルライセンスで社労士の年収はどう変わる?

ダブルライセンスで社労士の年収は変わるか

いちばん知りたいところだと思います。先に、社労士単体の水準を押さえておきます。

社労士の年収データ 厚労省job tagと国税庁統計
区分年収の目安補足
社会保険労務士(job tag)1,134.6万円開業社労士を含む職業分類の平均。個人差が非常に大きい
人事事務(job tag)525.2万円有効求人倍率1.14倍
勤務社労士(求人ベース)約400〜550万円経験と担当範囲で変動
日本の平均年収約478万円国税庁 令和6年分 民間給与実態統計調査

厚労省job tagの1,134.6万円という数字は、勤務社労士がすぐ届く額ではありません。開業して顧問先を持っている人まで含んだ職業分類の平均です。

では、ダブルライセンスで年収は上がるのか。資格が1つ増えたから上がるのではなく、同じ顧客に売れるものが増えたときに上がります。

会社員のまま取った場合 ~資格手当の範囲にとどまる~

勤務先にいながら資格を足しても、増えるのは資格手当の数千円から1万円程度です。ここは正直に書いておきます。

ただし、応募できる求人の幅は確実に広がります。労務コンサル、士業事務所、事業会社の人事。ダブルライセンスは「土俵に上がれるかどうか」で効きます。

開業した場合 ~顧問単価と継続率が変わる~

開業社労士の顧問料は、手続き代行だけだと価格競争になりがちです。そこに税務や許認可、経営相談が乗ると、単価も継続率も変わります。

参考までに、行政書士は令和5年の実態調査で年間売上500万円未満が全体の約76%を占めるというデータがあります。資格を持っているだけでは稼げないのは、どの士業でも同じです。

ひの
ひの

僕は開業していません。ここは開業した先輩から聞いた話と、公表されている統計をもとに書いています。

関連記事:社労士事務所はやめとけ?仕事がきつい4つの理由と離職率・年収を現役社労士が解説

【分岐点】社労士のダブルライセンスは意味ない? ~失敗する3つのパターン~

「ダブルライセンスは意味ない」という声も見かけます。実際、意味がなくなるパターンははっきりしています。

①資格を取ることが目的になっている
②使う場所を決めずに取る
③1つ目が中途半端なまま次に行く

失敗パターン① 資格を取ることが目的になっている

社労士に受かった直後は、勉強の習慣が残っていて次に進みたくなります。その勢い自体は良いのですが、何のために取るかを決めないまま始めると、合格した瞬間に手が止まります。

僕自身、社労士のあとFP2級を取りましたが、実務で使う場面が見えていたから続きました。ただ勉強していたかっただけなら、途中で飽きていたと思います。

失敗パターン② 使う場所を決めずに取る

宅建士を取っても、不動産や建設の顧客がいなければ名刺の飾りで終わります。英語も、外資と接点がなければ同じです。

先に「誰に何を売るか」を決めて、そこから逆算して資格を選んでください。この記事の早見表を目的から引く形にしたのは、そのためです。

失敗パターン③ 1つ目が中途半端なまま次に行く

これがいちばん多い失敗です。社労士に受かっただけで実務経験がない状態で次の資格に進むと、どちらも浅いまま止まります。

社労士として登録するには、2年以上の実務経験か事務指定講習の修了が必要です。まずここを済ませてから次に進むほうが、結果的に早く回ります。

【こうなると意味がなくなります】
・合格証を集めているだけで、名刺にも書いていない
・顧客像を決めずに、難易度だけで次の資格を選んでいる
・社労士としての実務経験がゼロのまま次に進んでいる
・勉強期間中の収入減を計算に入れていない

逆に言えば、この4つを避けるだけでダブルライセンスは機能します。

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社労士とダブルライセンスはどっちを先に取る? ~取る順番~

社労士とダブルライセンスのどちらを先に取るか

もう1つよく聞かれるのが順番です。結論から言うと、社労士の受験資格を満たしているなら社労士が先です。

状況先に取るもの理由
社労士の受験資格を満たしている社労士いちばん範囲が広く、他資格に流用が効くため
受験資格を満たしていない行政書士合格すると社労士の受験資格になります
学習経験がまったくない宅建士か簿記2級短期で1つ受かって、勉強の型を作る
すでに看護師・保健師社労士医療の資格に労務を足す形が自然
すでに税理士・司法書士社労士顧問先にそのまま提案できます

高卒などで社労士の受験資格がない方は、行政書士から入るルートが現実的です。行政書士試験は誰でも受けられて、合格すると社労士の受験資格が得られます。

ひの
ひの

順番で迷ったら、範囲の広いほうを先に取ってください。あとから狭い資格を足すほうが、必ず楽です。

社労士のトリプルライセンスは目指すべき?

検索では「トリプルライセンス」もよく調べられています。

よくある組み合わせは、社労士+行政書士+FP、または社労士+行政書士+中小企業診断士です。

結論としては、3つ目に進むのは2つ目を実務で回してからで十分です。資格の数より、1人の顧客にいくら請求できるかのほうが収入に直結します。

【トリプルにする価値がある組み合わせ】
・社労士+行政書士+FP … 個人と法人の両方に入口を持てる
・社労士+行政書士+中小企業診断士 … 設立から経営支援まで一気通貫
・社労士+税理士+中小企業診断士 … 顧問単価を最大化する構成

ただし、3つ目にかける時間を営業や既存顧客の深耕に回したほうが、回収は早いことのほうが多いです。

社労士のダブルライセンス 資格別の詳しい記事

この記事は社労士から見たダブルライセンスです。それぞれの資格を主語にした記事も用意しています。

関連記事:社労士と行政書士はどっちが稼げる?難易度・年収・就職を現役社労士が徹底比較
関連記事:行政書士と相性が良すぎるおすすめダブルライセンスを解説!
関連記事:司法書士のダブルライセンスおすすめは?相性の良い資格を難易度・年収で徹底比較
関連記事:FPと相性が良いダブルライセンス!FPの次に取る資格はコレ!
関連記事:社労士で人生変わる人と変わらない人|狂う・意味ないと言われる理由まで現役社労士が解説
関連記事:社労士の勉強時間は1000時間?3回受験した僕の実際は1800時間

社労士のダブルライセンスに関するよくある質問

社労士のダブルライセンスで最強の組み合わせはどれですか?

目的によって変わります。個人のお金の相談に乗るならFP、社労士事務所を開業するなら行政書士、顧問先の単価を上げるなら税理士か中小企業診断士です。資格が増えるほど強いのではなく、同じ顧客に売れるものが2つになる組み合わせが強い組み合わせです。

社労士と相性の良い資格は何ですか?

FP、行政書士、税理士、中小企業診断士、司法書士、キャリアコンサルタント、宅建士、簿記2級、英語、看護師・保健師の10個を挙げています。このうち社労士試験の知識がそのまま使えるのはFPとキャリアコンサルタントです。

社労士とFPのダブルライセンスにはどんなメリットがありますか?

社労士は公的年金と社会保険の専門家ですが、民間保険・資産運用・税金はカバーしていません。FPを足すと個人のライフプランを丸ごと設計できます。FP2級の6科目のうちライフプランニングと資金計画に公的年金と社会保険が入っているため、社労士合格者はこの科目をほぼ勉強せずに得点できます。

社労士と行政書士のダブルライセンスは開業に有利ですか?

有利です。開業でいちばんの課題は新規顧客の開拓ですが、行政書士として会社設立や許認可から入り、そのまま社会保険の新規適用と顧問契約につなげられます。すでに稼働している会社に社労士業務だけで入るより、はるかに現実的です。

社労士と税理士のダブルライセンスはなぜ人気なのですか?

どちらも毎月その会社に関わる仕事だからです。給与計算は社労士、源泉所得税は税理士、年末調整は両方にまたがります。ただし税理士試験は5科目に合格して初めて資格が得られる科目合格制で、勉強時間は3,000時間以上とされます。

社労士と司法書士のダブルライセンスに意味はありますか?

事業承継や組織再編で意味が出ます。株式の移転は司法書士、退職金と従業員の処遇は社労士で、同時に発生する場面が多いためです。ただし試験範囲はほとんど重ならず、勉強時間は3,000時間以上と社労士の3倍以上になります。

社労士のダブルライセンスで年収は上がりますか?

会社員のまま取った場合、増えるのは資格手当の月数千円から1万円程度です。上がるのは開業して同じ顧客に2つ売れるようになったときです。厚生労働省job tagの社会保険労務士の平均年収1,134.6万円は開業者を含む数字で、個人差が非常に大きい点に注意してください。

社労士のダブルライセンスは意味ないと言われるのはなぜですか?

資格を取ることが目的になっている、使う場所を決めずに取っている、社労士としての実務経験がないまま次に進んでいる、という3つのパターンで意味がなくなるためです。逆にこれを避ければ機能します。

社労士とダブルライセンスはどちらを先に取るべきですか?

社労士の受験資格を満たしているなら社労士が先です。いちばん範囲が広く、他の資格に流用が効くためです。受験資格を満たしていない方は、合格すると社労士の受験資格が得られる行政書士から入るのが現実的です。

社労士のトリプルライセンスは目指すべきですか?

3つ目に進むのは2つ目を実務で回してからで十分です。よくある組み合わせは社労士+行政書士+FP、または社労士+行政書士+中小企業診断士です。3つ目にかける時間を営業や既存顧客の深耕に回したほうが、回収が早いことが多いです。

社労士のダブルライセンスで短期間に取れる資格はどれですか?

簿記2級が約250時間、FP2級が約300時間、宅建士が約350時間です。社労士に800〜1,000時間を投じられた人にとっては、その半分以下の時間で届きます。勉強の習慣が残っているうちに取るのがおすすめです。

看護師や保健師が社労士を取るメリットはありますか?

あります。休職と復職の運用、健康診断後の就業判定、メンタルヘルス対応は、医学的な判断と労働法の判断が同時に必要になる場面です。ただし社労士試験には受験資格があるため、学歴要件か実務経験要件を満たしているかを最初に確認してください。

社労士のダブルライセンスまとめ

最後に、この記事の要点をまとめます。

【この記事のまとめ】
・選ぶ基準は「知識が流用できるか」「同じ顧客に二度売れるか」「独占業務があるか」の3つ
・最短で取れるのは簿記2級(250時間)・FP2級(300時間)・宅建士(350時間)
・社労士の知識がそのまま使えるのはFPとキャリアコンサルタント
・開業狙いなら行政書士、顧問単価なら税理士か中小企業診断士
・会社員のまま取っても増えるのは資格手当。上がるのは同じ顧客に2つ売れたとき
・受験資格を満たしているなら社労士が先。満たしていないなら行政書士から

社労士に合格できた人は、1,000時間を1つのことに使い切れる人です。その力は、次の資格でもそのまま通用します。あとは、どこで使うかを決めるだけです。

ひの
ひの

迷っている時間がいちばんもったいないです。資料を2〜3社取り寄せて並べると、自分がどれをやりたいのか意外とはっきりします。

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