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社労士の受験資格要件は3つ!高卒から最短で受けるルートと必要書類を現役社労士が解説

社労士

こんにちは。ひのです。

社労士試験は、誰でも申し込める試験ではありません。学歴か実務経験か試験合格のどれかを満たしていることを、書類で証明して初めて受験できます。

【社労士の受験資格でよく見る5つの疑問】
①自分は受験資格を満たしているのか?
②高卒でも社労士試験を受けられるのか?
③大学を中退していても受けられるのか?
④受験資格を最短で得るにはどうすればいいのか?
⑤実務経験がなくても受験できるのか?

先に結論を書きます。

学歴で足りないなら、行政書士に受かるのがいちばん早い

社労士試験の受験資格には、行政書士試験の合格が含まれています。そして行政書士試験のほうには受験資格がありません。年齢も学歴も国籍も問われないので、高卒でも中卒でもその年から受けられます。

逆は成立しません。社労士に合格しても、行政書士の受験資格が変わることはないからです。この一方通行が、学歴で足りない人にとっての最短ルートになります。

僕は社労士試験を3回受験して、令和元年度に合格しました。受験を決めたときに真っ先に調べたのが、この受験資格です。

この記事では、3つの区分と必要な書類を整理したうえで、高卒から受ける5つのルート、学歴別の当てはまり方、そして受験資格が確認できないときの事前確認まで、公式資料をもとに順番に見ていきます。

ひの
ひの

制度の入口でつまずくと、勉強を始めるところにすら立てません。ここは最初に片づけてしまいましょう。

  1. この記事の執筆者の信頼性
  2. 【結論】社労士の受験資格は3区分 ~どれか1つでいい~
  3. 社労士の受験資格を最短で得るルート ~いま持っているもので決まる~
    1. 社労士の受験資格を最短で① 行政書士試験なら半年から1年
    2. 社労士の受験資格を最短で② 通信制大学は卒業しなくていい
    3. 社労士の受験資格を最短で③ 総務にいるなら実務経験がいちばん近い
  4. 社労士の受験資格① 学歴で満たす4つのルート
    1. 社労士の受験資格 学歴① 『卒業』ルートは書類1枚で済む
    2. 社労士の受験資格 学歴② 『62単位』なら中退でも受けられる
    3. 社労士の受験資格 学歴③ 『48単位』ルートは62単位より早く届く
    4. 社労士の受験資格 学歴④ 『専門学校』は専門士の記載がカギ
    5. 社労士の受験資格 学歴⑤ 卒業見込みと中退の扱い
  5. 社労士の受験資格② 実務経験3年で満たす
    1. 社労士の受験資格 実務経験① どんな仕事が3年に数えられるか
    2. 社労士の受験資格 実務経験② つまずきやすい4つの落とし穴
    3. 社労士の受験資格 実務経験③ 証明書は『事務全般』では通らない
  6. 社労士の受験資格③ 79の国家試験で満たす
    1. 社労士の受験資格 国家試験① 持っている資格が使えるかもしれない
    2. 社労士の受験資格 国家試験② この中でいちばん取りやすいのはどれか
  7. 社労士の受験資格と行政書士 ~学歴が足りない人の最短ルート~
    1. 社労士の受験資格 行政書士① なぜいちばん早いのか
    2. 社労士の受験資格 行政書士② 同じ年に両方受けることもできる
    3. 社労士の受験資格 行政書士③ 受験資格のためだけの資格にはならない
  8. 高卒から社労士試験を受ける5つのルート
    1. 高卒から社労士① 行政書士試験がいちばん早い
    2. 高卒から社労士② すでに総務にいるなら実務経験が近い
    3. 高卒から社労士③ 公務員試験のリストは意外と広い
    4. 高卒から社労士④ 通信制大学は卒業しなくていい
    5. 高卒から社労士⑤ 専門学校は2年と1,700時間が条件
  9. 学歴別に見る社労士の受験資格 ~大卒・短大卒・専門学校卒・中退・在学中~
    1. 社労士の受験資格 学歴別① 大卒・短大卒は学部も学科も問われない
    2. 社労士の受験資格 学歴別② 大学中退と在学中は62単位が分かれ目
    3. 社労士の受験資格 学歴別③ 専門学校は分野を問われない
    4. 社労士の受験資格 学歴別④ 中卒でも受験そのものはできる
    5. 社労士の受験資格 学歴別⑤ 外国の大学を卒業している場合
  10. 社労士は実務経験なしでも受験できるのか
    1. 社労士の実務経験なし① 受験そのものには要らない
    2. 社労士の実務経験なし② 看護師・宅建士・FPを持っている場合
    3. 社労士の実務経験なし③ 実務経験がなくても受けられる人・そうでない人
  11. 社労士の受験資格証明書と提出のしかた
    1. 社労士の受験資格証明書① 区分ごとに出すもの
    2. 社労士の受験資格証明書② 使えない書類が決まっている
    3. 社労士の受験資格証明書③ インターネット申込みと郵送申込みの違い
    4. 社労士の受験資格証明書④ 氏名が変わっている場合
    5. 社労士の受験資格証明書⑤ 証明書が古いとき・大きすぎるとき
  12. 2回目以降は受験票が社労士の受験資格証明書になる
    1. 社労士の受験資格 受験票① 次の3回まで使える
    2. 社労士の受験資格 受験票② コピーするのは中面だけ
  13. 社労士の受験資格が確認できないときの事前確認
    1. 社労士の受験資格 事前確認① やり方は様式と送付状の2点
    2. 社労士の受験資格 事前確認② 回答は1週間以内に電話で来る
    3. 社労士の受験資格 事前確認③ 回答は保証ではない
  14. 社労士の受験資格と登録要件は別物 ~3年と2年の違い~
    1. 社労士の受験資格と登録要件① 合格しただけでは名乗れない
    2. 社労士の受験資格と登録要件② 事務指定講習は通信とeラーニング
  15. 社労士の受験資格を満たしたら次は勉強の設計
    1. 社労士の受験資格の次に① 独学と通信講座の差は費用ではなく年数
    2. 社労士の受験資格の次に② まず資料を並べて比べる
  16. 社労士の受験資格に関するよくある質問
  17. 社労士の受験資格まとめ

この記事の執筆者の信頼性

令和元年度 社会保険労務士試験の合格証書
令和元年度 社会保険労務士試験の合格証書

僕はひのと言います。

【主な保有資格】
社会保険労務士(全国社会保険労務士会連合会 登録)
ファイナンシャルプランナー2級(日本FP協会 登録)

平成29年2月、月100時間の残業をしながらユーキャンの社会保険労務士講座を申し込みました。そこから3度の受験・2年半を経て、令和元年度の社労士試験に合格しています。

1年目は選択式で3科目の足切り、2年目は択一式が基準点に2点届かず、3年目でようやく合格しました。合格後は総務課へ異動し、いまは勤務社労士として登録しています。

僕自身は大学を卒業していたので学歴の区分で申し込みました。ただ、周りには行政書士に受かってから社労士に来た人も、総務の実務3年で受験資格を作った人もいます。

ひの
ひの

制度の話だけを並べても分かりにくいので、実際に申し込むときにどこでつまずくのかという視点で書いていきます。

【結論】社労士の受験資格は3区分 ~どれか1つでいい~

社労士試験の受験資格は3区分
社労士試験の受験資格は3区分

社会保険労務士試験の受験資格は、大きく3つの区分に分かれています。

すべてを満たす必要はありません。どれか1つに当てはまれば受験できます

社労士の受験資格は学歴・実務経験・試験合格の3区分
社労士の受験資格は学歴・実務経験・試験合格の3区分
区分ざっくり言うと主な提出書類
学歴大学・短大・高専・専門学校などを出ている、
または一定の単位を取っている
卒業証明書/成績証明書
実務経験労働社会保険に関する事務などに
通算3年以上たずさわった
実務経験証明書(様式1)
試験合格行政書士試験や、厚生労働大臣が認めた
79の国家試験に合格している
合格証明書・合格証書の写し

出典:社会保険労務士試験オフィシャルサイト「受験資格について」

受験資格にはコード番号が振られていて、申込書にはそのコードを記入します。自分がどのコードに当てはまるかを先に決めれば、必要な書類も自動的に決まります。

ひの
ひの

いちばん使う人が多いのは学歴の区分です。ただ、学歴で足りなくても道は残っています。

社労士の受験資格を最短で得るルート ~いま持っているもので決まる~

社労士の受験資格を最短で得るルート
社労士の受験資格を最短で得るルート

学歴の条件に当てはまらないと分かった時点で、次に知りたくなるのは「では最短で何をすればいいのか」だと思います。

いちばん早いのは行政書士試験。半年から1年で受験資格が手に入ります

学歴が足りないときに社労士の受験資格を得るまでの期間
学歴が足りないときに社労士の受験資格を得るまでの期間
ルートかかる期間の目安向いている人注意点
行政書士試験に合格する半年〜1年いま学生でも社会人でもない
とにかく早く受けたい
試験は年1回・11月。
合格率は14.54%
通信制大学で62単位1〜2年働きながら少しずつ
単位を積みたい
卒業しなくてよい。
短期大学は対象外
専門学校を修了する2年手に職と受験資格を
同時に取りたい
2年以上・総授業1,700時間という条件がある
実務経験を積む3年すでに総務や人事にいる同じ受験資格コードの中で通算3年に達する必要がある

ここで大事なのは、4つとも同時に走らせる必要はないということです。いま自分が持っているものによって、選ぶべきルートは1つに決まります。

社労士の受験資格を最短で① 行政書士試験なら半年から1年

行政書士試験には受験資格がありません。年齢・学歴・国籍を問わず、誰でも受けられます。

令和8年度の試験日は11月8日で、受験手数料は10,400円です。合格発表は令和9年1月27日なので、翌年8月の社労士試験に申し込むまでに結果が出ます。

つまり今年の11月に受かれば、来年の社労士試験に間に合う計算です。学歴で足りない人にとって、これより早い道はありません。

社労士の受験資格を最短で② 通信制大学は卒業しなくていい

通信制大学を使う場合、卒業する必要はありません。大学(短期大学を除く)で62単位以上の卒業要件単位を修得した時点で、成績証明書を出せば受験資格が認められます。

4年間の卒業を目指すのではなく、必要な単位数までを目標にすれば、社会人でも取り組める期間に収まります。単位が揃った年から受験できます。

社労士の受験資格を最短で③ 総務にいるなら実務経験がいちばん近い

すでに会社の総務や人事で社会保険の手続きを担当しているなら、追加の費用も勉強も要りません。3年が経過するのを待つだけです。

健康保険や厚生年金の資格取得届・喪失届を作っているような業務が対象になります。自分では「ただの事務」と思っている仕事が、そのまま要件を満たしていることがあります。

【いま持っているもので、選ぶルートは決まります】
・大学で62単位以上を取っている:そのまま学歴の区分で受けられる
・総務や人事にいる:実務経験3年を数える
・どちらも当てはまらない:行政書士試験がいちばん早い
・時間に余裕がある:通信制大学で62単位を目指す

ひの
ひの

迷ったら行政書士です。1年で受験資格ごと手に入るうえ、資格そのものも残ります。

↓↓合格実績52.59%の講座で1年で受験資格ごと手に入れる↓↓

↑行政書士に受かれば、その年から社労士を受けられます↑

社労士の受験資格① 学歴で満たす4つのルート

社労士の受験資格を学歴で満たす4つのルート
社労士の受験資格を学歴で満たす4つのルート

学歴の区分は、受験者がもっとも多く使うルートです。ただし条件は「大学を卒業していること」だけではありません。

ルート条件提出書類
卒業大学、短期大学、専門職大学、専門職短期大学、高等専門学校(5年制)を卒業した者卒業証明書・卒業証書の写し・
学位記の写しのいずれか
62単位大学(短期大学を除く)で62単位以上の卒業要件単位を修得した者大学の成績証明書又はその写し
48単位一般教養科目36単位以上を含め、合計48単位以上の卒業要件単位を修得した者大学の成績証明書又はその写し
専門学校修業年限2年以上、総授業時間数1,700時間(62単位)以上の専修学校の専門課程を修了した者「専門士」「高度専門士」の証明書、または専修学校修了者受験資格証明書

このほかに、厚生労働大臣が認めた学校の卒業、各種学校等の卒業といった区分も公式の一覧には用意されています。

自分の学校がどれに当たるか分からないときは、あとで紹介する事前確認を使ってください。

社労士の受験資格 学歴① 『卒業』ルートは書類1枚で済む

大学・短大・高専(5年制)などを卒業していれば、この区分に該当します。専攻した学部・学科・コースは問われません。

提出するのは卒業証明書か卒業証書の写し、学位記の写しのいずれか1点です。卒業証書が手元にあるならコピーで足ります。

卒業証明書は証明日が古くても使えます。証明印が鮮明であることだけが条件

社労士の受験資格 学歴② 『62単位』なら中退でも受けられる

ここが意外と知られていない部分です。大学を中退していても、62単位以上の卒業要件単位を修得していれば受験資格があります

提出書類は大学の成績証明書だけで、卒業証明書は要りません。ただしこの62単位ルートは短期大学が除かれています。短大の場合は卒業していることが条件です。

ひの
ひの

大学2年の前期あたりで62単位に届く人も多いので、在学中の学生さんがよく使うのがこのルートです。

社労士の受験資格 学歴③ 『48単位』ルートは62単位より早く届く

公式にはもう1つ、48単位で受験資格を満たすルートが用意されています。こちらを紹介している記事はあまり見かけません。

【48単位ルートの3つの条件】
・一般教養科目と専門教育科目等の区分けがある大学であること
・一般教養科目を36単位以上修得していること
・専門教育科目等を加えて合計48単位以上であること
・短期大学は対象外

一般教養科目36単位以上という縛りがあるため誰でも使えるわけではありませんが、条件に当てはまれば62単位を待たずに受験資格を得られます。どちらに当てはまるかは成績証明書を見れば分かります。

ひの
ひの

成績証明書さえ取り寄せれば、その場で判定できます。まずはそこからです。

社労士の受験資格 学歴④ 『専門学校』は専門士の記載がカギ

専門学校を卒業している場合は、次の3条件をすべて満たす課程を修了していることが必要です。

【専門学校で受験資格を満たす3条件】
・修業年限が2年以上であること
・課程の修了に必要な総授業時間数が1,700時間(62単位)以上であること
・専修学校の専門課程であること

公式FAQによると、平成7年以降に専門学校を卒業した人は、卒業証書や称号授与書に「専門士」の記載があるかを確認します。記載があれば、その書面の写しがそのまま受験資格証明書になります。

平成6年以前の卒業や、「専門士」の記載がない場合は、3条件を満たす課程を卒業したことを証明する書類が必要です。試験センターの様式「専修学校修了者受験資格証明書」を使い、卒業した学校に発行を依頼します。

ひの
ひの

学校に証明書を発行してもらう場合は時間がかかります。申込期間の直前になって慌てないよう、早めに動いてください。

社労士の受験資格 学歴⑤ 卒業見込みと中退の扱い

公式資料に「卒業見込みで受験できる」という記載は見当たりません。認められているのは卒業した人、修了した人、必要な単位を修得した人です。

在学中なら、卒業見込みではなく62単位ルートか48単位ルートで申し込むのが実際的な選択になります。

中退の扱いも同じ考え方です。公式FAQでは、短大や高専の中退は学歴の区分に該当しないとされています。ただし大学の中退であれば、62単位を満たしていれば成績証明書で受験できます。

社労士の受験資格② 実務経験3年で満たす

社労士の受験資格を実務経験3年で満たす
社労士の受験資格を実務経験3年で満たす

学歴の条件に当てはまらなくても、実務経験が通算3年以上あれば受験できます。公式の一覧では、この区分がさらに8つに分かれています。

対象となる立場内容
一般企業の従業者法人等または事業を営む個人の従業者として、
労働社会保険諸法令に関する事務に通算3年以上
法人の役員・従業者健康保険組合、労働保険事務組合など、労働社会保険諸法令に基づき
設立された法人で実施事務に通算3年以上
公務員等国または地方公共団体の公務員として
行政事務に通算3年以上
日本郵政公社の役員・職員日本郵政公社の役員または職員として
従事した期間が通算3年以上
協会けんぽ・日本年金機構全国健康保険協会、日本年金機構の役員または従業員として
社会保険諸法令の実施事務に通算3年以上
社労士・弁護士の補助者社会保険労務士(法人)または弁護士(法人)の
業務の補助の事務に通算3年以上
労働組合の専従役員労働組合の役員として業務に専ら従事した期間が通算3年以上
法人等の労務担当役員会社その他の法人の役員として労務を担当した期間が通算3年以上

出典:社会保険労務士試験オフィシャルサイト「受験資格について」

総務や人事で社会保険の手続きをしているなら、いちばん上の区分に当てはまります

社労士の受験資格 実務経験① どんな仕事が3年に数えられるか

健康保険や厚生年金の資格取得届・喪失届の作成、雇用保険の手続き、労働保険の年度更新、給与計算。会社の総務でやっている仕事が、そのまま実務経験になります。

自分では「ただの事務」だと思っていた仕事が要件を満たしていることは珍しくありません。まずは自分の担当業務がこの区分に当たるかを確認してください。

社労士の受験資格 実務経験② つまずきやすい4つの落とし穴

条件を満たしているつもりでも認められないことがあります。受験案内には、次の留意点が明記されています。

【実務経験でつまずく4つの落とし穴】
・受験資格コードをまたがっての通算はできない
・週の労働時間が一定の基準に満たない短時間労働者は該当しない
・休職・休業期間は実務経験の期間から減算される
・実務経験証明書には勤務先の証明印が必要

とくに1つ目は見落としやすい部分です。公務員として2年、その後に一般企業の総務で2年という経歴があっても、合計4年として通算することはできません

同じ区分の中で3年に達している必要があります。転職を挟んでいる人は、ここを必ず確認してください。

社労士の受験資格 実務経験③ 証明書は『事務全般』では通らない

実務経験で申し込む場合は、試験センター様式の「実務経験証明書」を提出します。所属部署名は部・課・係まで書き、従事した事務内容も具体的に書く必要があります。

【従事内容の書き方】
× 労働保険事務一式/○○保険に関する事務全般
○ 健康保険・厚生年金保険の適用に関する事務
○ 年金の裁定請求審査
○ 事業所の臨検監督業務

従事期間は所属部署ごとに記入し、勤務先の証明印をもらいます。自衛官の人は階級を、労働組合の専従役員は専従であることと役職名を、法人の労務担当役員は労務担当役員であることと役職名をそれぞれ追記します。

ひの
ひの

証明印をもらう相手は職場の総務です。時間がかかることもあるので、申込期間に入る前から動いておくと安心です。

社労士の受験資格③ 79の国家試験で満たす

社労士の受験資格を79の国家試験で満たす
社労士の受験資格を79の国家試験で満たす

3つ目の区分が「試験合格」です。学歴も実務経験も当てはまらない人にとって、現実的な突破口になります。

公式FAQは、この区分について「代表的なものに行政書士試験がありますが、他にも79の国家試験があります」と説明しています。

厚生労働大臣が認めた79の国家試験の分野別の内訳
厚生労働大臣が認めた79の国家試験の分野別の内訳
分野認められている主な試験
公務員採用試験国家公務員採用総合職試験、一般職大卒程度試験、一般職高卒者試験(事務に限る)、
労働基準監督官採用試験、国税専門官採用試験、財務専門官採用試験、
裁判所事務官採用試験、刑務官採用試験
技術・建築系1級建築士試験、技術士試験第2次試験、第1種・第2種電気主任技術者試験、1級・2級の建築/電気工事/土木/管工事/造園の各施工管理技士検定
士業・専門資格司法書士試験、税理士試験、公認会計士試験、弁理士試験、不動産鑑定士試験、土地家屋調査士試験、中小企業診断士試験、海事代理士試験
IT・情報系情報処理技術者試験の高度区分(ITストラテジスト、システムアーキテクト、プロジェクトマネージャ、ITサービスマネージャ、システム監査技術者、ネットワークスペシャリスト、データベーススペシャリストなど)
技能・その他気象予報士試験、通訳案内士試験、労働安全コンサルタント試験、労働衛生コンサルタント試験、キャリアコンサルティング技能検定1級・2級、
知的財産管理技能検定1級、金融窓口サービス技能検定1級・2級、学芸員資格認定試験

出典:社会保険労務士試験オフィシャルサイト「受験資格に関するご質問」

社労士の受験資格 国家試験① 持っている資格が使えるかもしれない

情報処理技術者試験や気象予報士が入っているのは意外だと思います。すでに持っている資格が受験資格になっているかもしれないので、一度リストを確認してみてください。

注意したいのは、認められているのが高度な区分に限られる試験があることです。情報処理技術者試験なら基本情報技術者ではなく高度区分、施工管理技士なら1級・2級というように、級や区分まで指定されています。

社労士の受験資格 国家試験② この中でいちばん取りやすいのはどれか

79の試験を並べると、司法書士・税理士・公認会計士のように社労士より難しいものが目立ちます。受験資格のためだけに取るなら、社労士より易しい試験でなければ意味がありません。

試験合格率の目安受験資格受験資格のために取る価値
行政書士試験14.54%
(令和7年度)
なし◎ 79試験とは別区分だが最有力
キャリアコンサルティング技能検定2級実務経験や講習修了など△ 受験資格そのものに条件がある
中小企業診断士試験約4%(最終)なし× 社労士より難しい
司法書士試験約5%なし× 社労士より難しい
1級建築士試験実務経験など× 別分野で遠回りになる

79の試験を狙うより、別区分の行政書士試験のほうが早くて確実

ひの
ひの

リストは広いのですが、これから取りにいく前提で選ぶなら行政書士の一択だと思っています。

社労士の受験資格と行政書士 ~学歴が足りない人の最短ルート~

社労士の受験資格と行政書士試験の関係
社労士の受験資格と行政書士試験の関係

行政書士試験は、79の国家試験のリストには入っていません。受験資格の一覧に独立した区分として設けられています。

行政書士の合格は社労士の受験資格になる。ただし逆は成立しない

行政書士の合格は社労士の受験資格になるが逆は成立しない
行政書士の合格は社労士の受験資格になるが逆は成立しない
項目行政書士試験社会保険労務士試験
受験資格年齢・学歴・国籍等に関係なく
どなたでも受験できる
学歴・実務経験・試験合格の
いずれか1つが必要
試験日令和8年11月8日(日)
午後1時〜午後4時
年1回・8月の第4日曜日
(令和8年度は8月23日)
受験手数料10,400円15,000円
合格率14.54%(令和7年度)5.5%(令和7年度)
合格者数7,292人(令和7年度)2,376人(令和7年度)
合格発表令和9年1月27日(水)試験の年の10月上旬
試験場希望する試験地・試験場を
選べる(先着順)
受験票で通知され、
受験生は指名できない
足切り2つ
(法令等50%・基礎知識40%)
15
(選択式8科目・択一式7科目)

出典:行政書士試験研究センター「令和8年度行政書士試験のご案内」

社労士の受験資格 行政書士① なぜいちばん早いのか

理由は3つあります。受験資格がないこと、勉強時間が500〜1,000時間で社労士とほぼ同じであること、そして合格率が14.54%と社労士の5.5%より約2.6倍高いことです。

通信制大学で62単位を取るには1〜2年、専門学校なら2年、実務経験なら3年かかります。行政書士なら半年から1年です。

社労士の受験資格 行政書士② 同じ年に両方受けることもできる

試験日は社労士が8月、行政書士が11月で、間は約11週間あります。社労士の合格発表は10月上旬なので、結果を見てから行政書士の最後の1か月の使い方を決められます。

ただし両方に受かることを狙うのは現実的ではありません。どちらも800〜1,000時間が目安の試験です。順番を決めて1つずつ受けてください。

社労士の受験資格 行政書士③ 受験資格のためだけの資格にはならない

遠回りに見えるかもしれませんが、行政書士は独立して使える国家資格です。会社設立の許認可を行政書士として受け、そのまま社会保険の手続きを社労士として担う。この組み合わせは実務で強く効きます。

つまり受験資格を買うためだけの1年ではなく、資格そのものが手元に残ります

【行政書士ルートが効く人】
・大学や短大を出ていなくて、学歴の要件を満たせない
・労務の仕事をしていないので、実務経験3年を待てない
・法律の勉強がはじめてで、まず1つ受かって自信をつけたい
・将来はダブルライセンスで独立したい

関連記事:社労士と行政書士はどっちが稼げる?難易度・年収・就職を現役社労士が徹底比較

ひの
ひの

僕は学歴の要件を満たしていたので社労士から入りましたが、満たしていなかったら行政書士から受けていたと思います。

↓↓受験資格ごと1年で手に入れるなら↓↓

↑令和7年の合格実績52.59%。全国平均の約4倍です↑

高卒から社労士試験を受ける5つのルート

高卒から社労士試験を受ける5つのルート
高卒から社労士試験を受ける5つのルート

公式FAQには、最終学歴が高等学校卒業の場合について、はっきりと回答が出ています。

最終学歴は高等学校卒業です。受験できますか。

受験資格のうち「学歴」の区分には該当しません。他の受験資格(実務経験、他の国家試験合格)をご確認ください。
出典:社会保険労務士試験オフィシャルサイト「受験資格に関するご質問」

高卒だから受験できないのではありません。学歴以外の入口を使えば受験できます。具体的には次の5つです。

ルート必要なことかかる期間の目安費用の目安
1. 行政書士試験受験資格なし。合格すれば社労士の受験資格を得られる半年〜1年受験手数料10,400円
+教材費
2. 実務経験総務・人事などで労働社会保険諸法令に関する事務に通算3年以上3年〜
(在職中なら追加負担なし)
0円
3. 公務員試験一般職高卒者試験(事務に限る)など、認定された採用試験に合格受験機会次第0円
4. 通信制大学など大学で62単位、または条件を満たせば48単位1〜2年年間20万〜30万円程度
5. 専門学校修業年限2年以上・総授業時間1,700時間以上の専門課程を修了2年〜学校による

高卒から社労士① 行政書士試験がいちばん早い

5つのうち、学歴も実務経験もない人にとって最短なのは行政書士試験です。半年から1年で受験資格が手に入り、しかも資格そのものが残ります。

公式FAQも「代表的なものに行政書士試験がありますが」と書いています。試験センター自身が代表格として挙げているルートです。

高卒から社労士② すでに総務にいるなら実務経験が近い

高卒で就職して総務や人事の仕事をしているなら、3年の経過を待つだけで受験資格が手に入ります。追加の費用も勉強も要りません。

いま社会保険の手続きに関わっているかを確認してみてください。ただし同じ受験資格コードの中で通算3年に達している必要があります。転職を挟んでいる場合は要注意です。

高卒から社労士③ 公務員試験のリストは意外と広い

79の国家試験のリストには「一般職高卒者試験(事務に限る)」が入っています。高卒で公務員試験を受けた経験がある人は、合格通知を探してみる価値があります。

刑務官採用試験も対象です。すでに合格しているなら、それが受験資格証明書になります。

高卒から社労士④ 通信制大学は卒業しなくていい

学歴要件を満たす手段として通信制大学を使う場合、ポイントは卒業する必要がないところです。62単位(条件を満たせば48単位)を修得した時点で、成績証明書を出せば受験資格が認められます。

働きながら通信制大学で単位を取り、並行して社労士の勉強を進めるという人もいます。単位が揃った年から受験できます。

高卒から社労士⑤ 専門学校は2年と1,700時間が条件

専門学校に通う場合は、修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上・専修学校の専門課程という3条件を満たす必要があります。

美容専門学校や調理系の専門学校でも、この3条件を満たしていれば学歴の区分に該当します。分野は問われません。卒業証書に「専門士」の記載があるかを確認してください。

【高卒の人がまず確認すること】
・いまの職場で社会保険の手続きに関わっているか
・過去に公務員採用試験に合格していないか
・79の国家試験のリストに、持っている資格がないか
・どれも無ければ、行政書士試験に照準を合わせる

ひの
ひの

高卒だから無理、で止まってしまう人が本当に多いです。入口は5つあります。

↓↓学歴に関係なく、誰でも受けられる試験から↓↓

↑1年で受験資格を作れば、翌年の社労士試験に間に合います↑

学歴別に見る社労士の受験資格 ~大卒・短大卒・専門学校卒・中退・在学中~

学歴別に見る社労士の受験資格
学歴別に見る社労士の受験資格

ここまでの内容を、自分の学歴から引けるようにまとめます。

学歴別に社労士の受験資格に当てはまるかどうかの早見表
学歴別に社労士の受験資格に当てはまるかどうかの早見表
あなたの学歴学歴の区分に該当するか出す書類当てはまらない場合
大学を卒業○ 該当する卒業証明書・卒業証書の写し・
学位記の写しのいずれか
短期大学を卒業○ 該当する同上
高等専門学校(5年制)を卒業○ 該当する同上
専門職大学・専門職短期大学を卒業○ 該当する同上
大学を中退(62単位以上)○ 該当する大学の成績証明書62単位に届かなければ他の区分へ
大学に在学中(62単位以上)○ 該当する大学の成績証明書
専門学校を卒業
(2年以上・1,700時間以上)
○ 該当する「専門士」の証明書または
専修学校修了者受験資格証明書
条件を満たさなければ他の区分へ
短期大学を中退× 該当しない実務経験または試験合格の区分
高等専門学校を中退× 該当しない実務経験または試験合格の区分
高校を卒業× 該当しない実務経験または試験合格の区分
中学を卒業× 該当しない実務経験または試験合格の区分

×でも受験できなくなるわけではありません。使う入口が変わるだけです

社労士の受験資格 学歴別① 大卒・短大卒は学部も学科も問われない

よく「法学部でないと不利ではないか」と聞かれますが、専攻した学部・学科・コースは一切問われません。理系でも芸術系でも同じ扱いです。

提出書類も1点だけで済みます。卒業証書が手元にあるならコピーで足ります。見当たらない場合は大学に卒業証明書を請求してください。

社労士の受験資格 学歴別② 大学中退と在学中は62単位が分かれ目

大学を中退している人と、いま在学中の人は、どちらも62単位以上を修得していれば受験できます。中退という事実そのものは、受験資格には影響しません。

注意点は2つです。短期大学は62単位ルートの対象外であること、そして「卒業見込み」という区分は用意されていないことです。在学中なら62単位か48単位で申し込みます。

ひの
ひの

大学2年の後半で62単位に届く人が多いので、在学中に受け始める学生さんもいます。

社労士の受験資格 学歴別③ 専門学校は分野を問われない

美容専門学校でも、調理系でも、医療系でも、修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上・専修学校の専門課程という3条件を満たしていれば該当します。

平成7年以降の卒業なら、卒業証書や称号授与書に「専門士」の記載があるかを確認してください。記載があれば、その書面の写しがそのまま受験資格証明書になります。

社労士の受験資格 学歴別④ 中卒でも受験そのものはできる

中学卒業の場合も、学歴の区分には該当しません。ただし高卒と同じで、実務経験か試験合格の区分を使えば受験できます。

行政書士試験には年齢制限も学歴制限もありません。中卒からでも、まず行政書士に受かるルートが取れます。

社労士の受験資格 学歴別⑤ 外国の大学を卒業している場合

公式FAQでは、外国の大学(または短期大学)を卒業した場合について、通算修業年数が14年以上となる人は学士または準学士の学位をもって受験資格に該当する可能性があるとされています。

「該当する可能性がある」という書き方になっているので、自己判断は避けて試験センターに事前確認をしてください。外国語の証明書を提出する場合は、全文を和訳した文書を添付します。

【学歴で迷ったときの順番】
・まず成績証明書を取り寄せて、修得した単位数を数える
・62単位に届かなければ、一般教養36単位を含む48単位に当たらないか見る
・専門学校卒なら、卒業証書に「専門士」の記載があるかを確認する
・どれも当てはまらなければ、実務経験か試験合格の区分に切り替える

社労士は実務経験なしでも受験できるのか

社労士は実務経験なしでも受験できるのか
社労士は実務経験なしでも受験できるのか

「実務経験なし」で調べている人がいちばん多い誤解が、ここにあります。

受験に実務経験は要りません。要るのは合格したあとの登録のほうです

社労士の実務経験なし① 受験そのものには要らない

大学を卒業していれば、実務経験がゼロでも受験できます。学歴・実務経験・試験合格の3区分は、どれか1つを満たせばいい仕組みだからです。

つまり「実務経験がないから社労士は受けられない」ということは起こりません。学歴でも足りないときに、初めて実務経験か試験合格を考えることになります。

僕の周りでも、大学を出ていて実務は未経験のまま受験した人がいちばん多いです。

社労士の実務経験なし② 看護師・宅建士・FPを持っている場合

別分野の資格を持っている人からよく質問をいただきます。看護師・宅建士・FPは、いずれも79の国家試験のリストには入っていません

持っている資格社労士の受験資格になるか使える区分
行政書士○ なる試験合格(独立した区分)
司法書士・税理士・公認会計士○ なる試験合格(79の国家試験)
中小企業診断士○ なる試験合格(79の国家試験)
1級建築士・技術士第2次○ なる試験合格(79の国家試験)
情報処理技術者試験の高度区分○ なる試験合格(79の国家試験)
看護師× ならない学歴か実務経験の区分へ
宅地建物取引士× ならない学歴か実務経験の区分へ
FP(1級・2級)× ならない学歴か実務経験の区分へ
簿記検定× ならない学歴か実務経験の区分へ

看護師や宅建士を持っていても、それだけでは受験資格になりません。ただし専門学校や短大を出ているなら、その学歴のほうで該当することがあります。手元の卒業証書を確認してみてください。

社労士の実務経験なし③ 実務経験がなくても受けられる人・そうでない人

【実務経験がなくても受けられる人】
・大学・短大・高専・専門職大学を卒業している
・大学で62単位以上、または条件を満たす48単位を修得している
・専門学校(2年以上・1,700時間以上)を修了している
・行政書士試験や79の国家試験に合格している

【実務経験も学歴も足りない人がやること】
・行政書士試験に照準を合わせる(半年〜1年)
・いまの職場で社会保険の手続きに関われないか相談する
・通信制大学で62単位を目指す
・自己判断せず、試験センターに事前確認をする

ひの
ひの

受験できるかどうかで止まっている人は、まず自分の卒業証書と成績証明書を出してくるところからです。

社労士の受験資格証明書と提出のしかた

社労士の受験資格証明書の提出時の注意点
社労士の受験資格証明書の提出時の注意点

受験資格そのものを満たしていても、書類の出し方で受け付けられないことがあります。ここでつまずくと1年を失うので、先に確認しておいてください。

【提出時のチェックリスト】
・文字や証明印が不鮮明なもの、欠けているものは受け付けられない
・郵送申込みで写しを出す場合はA4サイズ(縮小コピー可)
・1枚の証明書を分割してコピーし貼り合わせたものは不可
・厳封されていても受験申込者が開封し、証明書のみを提出する
・提出した書類は返却されない

社労士の受験資格証明書① 区分ごとに出すもの

区分出す書類
学歴(卒業)卒業証明書・卒業証書の写し・学位記の写しのいずれか
学歴(62単位・48単位)大学の成績証明書又はその写し
学歴(専門学校)「専門士」「高度専門士」の証明書、または専修学校修了者受験資格証明書
実務経験実務経験証明書(様式1・勤務先の証明印つき)
試験合格合格証明書又はその写し/合格証書・証票・会員証の写し
2回目以降受験票または成績(結果)通知書

出典:社会保険労務士試験オフィシャルサイト「受験資格証明書の留意点・記載例」

社労士の受験資格証明書② 使えない書類が決まっている

似た名前の書類でも受け付けられないものがあります。公式FAQが名指しで「使用できません」としているのは次の2つです。

出しがちな書類可否正しく出すもの
成績通知書・成績簿× 使用できない成績証明書
社会保険労務士試験における
免除科目のお知らせ
× 使用できない試験科目の一部免除決定通知書の写し

出典:社会保険労務士試験オフィシャルサイト「受験資格に関するご質問」

大学から届く書類には「成績通知書」と「成績証明書」の2種類があります。請求するときに名前を間違えると、取り直しになります。

ひの
ひの

僕も卒業証明書を請求するときに、窓口で名前を確認してもらいました。1文字違うだけで別の書類です。

社労士の受験資格証明書③ インターネット申込みと郵送申込みの違い

インターネット申込み郵送申込み
形式PDF・JPG・JPEG紙の写し
サイズの制限1ファイルあたり5MBまでA4サイズ(縮小コピー可)
複数ページのとき1ページごとにスキャンして
1つのファイルに結合する
省略せずすべてコピーする
できないことWordやExcelのファイルは
アップロードできない
分割コピーの貼り合わせは不可

1つのアップロード枠に登録できるのは1ファイルだけです。スマホで撮影する場合は、机など平らな場所に置いて全体を写してください。

社労士の受験資格証明書④ 氏名が変わっている場合

受験資格証明書に書かれた氏名と現在の氏名が違う場合は、改姓を証明する書類を添えます。戸籍個人事項証明書(戸籍抄本)か、現姓と旧姓が併記された有効期限内のマイナンバーカードの表面の写しです。

マイナンバーカードの裏面は提出しません。戸籍個人事項証明書で氏名の変遷が確認できないときは、改製原戸籍などが必要になります。これらの証明書は申込前3か月以内に発行されたものに限られます。

社労士の受験資格証明書⑤ 証明書が古いとき・大きすぎるとき

卒業証明書の証明日が古くても使えます。公式FAQは「使用できます。ただし、証明印等が不鮮明な場合等は書類不備となります」としています。何年も前に取った証明書でも、鮮明であればそのまま出せます。

逆に困るのがサイズです。卒業証書や学位記がA3サイズより大きい場合、通常の複合機では適切にコピーが取れません。この場合は卒業した学校で卒業証明書を入手して提出するよう案内されています。

ひの
ひの

書類でつまずくと、実力とは関係のないところで1年を失います。ここは早めに動いてください。

2回目以降は受験票が社労士の受験資格証明書になる

2回目以降は受験票が社労士の受験資格証明書になる
2回目以降は受験票が社労士の受験資格証明書になる

一度でも受験した人に、必ず知っておいてほしい仕組みです。

受験票と成績通知書は、次の3回分の受験資格証明書として使えます

社労士試験の受験票は次の3回分の受験資格証明書として使える
社労士試験の受験票は次の3回分の受験資格証明書として使える

社労士の受験資格 受験票① 次の3回まで使える

第58回(令和8年度)の受験案内には、受験票について「第59回〜第61回社会保険労務士試験の受験資格証明書として使用できます」と明記されています。成績(結果)通知書も同じ扱いです。

大学に卒業証明書を請求し直す手間がなくなります。ただし紛失しても再発行はできません。試験が終わっても絶対に捨てないでください。

【2回目以降の申込みが楽になる仕組み】
・受験票は次の3回分の受験資格証明書として使える
・成績(結果)通知書も同じく3回分に使える
・卒業証明書などを取り直す必要がない
・ただし紛失しても再発行はできない

社労士の受験資格 受験票② コピーするのは中面だけ

提出するときに迷いやすいのが、どの面をコピーするかです。公式FAQは「回次、受験番号、氏名等が印刷されている中面をコピー(またはスキャン)して提出してください」と答えています。両面をコピーする必要はありません。

もう1つ、受験票の住所と現住所が変わっていても、そのまま証明書として使えます。住民票などの添付も不要です。

出典:社会保険労務士試験オフィシャルサイト「受験資格に関するご質問」

紛失してしまった場合は、学歴・実務経験・試験合格の区分から、あらためて受験資格証明書を用意することになります。申込書には、提出する受験票または成績通知書に記載されている試験の回次と受験番号を記入します。

ひの
ひの

僕は3回受験したので、2年目と3年目はこの仕組みを使いました。あるとないとでは手間がまるで違います。

社労士の受験資格が確認できないときの事前確認

社労士の受験資格が確認できないときの事前確認
社労士の受験資格が確認できないときの事前確認

自分が受験資格に当てはまるか判断できない、という場面は珍しくありません。とくに実務経験の区分は判断が難しいところです。

自己判断せず、試験センターに聞くのがいちばん確実で早い

社労士の受験資格 事前確認① やり方は様式と送付状の2点

実務経験で申し込む場合は、オフィシャルサイトから実務経験証明書(様式1)をダウンロードし、記載例を見ながら下書きを作ります。

そこに「事前確認用の送付状」を添えて、FAXまたは郵送で試験センターへ送ります。この段階では事業主等の証明印は不要です。添削が入ることがあるためです。

【事前確認で送るもの】
・実務経験証明書(様式1)の下書き ※証明印は不要
・事前確認用の送付状
・「受験資格照会」か「免除資格照会」かを明記する
・日中に連絡が取れる電話番号を必ず書く

社労士の受験資格 事前確認② 回答は1週間以内に電話で来る

回答は電話で行われます。平日(年末年始を除く)の9時30分〜12時、13時〜17時30分の間です。聴覚・言語等に障害のある人にはFAXで回答されます。

通常は書類到着から1週間以内に回答があります。発信日から2週間が経過しても連絡がない場合は、電話で照会するよう案内されています。

項目内容
問い合わせ先全国社会保険労務士会連合会 試験センター
電話03-6225-4880
受付時間平日 9時30分〜17時30分
(土日祝日、年末年始を除く)
FAX03-6225-4883
所在地〒103-8347 東京都中央区日本橋本石町3-2-12
社会保険労務士会館5階
事前確認の回答書類到着から通常1週間以内・電話

出典:社会保険労務士試験オフィシャルサイト「受験資格の事前確認」

社労士の受験資格 事前確認③ 回答は保証ではない

注意点もあります。公式は「この事前確認は、受験希望者の便宜を図るために実施するものであり、受験資格等の回答内容を保証するものではありません」としています。

実務経験の従事期間や授業時間のように、事前確認の時点と申込みの時点で変わりうるものは、最終的に申込時の確認で判断されます。提出した書類は返却されないので、原本は手元に残してください。

申込期間は例年4月中旬から5月末までです。締切間際は問い合わせが集中しますので、早めに動くことをおすすめします。

ひの
ひの

実務経験の区分は、同じ総務でも担当している業務によって判断が変わります。迷ったら聞いてしまうのが早いです。

社労士の受験資格と登録要件は別物 ~3年と2年の違い~

社労士の受験資格と登録要件の違い
社労士の受験資格と登録要件の違い

社労士を調べていると、実務経験の年数が3年と書いてある記事と2年と書いてある記事の両方に当たります。どちらも正しくて、指しているものが違います。

受験資格の実務経験は3年。登録要件の実務経験は2年。まったく別の制度です

受験資格の実務経験登録要件の実務経験
必要な年数通算3年以上2年以上
いつ必要になるか試験に申し込むとき合格したあと、社労士を名乗るとき
代わりになるもの学歴、または試験合格事務指定講習(受講料77,000円)
無いとどうなるか学歴か試験合格の区分を使えば受験できる講習を修了すれば登録できる
提出する書類実務経験証明書(様式1)勤務先の証明など
窓口試験センター全国社会保険労務士会連合会

出典:全国社会保険労務士会連合会

社労士の受験資格と登録要件① 合格しただけでは名乗れない

社労士を名乗って業務を行うには、全国社会保険労務士会連合会の名簿に登録する必要があります。合格証書が届いた時点では、まだ社会保険労務士ではありません。

登録の要件が「労働社会保険諸法令に関する事務に2年以上従事したこと」で、これを満たしていない場合は事務指定講習を修了することで代えられます。

社労士の受験資格と登録要件② 事務指定講習は通信とeラーニング

事務指定講習は通信指導課程(4月間)とeラーニング講習で構成されます。eラーニングは1科目3時間×8科目の合計24時間です。受講料は77,000円で、修了証に有効期限はありません。

かつては会場に4日間通う面接指導課程がありましたが、いまはeラーニングに移行しています。ネット上には古い情報が大量に残っているので注意してください。

僕は合格した時点で総務の実務が2年あったので、事務指定講習は受けていません。ただ、同じ年に合格した知り合いには受けた人が何人もいます。

関連記事:社労士は実務経験なしでも登録できる?事務指定講習の費用と未経験の就職先を現役社労士が解説
関連記事:社労士その他登録メリットはコレ!開業も勤務も登録しない選択肢を解説

ひの
ひの

受験の話をしているのか登録の話をしているのかで、年数も条件も変わります。ここは分けて覚えてください。

社労士の受験資格を満たしたら次は勉強の設計

社労士の受験資格を満たしたら次は勉強の設計
社労士の受験資格を満たしたら次は勉強の設計

受験資格の確認が終わったら、そこからが本番です。手続きは1回で終わりますが、勉強は年単位で続きます。

社労士試験の勉強時間は800〜1,000時間が目安と言われます。僕自身は遠回りをしてしまい、3回受験して通算1,800時間かかりました

社労士の受験資格の次に① 独学と通信講座の差は費用ではなく年数

項目独学通信講座
費用1万3,000〜1万8,000円59,800〜261,800円
法改正への対応自分で調べて足す講座が反映してくれる
労一・社一(白書・統計)ほぼ対策できないまとめた教材がある
学習スケジュール自分で組む組まれている
質問できないできる
働きながらの目安1年半〜3年1年〜1年半

独学で削れるのは費用。増えるのは自分で判断する量

1年落ちれば、次の1年でまた1,000時間を使うことになります。費用の差を時間で買っていると考えると、見え方が変わってきます。

社労士の受験資格の次に② まず資料を並べて比べる

独学か通信講座かで迷っている段階なら、各社の資料を取り寄せて教材を比べてみるのが手堅い進め方です。資料請求そのものは無料で、届いてから決めても遅くありません。

クレアールの資料請求では『非常識合格法』という書籍がもらえます。社労士試験のどこを捨ててどこを取るかという考え方がまとまっていて、範囲の絞り方を決める材料になります。先着人数の限定です。

関連記事:社労士の勉強時間は1000時間?3回受験した僕の実際は1800時間
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関連記事:社労士の独学は無理か?合格率・費用・科目別データで現役社労士が判定
関連記事:クレアール社労士講座の評判・口コミは?やめとけと言われる理由と料金を現役社労士が解説

ひの
ひの

受験資格の手続きは1回で終わります。時間がかかるのはこの先です。

↓↓まずは無料の資料請求から↓↓

↑届いた資料を並べると、独学で足りるかどうかが見えてきます↑

社労士の受験資格に関するよくある質問

社労士の受験資格について、よく検索されている質問をまとめました。

社労士の受験資格にはどんな種類がありますか?

学歴・実務経験・試験合格の3区分です。このうちどれか1つに該当していれば受験できます。すべてを満たす必要はありません。申込書には自分が使う受験資格コードを記入し、その区分に応じた証明書を提出します。

高卒でも社労士試験は受けられますか?

受けられます。学歴の区分には該当しませんが、実務経験か試験合格の区分を使えば受験できます。最短は行政書士試験で、半年から1年です。総務や人事にいるなら実務経験3年、時間があるなら通信制大学で62単位という道もあります。

社労士の受験資格を最短で得る方法は何ですか?

行政書士試験に合格することです。行政書士試験には受験資格がなく、年齢・学歴・国籍を問わず誰でも受けられます。合格率は令和7年度で14.54%、試験は毎年11月です。合格すればその年から社労士試験を受けられます。

大学を卒業していなくても社労士試験は受けられますか?

受けられます。大学(短期大学を除く)で62単位以上の卒業要件単位を修得していれば、大学の成績証明書で受験資格が認められます。一般教養科目36単位以上を含めて合計48単位以上を修得している場合も対象です。中退していても構いません。

社労士は実務経験なしでも受験できますか?

できます。受験に実務経験は必要ありません。学歴か試験合格のどちらかを満たしていれば申し込めます。実務経験が必要になるのは合格したあとの登録のほうで、そちらは2年、しかも事務指定講習で代えられます。

社労士の受験資格で必要な実務経験は何年ですか?

通算3年以上です。ただし受験資格コード08・09・11・12・13をまたがっての通算はできません。週の労働時間が一定の基準に満たない短時間労働者は該当せず、休職・休業期間は実務経験の期間から減算されます。

行政書士に合格していれば社労士試験を受けられますか?

受けられます。行政書士試験は79の国家試験のリストとは別に、受験資格の一覧に独立した区分として設けられています。合格証明書または合格証書・証票・会員証の写しを提出します。公式FAQも代表的なものとして行政書士試験を挙げています。

厚生労働大臣が認めた国家試験にはどんなものがありますか?

79の試験があります。司法書士・税理士・公認会計士・弁理士・中小企業診断士などの士業、労働基準監督官や国税専門官などの公務員採用試験、1級建築士、情報処理技術者試験の高度区分、気象予報士などです。級や区分まで指定されている試験があります。

専門学校卒でも社労士の受験資格はありますか?

修業年限2年以上、総授業時間数1,700時間(62単位)以上の専修学校の専門課程を修了していれば該当します。分野は問われません。平成7年以降の卒業で「専門士」の記載があればその書面の写しが証明書になり、記載がなければ専修学校修了者受験資格証明書を学校に発行してもらいます。

看護師や宅建士の資格は社労士の受験資格になりますか?

なりません。看護師・宅地建物取引士・FP・簿記検定は、いずれも79の国家試験のリストに入っていません。ただし専門学校や短大を出ているなら、その学歴のほうで該当することがあります。手元の卒業証書を確認してみてください。

一度受験した場合、次回も卒業証明書が必要ですか?

必要ありません。受験票と成績(結果)通知書は、次の3回分の受験資格証明書として使えます。第58回のものは第59回から第61回まで有効です。提出するのは回次・受験番号・氏名が印刷されている中面で、住所が変わっていてもそのまま使えます。

受験資格に当てはまるか分からないときはどうすればいいですか?

試験センターに事前確認を依頼してください。様式の下書きと事前確認用の送付状をFAXまたは郵送で送ると、通常1週間以内に電話で回答があります。この段階では証明印は不要です。ただし回答内容を保証するものではないと明記されています。

社労士の受験資格まとめ

最後に、この記事の要点をまとめます。

【この記事のまとめ】
・受験資格は学歴・実務経験・試験合格の3区分。どれか1つに当てはまれば受験できる
・学歴で足りないなら行政書士がいちばん早い。半年から1年で受験資格が手に入る
・行政書士の合格は社労士の受験資格になるが、逆は成立しない一方通行
・大学は卒業していなくてもよい。62単位、条件を満たせば48単位で受験できる
・高卒でも実務経験・行政書士・公務員試験・通信制大学・専門学校の5ルートがある
・受験に実務経験は要らない。3年が必要なのは実務経験の区分を使う場合だけ
・受験資格の実務経験3年と、登録要件の実務経験2年はまったく別の制度
・一度受験すれば、受験票が次の3回分の受験資格証明書になる
・迷ったら試験センターの事前確認。通常1週間以内に電話で回答が来る

受験資格は、調べているうちは複雑に見えます。ただ、自分がどの区分を使うかさえ決まれば、あとは書類を1〜2点そろえるだけです。

そして学歴で足りなかったとしても、そこで終わりではありません。行政書士に受かれば、その年から社労士を受けられます。逆は成立しないので、順番はこれ以外にないという意味でも分かりやすい道です。

僕も受験を決めたときは、この制度をまったく知りませんでした。まずは自分の卒業証書と成績証明書を出してきて、どの区分に当てはまるかを確かめるところからで大丈夫です。

ひの
ひの

入口でつまずいて諦めてしまう人が本当に多いです。使える入口は、思っているより残っています。

↓↓学歴に関係なく受けられる試験から始めるなら↓↓

↑受験資格ごと1年で手に入れるのが、いちばん早い道です↑

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