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社労士になるには?受験資格から登録までの全ステップを現役社労士が解説

社労士になるには?受験資格から登録までの全ステップ 社労士

こんにちは。ひのです。

僕は3回の受験と2年半の勉強を経て、令和元年度の社会保険労務士試験に合格した現役社労士です。今は会社の総務で、給与計算や社会保険の実務を担当しています。

「社労士になるには、何から始めればいいのか」

これは、10年前の僕がいちばん知りたかったことです。

【社労士になるには?】
・そもそも自分に受験資格があるのか分からない
・高卒だと社労士にはなれないと聞いたけど本当?
・試験に受かったら、すぐ社労士を名乗れるの?
・社労士になったあと、どんな働き方ができる?

この記事では、『受験資格の確認』から『試験合格』、そして『登録して社労士を名乗る』までの全ステップを、実際にその道を通った僕が順番どおりに書いていきます。

先に結論です。社労士になるまでの道のりは、この3つに集約されます。

①受験資格を満たす → ②社労士試験に合格する → ③社労士名簿に登録する

ひの
ひの

意外と知られていないのが③です。試験に受かっただけでは、まだ『社労士』を名乗れません。ここを知らずに合格して驚く人が本当に多いです。

なお、社労士になると決めたなら、勉強の開始時期は早いほど有利です。

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  1. この記事の執筆者の信頼性
  2. 【結論】社労士になるには『3つのステップ』を踏む
    1. ① 社労士になるには『資格』ではなく『登録』がゴール
    2. ② 社労士になるまでにかかる総額は約30万円
  3. 社労士とは?『人』に関する唯一の国家資格
    1. 社労士は労働・社会保険分野で唯一の国家資格
    2. 社労士が扱う8科目
  4. 社労士の仕事内容【1号・2号・3号業務】
    1. 1号・2号業務は社労士にしかできない『独占業務』
    2. 3号業務は独占ではないが、伸びしろが大きい
    3. 会社の中でも社労士の知識はそのまま使える
  5. 社労士になるには『受験資格』が必要【3つのルート】
    1. ① 学歴ルート:大学・短大・高専の卒業が基本
    2. ② 実務経験ルート:3年の勤務で受験資格を得る
    3. ③ 国家試験ルート:行政書士が最短の回り道
  6. 高卒・実務経験なしでも社労士になれる?【3つの回避策】
    1. ① 最短を狙うなら行政書士
    2. ② 確実性を取るなら通信制短大
    3. ③働きながらなら実務経験3年
  7. 社労士試験の難易度と合格率【他の国家資格と比較】
    1. 社労士試験の合格率は過去10年で10%を超えたことがない
    2. 社労士試験が難しい本当の理由は『足切り』
    3. 令和8年度(第58回)社労士試験の日程
  8. 社労士試験の中身【選択式と択一式】
    1. 選択式:文章の空欄を埋める
    2. 択一式:70問を210分で解く
  9. 社労士になるための勉強時間は800〜1,000時間
    1. 働きながら社労士を目指すなら1年〜1年半が現実的
    2. 僕は社労士合格に2年半かかった…
  10. 社労士の学習スケジュール【8月本番から逆算】
    1. インプットは年内に終わらせる
    2. 直前1か月は『新しいことをしない』
  11. 社労士になるには独学か通信講座か
    1. 独学が難しいのは『法改正』と『白書』
    2. 通信講座は『時間を買う』という考え方
  12. 社労士試験に合格したら『登録』が必要
    1. 実務経験2年、なければ事務指定講習
    2. 登録にかかる費用は約20万円
    3. 登録しないという選択もある
  13. 社労士の働き方【開業・勤務・その他】
    1. 開業社労士:上限がない代わりにリスクもある
    2. 勤務社労士:会社の中で専門家になる
    3. その他登録:名乗るためだけの登録
    4. 社労士とダブルライセンスで相性がいい資格
  14. 社労士の年収はいくら?
    1. 勤務社労士の年収は『日本の平均+α』
    2. それでも社労士を取る価値がある理由
  15. 社労士に向いている人・向いていない人
    1. 社労士の仕事は『地味』です
    2. 動機は『今を変えたい』でいい
  16. 【体験談】僕が社労士になるまでの3年間
    1. 1年目:ユーキャンを2月に開始したが、半年では届かず惨敗
    2. 2年目:通信講座で過去問は回したが、択一式であと2点足りず
    3. 3年目:ユーキャン再受講コースで合格
    4. 合格後:総務課へ異動して実務経験を積み、登録
  17. 社労士試験の申し込み方法【2026年】
    1. 社労士試験の申し込みの流れ
    2. 受験資格の証明書類を忘れずに
  18. 社労士になるためのおすすめ通信講座3社
    1. おすすめ①フォーサイト社労士講座 ~合格率で選ぶなら~
    2. おすすめ②アガルート社労士講座 ~講義の質とフォローで選ぶなら~
    3. おすすめ③クレアール社労士講座 ~費用を抑えて確実に狙う~
  19. よくある質問(FAQ)
  20. 社労士になるにはまとめ

この記事の執筆者の信頼性

ひの
ひの

僕はひのと言います。

【主な保有資格】
社会保険労務士(全国社会保険労務士会連合会 登録)
ファイナンシャルプランナー2級(日本FP協会 登録)

令和元年(2019年)に、3度目の受験で社労士試験に合格しました。合格までに2年半かかっています。

つまり僕は『社労士になるまでの道のり』を、遠回りしながら全部踏んだ人間です。勉強法を間違えて2回落ち、合格後は登録費用の高さに驚きました。この記事では、その全部を包み隠さず書きたいと思います。

【結論】社労士になるには『3つのステップ』を踏む

社労士になるまでの流れを、最初に全体像として押さえておきましょう。

ステップやることかかる期間費用の目安
①受験資格学歴・実務経験・国家試験合格のいずれかを満たす0か月〜3年0円〜
②試験勉強800〜1,000時間の学習8か月〜2年半5万円〜25万円
③試験合格毎年8月の本試験に合格(合格率5.5%)受験手数料15,000円
④登録社労士名簿に登録・都道府県会に入会1〜2か月約20万円
⑤社労士になる開業・勤務・その他として活動年会費 約4万〜10万円
ひの
ひの

僕がいちばん驚いたのは④の登録費用です。試験に受かった達成感のまま調べたら、20万円近くかかると知って固まりました。

① 社労士になるには『資格』ではなく『登録』がゴール

多くの人が「社労士試験に合格すること」をゴールだと思っています。

しかし法律上、社労士を名乗って業務を行えるのは、社会保険労務士名簿に登録した人だけです。

合格しただけの人は、正確には『社会保険労務士試験合格者』であって『社会保険労務士』ではありません。

この差は名刺にも書けるかどうかに直結します。

② 社労士になるまでにかかる総額は約30万円

通信講座を使って合格し、開業登録まで進んだ場合の総額をざっくり計算すると、教材費10万円前後+受験手数料15,000円+登録関係20万円前後で、おおよそ30万円台になります。

高いと感じるかもしれませんが、社労士は一度取れば一生使える国家資格です。

僕は総務の仕事で毎日この知識を使っているので、とっくに元は取れています。

社労士とは?『人』に関する唯一の国家資格

社労士(社会保険労務士)は、労働・社会保険の法律にもとづいて、企業の『人』に関する手続きと管理を担う国家資格者です。

会社の経営資源は「ヒト・モノ・カネ」と言われます。モノは中小企業診断士、カネは税理士や公認会計士。そしてヒトの専門家が社労士です。

社労士は労働・社会保険分野で唯一の国家資格

労働基準法、労働安全衛生法、雇用保険法、健康保険法、厚生年金保険法。

これらの法律を扱う国家資格は、社労士しかありません。弁護士を除けば、労働・社会保険の手続きを報酬をもらって代行できるのは社労士だけです。

社労士が扱う8科目

分野科目
労働分野労働基準法/労働安全衛生法/労働者災害補償保険法/雇用保険法/労働保険徴収法
社会保険分野健康保険法/厚生年金保険法/国民年金法
一般常識労務管理その他の労働に関する一般常識/社会保険に関する一般常識

この10科目(試験上は8科目+一般常識2つ)を、すべて基準点以上そろえないと合格できません。ここが社労士試験の最大の難所です。

社労士の仕事内容【1号・2号・3号業務】

社労士になったら何をするのか

これを知らずに社労士の勉強を始めると、途中でモチベーションが切れます。社労士の業務は、法律上3つに分かれています。

区分内容独占業務
1号業務労働社会保険諸法令にもとづく申請書・届出書の作成と提出代行(入退社の手続き、助成金申請など)
2号業務帳簿書類の作成(労働者名簿・賃金台帳・出勤簿など)
3号業務労務管理・社会保険に関する相談、指導(コンサルティング)×

1号・2号業務は社労士にしかできない『独占業務』

1号業務と2号業務は、報酬を得て行えるのは社労士だけです。

他人がやると法律違反になります。この独占業務があることが、社労士という資格の価値の源泉です。

3号業務は独占ではないが、伸びしろが大きい

3号業務は労務コンサルティングです。

誰でもできる領域ですが、独占業務を持つ社労士が行うからこそ信頼される仕事でもあります。ハラスメント対策、就業規則の見直し、働き方改革の設計など、単価が高いのはこちらです。

ひの
ひの

僕は勤務社労士なので独占業務を報酬付きで受けることはありませんが、会社の中で就業規則や給与計算を任されるのは、この知識があるからです。

会社の中でも社労士の知識はそのまま使える

開業しなくても、総務・人事の実務は社労士の試験範囲そのものです。

僕は毎月の給与計算、社会保険の資格取得・喪失、年度更新、算定基礎届を担当していますが、すべて試験で勉強した内容でした。

社労士になるには『受験資格』が必要【3つのルート】

社労士試験は、誰でも受けられる試験ではありません。ここが宅建士や行政書士と決定的に違うところです。

次の3つのうち、どれか1つを満たす必要があります。

ルート主な要件
①学歴大学・短大・高専を卒業/4年制大学で62単位以上を修得/修業年限2年以上かつ総授業時間1,700時間以上の専修学校の専門課程を修了 など
②実務経験法人の役員または従業員(常勤)として、労働社会保険諸法令に関する事務に通算3年以上従事 など
③国家試験合格行政書士試験の合格者/厚生労働大臣が認めた国家試験(公認会計士・不動産鑑定士・弁理士など)の合格者 など

① 学歴ルート:大学・短大・高専の卒業が基本

もっとも一般的なのがこのルートです。

大学を卒業していれば学部は問われません。文学部でも工学部でも受験できます。

注意したいのは『高卒のままでは受験資格がない』という点です。ここでつまずく人が非常に多い。大学中退でも、62単位以上を修得していれば受験資格を得られる場合があります。

なお現役の大学生であれば、卒業を待たずに62単位以上で受験資格を満たせます。学年別の始めどきや、大学生が社労士を取ることの就活での効き方は、次の記事で詳しく解説しています。

② 実務経験ルート:3年の勤務で受験資格を得る

会社の総務・人事で労働社会保険の事務に3年以上従事していれば、学歴に関係なく受験できます。

公務員として3年以上従事した人、社労士事務所や弁護士事務所の補助者として3年以上従事した人も対象です。

自分の職務内容が該当するか判断できないときは、全国社会保険労務士会連合会に『実務経験証明書』を送ると、受験資格の有無を回答してもらえます。

迷ったら自己判断せず、必ず確認してください。

③ 国家試験ルート:行政書士が最短の回り道

行政書士試験には受験資格がありません。

つまり誰でも受けられる。そして行政書士に合格すれば、社労士の受験資格が手に入ります。

遠回りに見えますが、行政書士の勉強で法律の読み方に慣れておくと、社労士の勉強がかなり楽になります。学歴要件を満たさない人にとっては、実質いちばん現実的なルートです。

ひの
ひの

僕は大卒だったので学歴ルートでした。ただ、同じ講座で一緒だった方は行政書士から入って社労士まで到達していました。

関連記事:社労士を取れば人生変わるほどメリットが多い理由!

高卒・実務経験なしでも社労士になれる?【3つの回避策】

高卒だから社労士は無理…

とあきらめる人がいますが、それは誤解です。受験資格を『作る』方法が3つあります。

方法期間の目安費用の目安難易度
①行政書士試験に合格する8か月〜1年3万〜15万円高い
(合格率14.54%)
②通信制の短大を卒業する2年40万〜70万円低い
(卒業できればよい)
③実務経験を3年積む3年0円
(働きながら)
低い
(時間はかかる)

① 最短を狙うなら行政書士

とにかく早く社労士試験の受験資格がほしいなら、行政書士がいちばん速いです。

1年以内に到達できる可能性があります。ただし行政書士自体が難関で、令和7年度の合格率は14.54%でした。

② 確実性を取るなら通信制短大

お金はかかりますが、卒業さえできれば確実に受験資格が手に入ります。

試験に落ちるリスクがないぶん、計画が立てやすいのが利点です。

③働きながらなら実務経験3年

総務・人事の部署に異動できるなら、これが最も現実的です。

しかも実務経験は、そのまま試験勉強の土台になります。給与計算をやっていれば労働基準法も健康保険法も体で覚えられます。

ひの
ひの

遠回りに見えて、実務経験ルートがいちばん『合格後に強い社労士』になれる道だと僕は思っています。

社労士試験の難易度と合格率【他の国家資格と比較】

社労士になるには、この試験を突破しなければなりません。まず難易度を正確に把握してください。

令和7年度の社労士試験の合格率は5.5%(受験43,421人/合格2,376人)でした。宅建士の18.7%、行政書士の14.54%と比べると、その厳しさが分かると思います。

社労士試験の合格率は過去10年で10%を超えたことがない

年度合格率
令和2年度6.4%
令和3年度7.9%
令和4年度5.3%
令和5年度6.4%
令和6年度6.9%
令和7年度5.5%

20人受けて1人しか受からない試験です。1年目の僕のように、講座を持っていても自己流で突っ込むと、あっさり跳ね返されます。

社労士試験が難しい本当の理由は『足切り』

合格率の低さの正体は、総得点ではなく科目ごとの基準点(足切り)です。

【社労士試験の合格基準】
・選択式:総得点の基準を満たし、かつ各科目3点以上
・択一式:総得点の基準を満たし、かつ各科目4点以上

つまり、9科目で満点を取っても、1科目だけ基準点を割ったら不合格です。「得意科目で稼いで苦手科目をカバーする」という戦い方が通用しません。

ひの
ひの

この一点だけは、勉強を始める前に頭へ刻んでください。9科目で満点を取っても、1科目を落とせばそこで終わりです。社労士試験に『捨て科目』という戦略は存在しません。

令和8年度(第58回)社労士試験の日程

項目内容
試験日2026年8月23日(日)
選択式10時30分〜11時50分(80分)
択一式13時20分〜16時50分(210分)
合格発表2026年10月1日(木)
受験手数料15,000円

社労士試験の中身【選択式と択一式】

社労士試験がどんな形式か

を知らずに勉強を始める人がいますが、それは地図なしで山に登るのと同じです。実際の問題のイメージを見てください。

選択式:文章の空欄を埋める

条文や判例の文章に空欄が5つあり、20個の選択肢から正しい語句を選びます。

1科目5点満点で、3点未満だと足切り。知識が1つ抜けているだけで即死する、恐ろしい形式です。

択一式:70問を210分で解く

7科目×10問=70問を、3時間30分かけて解きます。1問あたり3分。ここは時間との戦いです。

選択式は『深さ』、択一式は『広さとスピード』が問われます。同じ勉強でも対策が違うので、両方をバランスよく回す必要があります。

社労士になるための勉強時間は800〜1,000時間

社労士試験の合格に必要な勉強時間は、一般に800〜1,000時間と言われます。他の資格と並べると、位置づけがはっきりします。

関連記事:働きながら社労士は何年かかる?3回受験した現役社労士が解説

資格必要な勉強時間の目安合格率(令和7年度)
宅建士約300時間18.7%
行政書士約800時間14.54%
社労士800〜1,000時間5.5%
司法書士約3,000時間5.2%

働きながら社労士を目指すなら1年〜1年半が現実的

1日2時間×週5日+土日に4時間ずつ確保すると、週18時間。

900時間を割ると50週です。つまり働きながらだと、ちょうど1年。ここに法改正対策や模試の時間を足すと、1年〜1年半を見ておくのが現実的です。

僕は社労士合格に2年半かかった…

受験回結果そのときの勉強法
1回目不合格ユーキャンを2月に開始。模試は受けず本番へ
2回目不合格(択一式であと2点)教材を新調せず、過去問を10周。答えを覚えるだけの周回だった
3回目合格ユーキャン再受講コース。音声講義+模試3回分を各5周
ひの
ひの

1年目の僕は「テキストを読む=勉強」だと思っていました。今なら分かりますが、あれは勉強ではなく読書です。

関連記事:社労士の勉強法!合格までの効率的な学習を現役社労士が解説

社労士の学習スケジュール【8月本番から逆算】

社労士試験は毎年8月下旬の1回きり。ここから逆算して計画を立てます。

時期やること1週間の学習時間
9月〜12月労働分野のインプット
(労基・安衛・労災・雇用)
12〜15時間
1月〜3月社会保険分野のインプット(健保・厚年・国年)15〜18時間
4月〜5月過去問を全科目まわす。
苦手分野を特定
18〜20時間
6月法改正・白書対策。
模試を受ける
20時間
7月弱点の潰し込み。
選択式対策を厚く
20〜25時間
8月間違えた問題だけを回す。
新しい教材に手を出さない
25時間

インプットは年内に終わらせる

年明けまでインプットを引っ張ると、確実に間に合いません。

年末までに一通り終えて、1月からはアウトプット中心に切り替えるのが合格ラインです。

直前1か月は『新しいことをしない』

7月下旬から8月は、新しい教材に手を出してはいけません。

不安になって参考書を買い足す人がいますが、それは一番やってはいけないことです。間違えた問題だけを、ひたすら回してください。

関連記事:社労士直前期の過ごし方!おすすめの直前対策を解説!

社労士になるには独学か通信講座か

ここは多くの人が悩むところです。結論から言うと、働きながら1発合格を狙うなら通信講座、時間に余裕があるなら独学も選択肢に入ります。

独学通信講座
費用1万〜3万円5万〜25万円
法改正対応自分で調べる(かなり大変)講座が反映してくれる
白書・統計対策ほぼ不可能に近い講座が要点をまとめてくれる
質問できないできる
合格までの期間長くなりがち短くしやすい
向く人法律学習の経験がある人初学者・働いている人

独学が難しいのは『法改正』と『白書』

社労士試験は毎年のように法改正が出ます。

そして一般常識では白書や統計から出題されます。この2つを独学でカバーするのは、正直かなり厳しい。講座を使っていた僕でさえ、最後まで一般常識に苦しみました。

通信講座は『時間を買う』という考え方

通信講座の10万円を高いと感じるかもしれません。

でも独学で1年多くかかったら、その1年の時間はいくらでしょうか。社労士として1年早く働けば、その差額は簡単に回収できます。

ひの
ひの

僕は1年目からユーキャンです。それでも2回落ちました。講座は持っているだけでは効きません。使い切って初めて効きます。

関連記事:ユーキャン社労士講座を使った合格体験レビュー!料金、教材、サポートの本音

・社労士人気ナンバーワン
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・驚異の社労士本試験カバー率、合格率ナンバーワン
⇒『アガルートの社労士講座

・満点を目指さず合格を目指す「非常識合格法」
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社労士試験に合格したら『登録』が必要

ここが、この記事でいちばん伝えたい部分です。試験に合格しただけでは、社労士を名乗れません。

社労士名乗るには『2年以上の実務経験』or『事務指定講習』+『名簿への登録』が必要

実務経験2年、なければ事務指定講習

登録するには、労働社会保険諸法令に関する事務に2年以上従事した経験が必要です。

実務経験がない人は、全国社会保険労務士会連合会の事務指定講習(通信指導課程+eラーニング講習)を修了すれば、実務経験に代える扱いになります。

事務指定講習の受講料は77,000円(税込)です。合格後にこの出費が待っていることを、受験前から知っておいてください。

登録にかかる費用は約20万円

費目金額備考
事務指定講習77,000円実務経験2年未満の人のみ(税込)
登録手数料30,000円全国一律
登録免許税30,000円全国一律
入会金30,000〜80,000円都道府県会・登録区分による
年会費42,000〜96,000円東京都の場合:開業96,000円/勤務等42,000円

つまり初年度でおよそ20万円。そして年会費は毎年かかります。ここを知らずに合格して、登録を見送る人が実際に結構います。

ひの
ひの

僕も一瞬ためらいました。でも登録しないと名刺に「社会保険労務士」と書けません。名乗れてこそ、この資格は価値を持ちます。

登録しないという選択もある

正直に書きます。

合格しただけで登録しない人も、実際にはかなりいます。会社の総務で働くだけなら、登録しなくても知識は使えるからです。

ただし『社会保険労務士』を名乗ることはできず、独占業務も行えません。年会費を払い続ける価値があるかは、自分の働き方次第です。

社労士の働き方【開業・勤務・その他】

社労士登録するとき、3つの区分から選びます。ここで人生の設計が変わります。

開業社労士勤務社労士その他登録
仕事の受け方他人からの依頼を受けられる勤務先の仕事のみ依頼を受けられない
収入営業力次第でいくらでも可能勤務先の給与体系による社労士としての報酬はない
主な勤務先自分の事務所/他士業事務所一般企業の総務・人事
年会費(東京都)96,000円42,000円42,000円
メリット裁量が大きい・やりがい待遇が安定・リスクがない社労士会の情報・人脈

開業社労士:上限がない代わりにリスクもある

自分の事務所を持ち、顧問先を開拓します。

年収1,000万円を超える人もいれば、300万円に届かない人もいる。完全に実力と営業次第の世界です。

関連記事:食える開業社労士になるために必要な仕事量を解説!
関連記事:開業社労士の顧問先数や年収実態、仕事内容について解説!

勤務社労士:会社の中で専門家になる

僕はこれです。

会社の総務部門で、給与計算・社会保険・就業規則を担当しています。安定を捨てずに専門性を持てるのが最大の利点です。

関連記事:勤務社労士の年収、仕事内容について現役社労士が解説!

その他登録:名乗るためだけの登録

社労士として依頼を受けることはできませんが、社労士会に所属して情報収集や人脈づくりができます。「いずれ開業したい」と考えている人が、準備段階で選ぶことが多い区分です。

関連記事:社労士その他登録メリットはコレ!開業も勤務も登録しない選択肢を解説

ひの
ひの

僕は勤務登録です。会社にいながら『人事のプロ』として扱われるようになり、社内での立ち位置が明確に変わりました。

社労士とダブルライセンスで相性がいい資格

資格相性がいい理由
行政書士受験資格の獲得にも使える。
許認可+労務でワンストップ対応ができる
ファイナンシャルプランナー年金・保険の知識が重なる。
個人向け相談に強くなる
中小企業診断士経営全般+人事労務で、コンサルティングの幅が広がる
税理士給与計算と税務は隣接領域。
顧問契約につなげやすい

僕はファイナンシャルプランナー2級を持っています。年金の話は社労士とFPで完全に重なるので、勉強がそのまま二重に効きました。

社労士の年収はいくら?

お金の話も正直に書きます。「社労士になれば必ず稼げる」というのは、残念ながら嘘です。

働き方年収の目安出典・根拠
勤務社労士約460万円厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(令和元年・平均44.7歳)
社労士全体の求人平均約491万円求人ボックス 給料ナビ
開業社労士300万円未満〜1,000万円超顧問先数・営業力で大きく変動

勤務社労士の年収は『日本の平均+α』

統計上、勤務社労士の年収は日本全体の平均給与とほぼ同水準です。

資格を取っただけで年収が跳ね上がるわけではありません。ここは正直に受け止めてください。

それでも社労士を取る価値がある理由

年収の絶対額よりも、選択肢が増えることに価値があります。

会社を辞めても食べていける道がある。この安心感が、日々の働き方を変えます。

1本のロープだけで宙に浮いている状態と、複数の風船で浮いている状態。会社という1本のロープしかないと、それを切られたら終わりです。社労士資格は、2本目の風船になります。

関連記事:社労士はやめとけ?仕事のやりがい、年収、将来性から人気理由を解説

社労士に向いている人・向いていない人

3年勉強して、実際に社労士として働いてみて分かった『向き・不向き』を書きます。

【社労士に向いている人】
・細かい数字や書類作業が苦にならない
・法改正を毎年追いかけられる
・人の悩みを聞くのが苦にならない
・コツコツ積み上げるのが得意
・今の職場の労務環境に不満がある

【社労士に不向きな人】
・大雑把な作業しかできない
・一度覚えたら終わりにしたい
・人と関わるのが苦痛
・短期集中でしか動けない
・特に変えたい現状がない

社労士の仕事は『地味』です

華やかな仕事ではありません。

書類を作り、数字を合わせ、法改正を追いかける。この地味さに耐えられるかどうかが、いちばん大きな適性です。

動機は『今を変えたい』でいい

僕が社労士を目指した動機は、長時間労働とパワハラのある職場を変えたかったからです。

立派な志ではありません。でも、その切実さがあったから2回落ちても続けられました。

【体験談】僕が社労士になるまでの3年間

きれいごと抜きで、僕が社労士になるまでに何をして、何に失敗したかを書きます。

1年目:ユーキャンを2月に開始したが、半年では届かず惨敗

ユーキャンの教材が届いたのは2月。本試験まで半年しかありません。分厚いテキストを通勤電車で読み込みました。

読むと分かった気になります。でも問題を解くと、まったく解けない。しかも追加1万円をケチって模試も受けず、当然のように落ちました。

2年目:通信講座で過去問は回したが、択一式であと2点足りず

2年目は、テキストを新調せず同じユーキャン教材で戦いました。

そして、過去問を10周しました。もう問題を覚えてしまうレベルです。手応えもありました。しかし覚えたのは答えであって、理解ではありませんでした。

選択式は全科目で基準点をクリア。それでも択一式の総得点が『2点』足りずに不合格。これが社労士試験の残酷さです。

ひの
ひの

あのときの通知書を見た瞬間の脱力感は、今でも覚えています。あと2点。取りこぼした2点が、そのまま1年になります。

3年目:ユーキャン再受講コースで合格

前年のリベンジで、ユーキャンの再受講コースを申し込みました。音声講義が付いてくるコースです。

やったことはシンプルで、音声講義を聞いたその日のうちに問題を解く。それを試験日まで繰り返す。直前期はユーキャンの模試3回分を各5周し、間違えた論点を全部潰しました。

やめたこと始めたこと
答えを覚えるだけの過去問周回聞いたその日のうちに問題を解く
得意科目ばかり解く全科目を均等に回す
選択式対策を後回しにする数字要件と一般常識を毎日15分は触る
模試を受けずに本番へ行く模試3回分を各5周して弱点を潰す

合格後:総務課へ異動して実務経験を積み、登録

合格を職場に伝えたら、社会保険事務を扱う総務課へ異動になりました。おかげで事務指定講習(77,000円)を受けずに済みました。

そこで2年間の実務経験を積み、そのうえで名簿に登録して、ようやく『社会保険労務士』を名乗れるようになりました。

ひの
ひの

試験に受かってから『社会保険労務士』と名乗れるようになるまで、さらに2年かかっています。ここまで含めて『社労士になる』ということです。

社労士試験の申し込み方法【2026年】

受験資格を満たしていても、申し込みをしなければ受験できません。ここは毎年つまずく人が出るところなので、先に押さえておきます。

社労士試験の申し込みの流れ

時期やること
4月中旬受験案内・受験申込書の請求受付が始まる
4月中旬〜5月末受験申込(郵送またはインターネット)
受験手数料15,000円
8月上旬受験票が届く
8月23日(日)本試験
10月1日(木)合格発表

申込みは5月末で締め切られます。ここを逃すと1年待つことになるので、勉強の進み具合に関係なく、まず申し込んでください。

ひの
ひの

「今年は間に合わないから来年にしよう」と申し込まなかった年があります。あの1年は完全に無駄でした。受けられるなら必ず受けるべきです。

受験資格の証明書類を忘れずに

申込時には、受験資格を証明する書類(卒業証明書や実務経験証明書など)の添付が必要です。

卒業証明書は大学に請求すると2週間ほどかかることがあります。4月に入ったらすぐ手配してください。

社労士になるためのおすすめ通信講座3社

9社を比較したうえで、目的別に3社だけ挙げます。どれも僕が中身を確認したものです。

おすすめ①フォーサイト社労士講座 ~合格率で選ぶなら~

項目内容
2025年度合格率63.0%(全国平均の約11倍)
価格デジタルプラン59,800円/バリューセット1 78,800円/バリューセット2 110,800円
特徴フルカラーテキスト・eラーニング「マナビジン」
向く人初学者で、とにかく合格実績を重視したい人

数字がすべてを語っています。初学者が最短で合格したいなら、まずフォーサイトを検討してください。

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関連記事:フォーサイト社労士の評判口コミは?本当に合格可能か専門家が解説!

おすすめ②アガルート社労士講座 ~講義の質とフォローで選ぶなら~

項目内容
2025年度合格率29.45%(全国平均5.5%の約5倍)
カバー率約90%
価格(2027年合格目標・10%OFF適用時)入門総合カリキュラム/フル235,620円 入門総合カリキュラム/ライト166,320円
向く人質問対応や添削まで手厚く欲しい人

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関連記事:アガルート社労士講座の評判口コミは?合格率・デメリット等を現役社労士が徹底レビュー

おすすめ③クレアール社労士講座 ~費用を抑えて確実に狙う~

項目内容
学習法非常識合格法(出題範囲を絞り込む)
価格一般価格192,000円(月替わりの割引あり)
向く人働きながら、範囲を絞って効率的に合格したい人

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関連記事:社労士通信講座おすすめランキング|現役社労士が9社を徹底比較

よくある質問(FAQ)

Q1. 社労士になるには何年かかりますか?
A. 受験資格をすでに持っている人なら、勉強開始から合格まで1年〜2年が目安です。そこから登録まで数か月かかるので、社労士を名乗れるようになるまでは1年半〜3年と見ておくのが現実的です。僕は3回受験したので、合計3年かかりました。

Q2. 高卒でも社労士になれますか?
A. なれます。ただし高卒のままでは受験資格がないため、①行政書士試験に合格する、②通信制の短大を卒業する、③実務経験を3年積む、のいずれかで受験資格を作る必要があります。

Q3. 実務経験がなくても社労士登録できますか?
A. できます。実務経験が2年に満たない場合は、全国社会保険労務士会連合会の事務指定講習を修了すれば、実務経験に代えることができます。受講料は77,000円(税込)です。

Q4. 社労士試験の合格率はどれくらいですか?
A. 令和7年度は5.5%でした(受験43,421人/合格2,376人)。過去10年で10%を超えた年はありません。

Q5. 独学で社労士になれますか?
A. 不可能ではありませんが、おすすめしません。法改正と白書・統計の対策を独学でカバーするのが非常に困難だからです。僕は1年目から通信講座を使いましたが、それでも合格まで3回かかりました。

Q6. 社労士になるのに年齢制限はありますか?
A. ありません。受験資格を満たしていれば何歳でも受験できます。50代・60代で合格して開業する人もいます。

Q7. 働きながらでも社労士になれますか?
A. なれます。むしろ社労士試験の受験者の多くが社会人です。総務・人事で働いていれば、実務がそのまま試験対策になります。

Q8. 社労士試験に受験資格がなくても受けられる裏技はありますか?
A. ありません。受験資格は法令で定められており、例外はありません。ただし、直近3回のいずれかの社労士試験の受験票または成績通知書を持っている人は、その資格で再受験できます。

Q9. 社労士の登録費用はいくらですか?
A. 登録手数料30,000円+登録免許税30,000円に加えて、都道府県会への入会金(30,000〜80,000円)と年会費(42,000〜96,000円)がかかります。初年度で約20万円が目安です。

Q10. 合格したら必ず登録しないといけませんか?
A. いいえ。登録は義務ではありません。ただし登録しないと『社会保険労務士』を名乗れず、独占業務も行えません。会社の総務で知識を使うだけなら、登録しない選択もあります。

Q11. 社労士と行政書士、どちらを先に取るべきですか?
A. 受験資格がない人は行政書士が先です。行政書士に合格すれば社労士の受験資格が手に入ります。受験資格がある人は、いきなり社労士で問題ありません。

Q12. 社労士の資格は将来なくなりませんか?
A. 労働・社会保険の法律は毎年のように改正され、企業は対応に追われています。手続きの電子化は進んでいますが、『どう対応すべきか』を判断する仕事は残ります。むしろ3号業務(コンサルティング)の需要は増えています。

社労士になるにはまとめ

最後に、この記事の要点をまとめます。

【この記事のまとめ】
・社労士になるには『①受験資格 → ②試験合格 → ③名簿登録』の3ステップ
・受験資格は学歴、実務経験3年、国家試験合格のいずれか1つ
・高卒でも、行政書士、通信制短大、実務経験3年で受験資格を作れる
・合格率は5.5%。落とし穴は総得点ではなく科目ごとの足切り
・必要な勉強時間は800〜1,000時間。働きながらなら1年〜1年半
・試験に合格しただけでは社労士を名乗れない。登録に約20万円かかる
・働き方は開業、勤務、その他の3区分から選べる

社労士になる道は、決して短くありません。

僕は3回受験して、2年半かかりました。それでも、いま総務の現場で「人事のプロ」として働けているのは、あのとき諦めなかったからです。

この記事を読んで「自分にも受験資格がある」と分かったなら、それだけで一歩前進です。あとは、始めるかどうかだけです。

ひの
ひの

一緒に頑張って乗り切りましょう。

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