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行政書士になるには?資格の取り方と試験・登録・開業までの流れを現役社労士が解説

資格合格ロードマップ 行政書士

行政書士になるには、行政書士試験に合格して、日本行政書士会連合会の名簿に登録する方法が一般的です。

でも、試験に受かったらすぐ名乗れるのか、高卒でもなれるのか、試験を受けずになる方法はあるのか、などなど分からないことが多いですよね。

この記事では、行政書士になるまでの道のりを、資格の取り方から試験、登録、開業まで、現役社労士が順番に解説します。

合格後の知識の保ち方や実務の学び方は、行政書士の法改正と合格後の実務の勉強法の記事も参考にしてください。

【この記事でわかること】
・行政書士とはどんな資格で、何ができるのか?
・行政書士になる6つの方法(試験以外の道も)
・高卒、大学生、社会人が行政書士になるには?
・試験の申込から合格、登録、開業までの流れ
・行政書士になるための勉強のはじめ方
・行政書士になったあとの働き方

まず結論から言います。

行政書士になる一番の近道は、行政書士試験に合格して登録することです。
受験資格はないので、学歴や年齢に関係なく誰でも目指せます。

ひの
ひの

試験に受かっただけでは、まだ行政書士ではありません。合格したあとに登録してはじめて「行政書士」を名乗れる、という順番を最初に押さえておきましょう。

試験の合格率は令和7年度で14.54%で、合格には600〜1,000時間ほどの勉強が目安と言われています。まずは講座のパンフレットで、どれくらいの量を勉強するのかを確かめてみてください。

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  1. この記事の執筆者の信頼性
  2. 行政書士とはどんな資格?
    1. 行政書士の仕事内容と独占業務
    2. 行政書士の仕事の流れ(依頼から許可まで)
    3. 行政書士の仕事はデジタル化でなくなる?
    4. 行政書士と他の士業の違い
  3. 分野別に見る行政書士の仕事内容
  4. 行政書士になるには?6つの方法
    1. 他の資格から行政書士に登録する人
    2. 行政書士になれない人(欠格事由)
  5. 高卒・大学生・社会人が行政書士になるには
    1. 高卒から行政書士になるには
    2. 大学生・高校生が行政書士を目指すには
    3. 社会人が働きながら行政書士になるには
    4. 主婦・子育て中の人が行政書士になるには
  6. 行政書士試験から登録・開業までの流れ
    1. 行政書士になる流れ① 受験の申込(例年7月下旬〜8月)
    2. 行政書士になる流れ② 本試験(11月の第2日曜日)
    3. 行政書士になる流れ③ 合格発表(翌年1月下旬)
    4. 行政書士になる流れ④ 日本行政書士会連合会への登録
    5. 行政書士になる流れ⑤ 開業・勤務
    6. 登録から開業までに準備すること
  7. 行政書士になるまでにかかる費用
  8. 行政書士になるための勉強のはじめ方
    1. 勉強のはじめ方① 勉強時間の目安を知る
    2. 勉強のはじめ方② 配点の大きい行政法と民法から
    3. 勉強のはじめ方③ 教材を1つに決める
    4. 勉強のはじめ方④ 試験日から逆算して計画を立てる
  9. 行政書士になったあとの働き方
  10. 行政書士になるメリット
  11. 行政書士に向いている人
  12. 行政書士になるにはに関するよくある質問
  13. 行政書士になるにはまとめ
    1. あわせて読みたい

この記事の執筆者の信頼性

社会保険労務士試験の合格証

僕はひのと言います。

【主な保有資格】
社会保険労務士(全国社会保険労務士会連合会 登録)
ファイナンシャルプランナー2級(日本FP協会 登録)
会社の総務部門で給与計算・社会保険事務を担当(現役)

僕は令和元年度の社労士試験に合格しました。合格までに3回受験して、勉強期間は2年半です。

士業の資格を目指す人が最初に迷う「何から始めればいいのか」を、受験生として遠回りした経験も踏まえて、順番に整理します。

行政書士部門の記事は、法律専門家の監修を受けています。

行政書士とはどんな資格?

行政書士はどんな資格?

行政書士は、行政書士法にもとづく国家資格です。

行政書士法は、行政書士の使命を「行政に関する手続の円滑な実施に寄与するとともに国民の利便に資し、もつて国民の権利利益の実現に資すること」と定めています。(出典:e-Gov法令検索「行政書士法」第1条)

行政と国民をつなぐ行政書士

ひとことで言うと、行政書士は「役所に出す書類の専門家」として、行政と国民をつなぐ仕事です。

行政書士の仕事内容と独占業務

業務中身例
書類の作成官公署に提出する書類、権利義務・事実証明に関する書類を作る(独占業務)建設業許可、飲食店営業許可、遺産分割協議書、契約書
提出手続きの代理作った書類を役所に提出する手続きを代わりに行う許認可の申請手続き
審査請求などの代理許認可が認められなかったときの審査請求などを代理する(特定行政書士)不許可処分への不服申立て
相談作成できる書類について相談に乗る会社設立、相続、外国人の在留手続き

出典:e-Gov法令検索「行政書士法」第1条の3・第1条の4

行政書士でない人が、他人の依頼を受けて報酬を得て、業としてこれらの書類を作ることは、法律で禁じられています(行政書士法第19条)。

この「独占業務」があるからこそ、行政書士の資格には仕事としての価値があります。

行政書士の仕事の流れ(依頼から許可まで)

段階行政書士がすること
相談依頼者の事業や状況を聞き、必要な許可や手続きを見極める
書類の準備住民票や登記事項証明書など、申請に必要な書類をそろえる
書類の作成役所の基準に合うように申請書や添付書類を作る
提出・対応役所に提出し、補正の指示があれば対応する
許可・その後許可が下りたら納品し、更新や変更の時期を案内する

許可を取ったあとも、更新や変更の届出で同じ依頼者と長く付き合えるのが、行政書士の仕事の特徴です。

ひの
ひの

役所に出す書類は、一度で受け付けてもらえるかどうかで依頼者の手間が大きく変わります。基準を正確に読み取って、一回で通る書類を作れることが、行政書士の腕の見せどころです。

行政書士の仕事はデジタル化でなくなる?

「申請がオンライン化すると行政書士の仕事はなくなる」

という声もありますが、手続きがデジタルに変わっても、どの許可が必要か、どの基準を満たせばよいかを判断する専門家の役割は残ります。

行政書士法も、行政書士に対して「デジタル社会の進展を踏まえ、情報通信技術の活用その他の取組を通じて、国民の利便の向上及び当該業務の改善進歩を図るよう努めなければならない」と定めています。(出典:e-Gov法令検索「行政書士法」第1条の2第2項)

これからの行政書士は、紙の書類を作るだけでなく、オンライン申請も使いこなして依頼者の手間を減らす役割が求められています。

行政書士と他の士業の違い

資格主な仕事行政書士との関係
行政書士官公署に出す書類の作成・提出許認可の入口を担当
司法書士不動産登記・商業登記会社設立では、定款は行政書士、登記は司法書士
社会保険労務士労働・社会保険の手続き、労務管理会社をつくったあとの労務を担当
税理士税務書類の作成、税務相談税理士は登録すれば行政書士にもなれる

行政書士は、会社の設立や事業の許可など「始めるとき」の手続きに強い資格です。

2つの資格の違いは『司法書士と行政書士の違い』の記事で、社労士との比較は『社労士と行政書士はどっちが稼げる?』の記事で解説しています。

分野別に見る行政書士の仕事内容

分野別に見る行政書士の仕事内容

行政書士が扱う書類は幅広く、多くの行政書士は得意な分野を決めて仕事をしています。

分野主な業務平均報酬額の例
建設・不動産建設業許可、宅地建物取引業者の免許建設業許可(法人・新規・知事)151,341円
入管・国際在留資格の認定・変更、永住許可永住許可申請145,323円
環境産業廃棄物収集運搬業の許可125,112円(積替保管を除く新規)
農地農地転用の許可申請農地法第5条許可120,186円
相続・遺言遺産分割協議書、相続人の調査遺産分割協議書69,752円
会社・事業会社設立の定款作成、飲食店などの営業許可-

出典:日本行政書士会連合会「令和7年度報酬額統計調査の結果」

許認可の新規申請や入管の手続きは、1件で10万円を超えるものも多くあります。

どの分野を専門にするかで、行政書士としての働き方も収入も大きく変わります。

分野ごとの報酬額と、開業した場合の売上の目安は『行政書士の年収のリアル』の記事で解説しています。

ひの
ひの

最初から分野を1つに決める必要はありませんが、勉強しながら「どの手続きに興味があるか」を考えておくと、合格後に動き出すのが早くなります。

行政書士になるには?6つの方法

行政書士になる6つの方法

行政書士法第2条は、次のいずれかにあてはまる人が「行政書士となる資格を有する」と定めています。

行政書士になる方法現実的な人
①行政書士試験に合格するほとんどの人はこの方法
②弁護士となる資格を持つ司法試験に合格した人など
③弁理士となる資格を持つ弁理士試験に合格した人など
④公認会計士となる資格を持つ公認会計士試験に合格した人など
⑤税理士となる資格を持つ税理士試験に合格した人など
⑥公務員として行政事務を通算20年以上(高卒などは17年以上)担当した長く行政事務に携わった公務員

出典:e-Gov法令検索「行政書士法」第2条

②〜⑤の資格は、どれも行政書士試験よりはるかに難しい試験の先にあります。

行政書士を目指すか迷っている人は、『行政書士はやめとけと言われる5つの理由』の記事もあわせて読んでみてください。

⑥も、公務員として行政事務を長く続けてきた人だけが使える方法で、行政書士試験を受けずに資格を得られることから「特認制度」と呼ばれることもあります。

これから行政書士を目指す人にとっては、①の行政書士試験に合格する方法がいちばん現実的な近道です。

他の資格から行政書士に登録する人

税理士や公認会計士の中には、行政書士としても登録して、会社設立や許認可の手続きまで一緒に受けている人がいます。

たとえば税理士が行政書士を兼ねると、顧問先の会社の決算や税務申告に加えて、建設業許可の更新や決算後の届出なども同じ事務所で受けられます。

このように、行政書士の資格は単独で使うだけでなく、他の資格と組み合わせて仕事の幅を広げるためにも使われています。

行政書士になれない人(欠格事由)

上の6つにあてはまっても、次のような人は行政書士になる資格がありません。

主な欠格事由考え方
未成年者試験には合格できても、成年になるまで登録できない
破産手続開始の決定を受けて復権を得ない者復権を得れば登録できる
拘禁刑以上の刑を受け、執行が終わってから3年を経過しない者3年たてば対象外
公務員で懲戒免職の処分を受け、3年を経過しない者3年たてば対象外

出典:e-Gov法令検索「行政書士法」第2条の2(主なものを抜粋)

ひの
ひの

令和7年度の試験では、最年少13歳の合格者がいました。試験は何歳でも受けられますが、行政書士として登録できるのは成年になってからです。

高卒・大学生・社会人が行政書士になるには

高卒・大学生・社会人が行政書士になるには

行政書士試験には受験資格がないので、学歴や年齢、国籍に関係なく誰でも受験できます。(出典:行政書士試験研究センター「令和8年度行政書士試験のご案内」)

高卒から行政書士になるには

高卒でも、行政書士試験に合格すれば行政書士になれます。試験の合否は点数だけで決まり、学歴で有利・不利がつくことはありません。

公務員として行政事務を続けて行政書士になる方法では、高校を卒業した人などは必要な年数が20年ではなく17年以上になる、という違いがあります。

大学生・高校生が行政書士を目指すには

学生のうちは勉強時間を取りやすいので、行政書士はチャレンジしやすい資格です。

在学中に合格しておけば、就職活動で法律の知識をアピールできますし、卒業後にすぐ登録して開業することもできます。

大学生の受験については『大学生が行政書士を受けるべき理由』の記事で解説しています。

社会人が働きながら行政書士になるには

行政書士試験の受験者の中心は、働きながら勉強している社会人です。

行政書士試験の年代別の受験者数

令和7年度の受験者50,163人のうち、40代が12,161人、50代が12,330人で、この2つの年代だけで受験者のほぼ半分を占めます。

仕事と両立するなら、1年ほどかけて1日2時間ほど勉強する計画が標準的です。

働きながら合格するための計画は『行政書士の勉強時間とスケジュール』の記事で、年代別の合格率は『行政書士の難易度は?合格率・偏差値・他資格との比較』の記事で解説しています。

ひの
ひの

社会人は勉強時間が限られる代わりに、仕事で身についた書類の読み書きや段取りの力が、行政書士の勉強でも実務でも役に立ちます。

主婦・子育て中の人が行政書士になるには

行政書士は自宅でも開業でき、働く時間を自分で決めやすい資格なので、家事や子育てと両立しながら目指す人もいます。

勉強は、スマホで講義を見られる通信講座を使うと、家事の合間や子どもが寝たあとの時間を勉強時間に変えられます。

令和7年度の合格者7,292人のうち、女性は2,193人でした。(出典:行政書士試験研究センター「令和7年度行政書士試験実施結果の概要」)

行政書士試験から登録・開業までの流れ

試験から登録・開業までの流れ

試験の申込から、行政書士として働き始めるまでの流れは次のとおりです。

行政書士になるまでの流れ

行政書士になる流れ① 受験の申込(例年7月下旬〜8月)

令和8年度の申込期間は、インターネットが7月21日〜8月24日、郵送が7月21日〜8月17日(消印有効)でした。

受験手数料は10,400円です。(出典:行政書士試験研究センター「令和8年度行政書士試験のご案内」)

試験場は先着順で受け付けられるので、希望の会場がある人は早めに申し込みます。

行政書士になる流れ② 本試験(11月の第2日曜日)

試験は毎年11月の第2日曜日、午後1時から4時までの3時間で行われます。

試験当日の持ち物と注意点は『行政書士試験の持ち物と当日の流れ』の記事で解説しています。

項目内容
試験科目法令等(憲法、行政法、民法、商法、基礎法学)46問、基礎知識14問
配点300点満点(法令等244点、基礎知識56点)
合格基準法令等122点以上、基礎知識24点以上、合計180点以上
令和7年度の合格率14.54%(受験者50,163人、合格者7,292人)

出典:行政書士試験研究センター「令和8年度行政書士試験のご案内」「令和7年度行政書士試験合否判定基準」「試験結果の推移」

合格率の推移や他資格との比較は『行政書士の難易度は?合格率・偏差値・他資格との比較』の記事で、基礎知識の足切りは『行政書士の基礎知識は何点で足切り?』の記事で解説しています。

行政書士になる流れ③ 合格発表(翌年1月下旬)

合格発表は試験の翌年1月下旬で、令和8年度試験は2027年1月27日に受験番号で発表されます。

合格に届かなかった場合の次の一歩は『行政書士試験に落ちたら?再受験におすすめの講座と割引』の記事で解説しています。

受験票は合格発表日まで大切に保管しておきます。

試験後の自己採点の方法と、合格発表までのスケジュールは『2026年度行政書士試験の解答速報』の記事で解説しています。

行政書士になる流れ④ 日本行政書士会連合会への登録

行政書士になるには、日本行政書士会連合会に備える行政書士名簿に登録を受けなければなりません(行政書士法第6条)。

登録の申請は、事務所を置く都道府県の行政書士会を経由して、日本行政書士会連合会に行います(同第6条の2)。

登録で必要になるもの中身
資格を証明する書類行政書士試験の合格証など
事務所登録には事務所の所在地が必要
費用登録免許税、登録手数料、行政書士会の入会金など(金額は都道府県の会で確認)

登録には事務所が必要なので、登録する前に「開業するのか、事務所に勤めるのか」を決めておく必要があります。

行政書士になる流れ⑤ 開業・勤務

登録が終われば、行政書士として仕事を始められます。自分で事務所を開くほか、行政書士事務所や行政書士法人の使用人として働く道もあります。

ひの
ひの

合格から登録までは、書類の準備や事務所探しで思ったより時間がかかります。合格発表の前から、どこで登録するかを考えておくとスムーズです。

登録から開業までに準備すること

準備すること中身
事務所自宅の一室でも開業できるが、依頼者と面談できる場所や、書類を保管できる環境が必要
職印・名刺書類に押す職印と、名刺や事務所の案内
専門分野最初にどの分野を中心にするかを決める
集客ホームページや、他の士業・地域の企業とのつながり

開業してすぐは依頼が少ないことも多いので、合格前から少しずつ準備を進めておくと安心です。

行政書士になるまでにかかる費用

行政書士になるまでにかかる費用
費用目安
受験手数料10,400円(令和8年度)
独学の教材テキスト・問題集で1万円台
通信講座数万〜30万円前後(講座やコースによる)
登録の費用登録免許税、日本行政書士会連合会への登録手数料、行政書士会の入会金など
開業の費用事務所、職印、名刺、ホームページなど

受験だけなら費用は小さく済みますが、登録と開業には別にまとまった費用がかかります。

登録の費用は都道府県の行政書士会によって違うので、登録する地域の行政書士会で必ず確認してください。

ひの
ひの

受験から開業までを1本の線で考えると、どこでどれくらいお金が必要かが見えてきます。とくに開業する人は、合格前から少しずつ準備資金をためておくと安心です。

合格までの費用をできるだけ抑えたい人は、教材を増やさないことが一番の節約になります。独学なら1冊、講座なら1つに決めて使い通してください。

行政書士になるための勉強のはじめ方

行政書士試験の勉強方法

行政書士試験の勉強は、独学か通信講座のどちらかで進める人がほとんどです。

独学と通信講座のメリットとデメリット
独学通信講座
費用テキスト・問題集で1万円台数万〜30万円前後
向いている人法律の勉強経験があり、自分で計画を立てられる人法律が初めての人、働きながら短期で合格したい人
始め方基本書1冊と同じシリーズの問題集を決める講座を決めて、カリキュラムどおりに進める

勉強のはじめ方① 勉強時間の目安を知る

合格に必要な勉強時間は、一般に600〜1,000時間ほどが目安と言われています。試験から逆算して1日の勉強時間を決めると、計画が立てやすくなります。

勉強のはじめ方② 配点の大きい行政法と民法から

行政法(112点)と民法(76点)の2科目で188点あり、合格点の180点を超えます。

最初は行政法と民法から始め、過去問をテキストと同時に解いていくのが基本の進め方です。

勉強のはじめ方③ 教材を1つに決める

独学ならテキスト1冊、講座なら1つの講座に決めて、最後まで使い通します。

テキストの選び方は『行政書士独学のおすすめテキスト・参考書5選』の記事で、独学と通信講座の比較は『行政書士は独学と通信講座どっちがいい?』の記事で解説しています。

勉強のはじめ方④ 試験日から逆算して計画を立てる

時期(1年計画の例)やること
12〜2月民法と行政法の基本書を一周し、問題集で確認
3〜5月憲法・商法・基礎法学を一周し、民法と行政法は2周目
6〜8月過去問を科目別に解き、記述式の練習を始める。受験を申し込む
9〜11月過去問を年度別に解き、模試で3時間の使い方を固める

くわしい月別の計画は、先ほど紹介した勉強時間とスケジュールの記事にまとめています。

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行政書士になったあとの働き方

行政書士合格後の未来

行政書士になったあとの働き方は、大きく3つです。

働き方特徴向いている人
独立開業自分で事務所を開く。業務と件数しだいで収入に上限がない自分で仕事を取りにいきたい人
事務所・法人に勤務行政書士事務所や行政書士法人の使用人として働くまず実務を覚えたい人
企業勤務+副業会社に勤めながら、個人として行政書士の仕事を受ける本業の収入を保ちながら始めたい人

令和8年4月1日現在、日本行政書士会連合会に登録している行政書士は54,186人、行政書士法人は1,719法人です。(出典:日本行政書士会連合会「各都道府県の行政書士会所在地・会員数等」)

行政書士法人の数が少ないことから分かるように、行政書士は個人で事務所を開いて働く人が中心の資格です。

経験を積んだあとは、日本行政書士会連合会の研修を受けて考査に合格すると「特定行政書士」になれます。

特定行政書士は、許認可が認められなかった場合の審査請求などの手続きを代理できるので、扱える業務の幅がさらに広がります。

働き方ごとの収入や、業務ごとの報酬額は『行政書士の年収のリアル』の記事で、他の資格との組み合わせは『行政書士のダブルライセンス』の記事で解説しています。

ひの
ひの

社労士と行政書士は、会社の設立や許認可から労務まで、続けて相談を受けられる相性のいい組み合わせです。行政書士に合格したあと、次の資格として社労士を考える人も多いです。

行政書士になるメリット

行政書士になるメリット
メリット中身
独占業務がある官公署に出す書類などの作成は、行政書士でなければ報酬を得て業として行えない
受験資格がない学歴や年齢に関係なく、誰でも挑戦できる
独立開業しやすい自宅でも開業でき、専門分野や働き方を自分で決められる
他の資格と組み合わせやすい社労士、宅建士、税理士などと組み合わせて業務を広げられる
長く続けられる定年がなく、年齢を重ねても経験を生かして働ける

行政書士は、受験資格がないのに独占業務を持てる、数少ない国家資格のひとつです。

ひの
ひの

「資格を取って終わり」ではなく、取ったあとに自分で仕事をつくれるのが、行政書士のいちばんのおもしろさだと思います。

行政書士に向いている人

行政書士に向いている人
向いている人理由
コツコツ書類を仕上げるのが苦にならない人仕事の中心は、正確な書類づくり
人の話を聞いて整理するのが得意な人依頼者の状況を聞き取り、必要な手続きを見極める
法律や制度の変化を追いかけられる人法改正に合わせて手続きも変わるので、学び続けることが求められる
自分で仕事をつくりたい人開業すれば、専門分野や働き方を自分で決められる

行政書士法は、行政書士に「業務に関する法令及び実務に精通して、公正かつ誠実にその業務を行わなければならない」ことを求めています。(出典:e-Gov法令検索「行政書士法」第1条の2)

試験に合格したあとも学び続けられる人ほど、行政書士として長く活躍できます。

行政書士になるにはに関するよくある質問

行政書士になるにはどうすればいいですか

行政書士試験に合格して、日本行政書士会連合会の行政書士名簿に登録するのが一般的な方法です。登録の申請は、事務所を置く都道府県の行政書士会を経由して行います。

行政書士試験に受験資格はありますか

ありません。年齢、学歴、国籍などに関係なく、誰でも受験できます。

試験を受けずに行政書士になる方法はありますか

あります。弁護士、弁理士、公認会計士、税理士となる資格を持つ人や、公務員として行政事務を通算20年以上(高校卒業者などは17年以上)担当した人は、行政書士となる資格を持ちます。

高卒でも行政書士になれますか

なれます。行政書士試験に受験資格はなく、合否は点数だけで決まります。公務員として行政事務を担当して行政書士になる場合は、高校卒業者などは必要な期間が17年以上になります。

行政書士と司法書士の違いは何ですか

行政書士は官公署に提出する書類や権利義務・事実証明に関する書類の作成が中心で、司法書士は不動産登記や商業登記が中心です。会社設立では、定款の作成を行政書士、登記を司法書士が担当するなど、役割が分かれています。

主婦でも行政書士になれますか

なれます。受験資格はなく、自宅で開業して働く時間を自分で決めることもできます。令和7年度の合格者7,292人のうち、女性は2,193人でした。

行政書士に年齢制限はありますか

試験には年齢制限がなく、令和7年度は最年少13歳、最年長77歳の合格者がいました。ただし未成年者は行政書士となる資格がないため、登録は成年になってからです。

行政書士試験に合格したらすぐに行政書士を名乗れますか

名乗れません。日本行政書士会連合会の行政書士名簿に登録を受けてはじめて行政書士になります。登録には事務所の所在地が必要です。

行政書士試験はいつ、いくらで受けられますか

試験は毎年11月の第2日曜日に行われます。令和8年度は2026年11月8日で、受験手数料は10,400円でした。

行政書士試験の合格率はどれくらいですか

令和7年度は受験者50,163人に対して合格者7,292人で、合格率は14.54%でした。

行政書士になるには何年かかりますか

試験の勉強時間は600〜1,000時間ほどが目安と言われていて、社会人なら1年ほどかけて合格を目指す人が多いです。合格後は翌年1月下旬の合格発表を待ってから登録の手続きに進みます。

行政書士は独学でなれますか

独学でも合格は可能です。ただし法律が初めての人や働きながら短期で合格したい人は、通信講座を使うほうが教材選びや範囲の見極めに時間を使わずに済みます。

行政書士の独占業務は何ですか

他人の依頼を受け報酬を得て、官公署に提出する書類や、権利義務・事実証明に関する書類を作ることです。行政書士でない人がこれを業として行うことは、行政書士法で禁じられています。

当サイト経由でアガルートを申し込むと特典はありますか

あります。当サイトからアガルートの行政書士講座の対象カリキュラムを申し込むと、タイアップ企画としてパートナー会社からAmazonギフト券3,000円分を受け取れます。

行政書士になるにはまとめ

行政書士になるための方法と、試験から登録、開業までの流れをまとめました。

【この記事のまとめ】
・行政書士は、官公署に出す書類などを作る独占業務を持つ国家資格
・行政書士になる方法は6つ。現実的なのは行政書士試験に合格すること
・受験資格はなく、高卒、大学生、社会人の誰でも受験できる
・合格後に日本行政書士会連合会へ登録して、はじめて行政書士になれる
・未成年者は、合格しても成年になるまで登録できない
・勉強は行政法と民法から。教材は1つに決めて使い通す

行政書士になる道のりは、試験に合格して、登録するというシンプルな順番です。

受験資格がないぶん、決めた日から誰でもスタートできるのが行政書士の大きな魅力です。

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