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社労士の勉強法!合格までの効率的な学習を現役社労士が解説

社労士

こんにちは。ひのです。

僕は3回の受験と2年半の勉強を経て、令和元年度の社会保険労務士試験に合格した現役社労士です。今は会社の総務で、給与計算や社会保険の実務を担当しています。

社労士試験は、勉強法を間違えると何年でも落ち続ける試験です。実際、僕は2回落ちました。

【社労士の勉強方法】
・800〜1,000時間と言われても、何から手をつければいいのか分からない
・働きながらだと1日何時間、どの時間帯に勉強すればいい?
・テキストを読んでいるのに、次の日には忘れている
・過去問って結局、何周すればいいの?

この記事では、2回落ちた僕が「これをやったから3回目で受かった」と言い切れる勉強法を、順番に沿って全部書いていきます。

先に結論です。社労士の勉強法は、この一文に尽きます。

インプットしたその日のうちにアウトプットする。それを試験日まで繰り返す

ひの
ひの

1年目の僕は、テキストを読み込むばかりで、過去問に入れたのが5月末でした。3年目に「聞いたその日のうちに解く」へ変えた瞬間、模試の点数が跳ね上がりました。

関連記事:社労士を取れば人生変わるほどメリットが多い理由!

なお、勉強法をゼロから自分で組み立てるのが不安な方は、通信講座を使うのがいちばん確実です。クレアールの「非常識合格法」は、必要最小限の範囲に絞って合格水準まで持っていく考え方なので、勉強法に迷っている人ほど資料を読む価値があります。

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関連記事:社労士通信講座おすすめランキング|現役社労士が9社を徹底比較

  1. この記事の執筆者の信頼性
  2. 【結論】社労士の勉強法は「インプット→即アウトプット」の反復
  3. 勉強法の前に!社労士試験の『敵』を正しく知る
    1. 性質① 社労士の合格率5〜7%台。10%を超えた年はない
    2. 性質② 社労士合格に必要な勉強時間は800〜1,000時間
    3. 性質③ 最大の敵は『選択式の足切り』
  4. 社労士の勉強スケジュール【8月本番から逆算】
    1. 社労士勉強時間900時間の内訳イメージ
    2. 社労士の勉強を始めるのに最適な時期は?
  5. 【体験談】僕の1日の勉強ルーティン
    1. 【参考】メンタリストDaiGoさんのおすすめ勉強法
    2. 朝:通勤の音声講義でインプット
    3. 昼:休憩中に「思い出す」アウトプット
    4. 夜:弱点補強と、寝る直前の数字暗記
    5. 休日:平日にできなかったことを「回さない」
  6. 社労士科目別・記憶に定着させる勉強のコツ
    1. ①労働基準法・安全衛生法 『数字』を徹底的に覚える
    2. ②労災・雇用保険 『フロー』で理解する
    3. ③徴収法 捨てないでください。最大の得点源です
    4. ④健保・厚年・国年 『横断整理』で比較して覚える
    5. ⑤労一・社一 深入りしないのが最大のコツ
    6. 10科目をどの順番で勉強するか
    7. なぜ年金を最後にしてはいけないのか
  7. 社労士の問題演習(アウトプット)の進め方
    1. 過去問は「解く」より「分析する」
    2. 過去問は何周すればいい?
    3. 『1問1答』と『5択』を使い分ける
  8. 勉強が続かない人がやりがちなNG習慣6選
  9. 【タイプ別】あなたに合う社労士の勉強法
    1. 働きながらの人がいちばん強い理由
    2. 時間がないほうが、かえって集中できる
  10. 社労士試験短期合格(3か月・6か月・8か月)は可能か?
    1. 社労士対策は8か月なら十分に射程内
    2. 3か月は『可能だが推奨しない』
  11. 独学と通信講座、どちらが速いか
  12. 勉強法が定まらない人へ ~おすすめ社労士通信講座3社~
  13. インプットの質を上げる5つのコツ
    1. ③の『趣旨から理解する』とは具体的にどういうことか
  14. 暗記の技術:数字・要件をどう覚えるか
    1. 数字は『単独』ではなく『比較』で覚える
    2. 寝る直前の15分を暗記に使う
  15. 模試の使い方と、択一の時間配分
    1. 模試は最低2回、できれば3回受けましょう
  16. スキマ時間を『社労士の勉強時間』に変える具体策
    1. 机に向かう時間は、演習にだけ使う
  17. 社労士の勉強が続く環境の作り方
    1. 勉強場所は『1か所』に固定する
    2. スマホは物理的に遠ざける
    3. 勉強仲間はSNSで十分
  18. よくある質問(FAQ)
  19. 社労士の勉強法まとめ

この記事の執筆者の信頼性

ひの
ひの

僕はひのと言います。

【主な保有資格】
社会保険労務士(全国社会保険労務士会連合会 登録)
ファイナンシャルプランナー2級(日本FP協会 登録)
総務部門で給与計算・社会保険事務を担当(現役)

令和元年(2019年)に、3度目の受験で社労士試験に合格しました。

受験回結果そのときの勉強法
1回目惨敗(択一36点)ユーキャンを2月に開始。模試は受けず本番へ
2回目択一式であと2点過去問は10周。ただし答えを覚えるだけの周回だった
3回目合格(択一47点)音声講義を聞いた日に問題を解く。模試3回分を各5周+横断整理

つまり僕は「落ちる勉強法」と「受かる勉強法」の両方を、身をもって知っています。この記事では、その差分だけを書きます。

【結論】社労士の勉強法は「インプット→即アウトプット」の反復

細かいテクニックの前に、まず勉強の型を頭に入れてください。社労士試験の勉強は、次の5つに集約されます。

やること具体的になぜ効くのか
① インプット・講義を見る
・テキストを読む
先に全体像を掴む。
細部は後で回収する
② 即アウトプットその日のうちに同じ範囲の問題を解く「思い出す」作業でしか記憶は定着しない
③ 過去問の反復3〜5周。
間違えた肢はテキストに戻る
出題の型が体に入る。
得点の8割はここ
④ 横断整理健保・厚年・国年を表で比較して覚える似た制度の混同(失点の最大要因)を防ぐ
⑤ 直前期の暗記数字要件・法改正・白書を詰め込む選択式の基準点割れ(足切り)を回避する

この5つを、8月の本試験から逆算した順番で回すだけです。逆に言えば、①だけを何周も繰り返す人も、③を『答え覚え』で終わらせる人も、何年やっても受かりません。

ひの
ひの

2年目に落ちたとき、僕は過去問を10周していました。もう問題を覚えてしまうレベルです。でも覚えていたのは『答え』であって、条文の趣旨ではありませんでした。だから初見の問題で崩れて、あと『2点』届かなかったんです。

社労士試験は範囲が異常に広い試験です。だからこそ「何を捨てるか」を決める戦略が、勉強時間そのものより効いてきます。

勉強法の前に!社労士試験の『敵』を正しく知る

勉強法は、試験の性質から逆算して決まります。社労士試験の性質は、次の3つです。

性質① 社労士の合格率5〜7%台。10%を超えた年はない

令和7年度(第57回)の合格率は5.5%。受験者43,421人に対して、合格者は2,376人でした。推移を見ても、合格率が10%を超えた年はありません。

よく「社労士の合格率は10%くらい」と書かれているのを見かけますが、それは誤りです。実際は5〜7%台。ここを甘く見積もると、勉強計画そのものが崩れます。

ひの
ひの

20人受けて1人受かるかどうか、という試験です。「片手間で受かる」という発想は、いちばん最初に捨ててください。

性質② 社労士合格に必要な勉強時間は800〜1,000時間

宅建士の約3倍、行政書士と同等かそれ以上の時間が必要です。1年で合格を狙うなら1日2.5〜3時間、7か月なら1日3〜4時間の計算になります。

資格合格率勉強時間の目安1日2時間で必要な期間
宅建士18.7%約300時間約5か月
行政書士14.54%約800時間約1年1か月
社労士5.5%800〜1,000時間約1年1か月〜1年4か月
司法書士5.2%約3,000時間約4年

この表を見て「割に合わない」と感じるか、「1年ちょっとの投資で一生モノの独占業務が手に入る」と感じるか。そこが分かれ目です。

関連記事:社労士の難易度は?合格率・勉強時間・他資格比較で現役社労士が解説

性質③ 最大の敵は『選択式の足切り』

社労士試験でいちばん怖いのは、総得点ではありません。

科目ごとの基準点(足切り)

です。

選択式は各科目5問中3問以上、択一式は各科目10問中4問以上が原則。1科目でもこれを下回ると、他の科目が満点でも即不合格になります(難易度により補正が入る年もあります)。

形式出題数試験時間足切りライン(原則)
選択式8科目×5問=40問80分
(10:30〜11:50)
各科目3点以上
択一式7科目×10問=70問210分
(13:20〜16:50)
各科目4点以上
ひの
ひの

2回目の受験で、僕は択一の総得点があと『2点』足りずに落ちました。得意科目を伸ばすより、苦手科目を基準点まで引き上げるほうが、はるかに合格に直結します。

つまり社労士の勉強法とは、「全科目をまんべんなく基準点以上に乗せる」ための時間配分の技術です。得意科目だけを極める勉強法は、この試験では逆効果になります。

この3つの性質を知らずに走り出すと、まず落ちます。社労士が『やめとけ』と言われる理由も、突き詰めればここに集約されます。

関連記事:社労士はやめとけ?言われる7つの理由と、それでも取る価値を現役社労士が解説

社労士の勉強スケジュール【8月本番から逆算】

令和8年度(第58回)社労士試験の筆記試験は、2026年8月23日(日)。合格発表は2026年10月1日(木)です。ここから逆算します。

時期フェーズやること月の学習時間
9〜12月基礎期労働科目→社会保険科目の順にインプット。講義を見たら、その範囲の問題をその日に解く約60時間
1〜4月実力養成期過去問演習を中心に全科目を2〜3回転。苦手科目をあぶり出す約80時間
5〜6月答練期答練・法改正・白書対策。模試で時間配分を体に入れる約100時間
7〜8月直前期選択式の基準点対策と数字要件の暗記。全科目を高速で総復習約130時間
ひの
ひの

合計すると、おおよそ900時間。冒頭で触れた800〜1,000時間とちょうど一致します。

社労士勉強時間900時間の内訳イメージ

注目してほしいのは、インプットと過去問演習がほぼ同じ時間になっている点です。

「テキストを読む時間」と「問題を解く時間」は1対1が理想

読むだけで7割の時間を使っている人は、ほぼ確実に落ちます。

「平日に2時間なんて取れない」という方も多いはずです。

その2時間をどう作るかは、後述の「スキマ時間を『勉強時間』に変える具体策」で、時間帯ごとに具体的に解説します。

社労士の勉強を始めるのに最適な時期は?

理想は9月〜10月です。本試験の直後に始めれば、11か月をフルに使えます。

ただし「今からでは遅い」ということは基本的にありません。

1月開始なら8か月、3月開始なら5か月。期間が短いほど、範囲を絞る勇気と通信講座の力が必要になる、というだけの話です。

ひの
ひの

僕が3回目の勉強を始めたのは、2回目に落ちた直後の9月でした。悔しさが冷めないうちに始めるのが、いちばん続きます。

半年で仕上げるためのスケジュールの組み方は、【2026年】社労士は半年(6ヶ月)での合格は無理か?勉強スケジュール等解説を参考にしてください。

【体験談】僕の1日の勉強ルーティン

ここからは、僕が3回目の受験で実際に回していた1日の流れです。

平日はほぼこれだけ、休日は演習をまとめて、という生活を11か月続けました。

時刻やっていたこと
6:00起床
7:00家を出る。通勤中は音声講義でインプット
7:45職場近くのマクドナルドで、いま聞いた範囲の問題を解く
8:15出社。仕事に集中
12:00昼休憩。朝に解き切れなかった問題を解く
18:00〜23:00帰宅後、数字要件・改正事項・白書などを暗記
1:00就寝

合計すると1日3〜4時間。特別なことは何もしていません。決めたことを毎日同じ順番でやる、それだけです。

【参考】メンタリストDaiGoさんのおすすめ勉強法

実はこのルーティン、ゼロから自分で考えたものではありません。

僕はメンタリストのDaiGoさんの動画をよく見ていて、そこで紹介されていた「1日の使い方」をそのまま社労士の勉強に当てはめました。

・朝:集中力が最大の時間帯なので、もっとも大切なインプットを持ってくる
・昼:インプットした情報の定着を図るためにアウトプットを行う
・夜:朝と昼の復習にあてる
・寝る直前:単純記憶(数字・要件など)を詰め込む

社労士を含めて、士業の勉強は「インプット」と「アウトプット」の繰り返しで知識として定着していきます。この順番を守るだけで、同じ時間でも定着率がまるで違いました。

ひの
ひの

不思議なことに、良いと言われている勉強法はやっぱり良いです。自分のルーティンに組み込んだとたん、すんなりと記憶に残るようになりました。

朝:通勤の音声講義でインプット

朝は集中力が最大の時間帯なので、いちばん重い作業であるインプットに充てます。通勤中はテキストを開けないので、音声講義を聞いていました。

大事なのは、聞いたらその足で問題を解くこと。

僕は職場近くのマクドナルドで15分だけ問題集を開いていました。この15分があるかないかで、定着率がまるで違います。

昼:休憩中に「思い出す」アウトプット

昼休みも同じです。

朝インプットした範囲を思い出す作業に使います。少し時間が空いているぶん、自分が理解できている箇所とできていない箇所がはっきり分かれます。

ひの
ひの

同僚の「何を勉強してるんだ」という視線は無視です。合格するほうが大事なので。

夜:弱点補強と、寝る直前の数字暗記

夜は、朝と昼の「思い出す」作業で見つかった弱点を埋める時間です。テキストをじっくり読める時間があるので、周辺知識まで含めて潰します。

そして寝る直前には、数字要件のような単純暗記を持ってきます(理由は後述の「暗記の技術」で解説します)。

休日:平日にできなかったことを「回さない」

やりがちな失敗が、平日にやり残した分を休日に持ち越すことです。これをやると、休日が消化試合になってモチベーションが落ちます。

休日は「平日にできない演習(模試形式・5択の通し解き)」に充てる、と最初から決めてしまうほうがうまくいきます。

ひの
ひの

コレが社労士合格のためにやってきた勉強ルーティーンです。

このルーティンは、通信講座の音声講義があって初めて回せたものです。僕が実際に使った教材と、その使い方は下のページに書いています。

関連記事:ユーキャン社労士講座を使った合格体験レビュー!料金、教材、サポートの本音

社労士科目別・記憶に定着させる勉強のコツ

社労士試験は10科目。科目ごとに、効く勉強法がまったく違います。

全部を同じやり方で回すのは非効率です。

科目特徴攻略のコツ
労働基準法判例と数字が中心条文の趣旨から理解。
数字は表で暗記
労働安全衛生法細かい数字と選任要件深追いしない。
頻出の選任要件だけ
労災保険法給付の種類が多い給付をフローで整理。
支給要件をセットで
雇用保険法手続きと日数が複雑受給の流れを1本の線で理解する
徴収法択一のみ・パターン化過去問だけで満点が狙える得点源
労務管理・労一白書と統計深入り厳禁。
直前期に一気に詰める
健康保険法厚年・国年と似ている横断整理の表で3科目まとめて比較
厚生年金保険法計算と経過措置国年とセットで学習。
年金は最後まで残さない
国民年金法年金の土台ここが崩れると厚年も崩れる。最優先で固める
社会保険一般沿革・統計労一とセットで5月以降にまとめて

①労働基準法・安全衛生法 『数字』を徹底的に覚える

労基法は数字が頻出します。

時間外労働の上限(月45時間・年360時間)、有給休暇の付与日数(6か月継続勤務で10日)など、具体的な数値を確実に押さえるだけで得点になります。

ひの
ひの

数字は語呂合わせか、表にまとめて視覚で覚えるのがおすすめです。文章のまま覚えようとすると、必ず取りこぼします。

②労災・雇用保険 『フロー』で理解する

雇用保険は給付の種類が多く、混乱しやすい科目です。

「資格取得 → 被保険者期間 → 受給資格の確認 → 給付」

という流れをフロー図として頭に入れると、各給付の位置づけが一気に整理されます。

問題集の解説を読むときも、常に「この話はフロー全体のどこか」を意識してください。

③徴収法 捨てないでください。最大の得点源です

徴収法は択一式のみの出題で、選択式がありません。つまり足切りのリスクがないうえに、出題パターンがほぼ固定されています。

過去問を回すだけで満点近くが狙える、社労士試験でいちばんコスパの良い科目です。ここを捨てる人がいますが、もったいない。

④健保・厚年・国年 『横断整理』で比較して覚える

健康保険・厚生年金・国民年金は制度の作りが似ているため、バラバラに覚えると必ず混同します。

「保険料の負担割合」「給付の種類」「給付額の計算方法」を3科目で横並びにした表を自分で作ってください。違いが一目で分かり、記憶に定着します。

ひの
ひの

健保・厚年・国年は制度の作りが似ているぶん、バラバラに覚えていると本番のプレッシャーで必ず混ざります。僕も横断整理の表を作るまで、何度も取り違えていました。

⑤労一・社一 深入りしないのが最大のコツ

一般常識は範囲が無限にあります。ここに時間を注ぐと、他の科目が崩れます。

白書・統計は「数字のだいたいの規模感」を頭に入れる程度にとどめ、直前期に一気に詰めるのが正解です。

10科目をどの順番で勉強するか

科目の順番には正解があります。

労働科目 → 社会保険科目

これを崩さないでください。

順番科目理由目安時間
1労働基準法すべての土台。身近で理解しやすい100時間
2労働安全衛生法労基法の延長。範囲は狭い30時間
3労災保険法給付の考え方を最初に押さえる80時間
4雇用保険法労災と比較しながら90時間
5徴収法労災・雇用の直後がベスト50時間
6健康保険法社会保険科目の入口100時間
7国民年金法年金の土台。ここを固める120時間
8厚生年金保険法国年の直後に。セットで理解する130時間
9労務管理・労働一般1年で内容が変わる。早くやっても忘れる50時間
10社会保険一般労一と同時に50時間

合計すると約800時間。ここに模試と総復習を足して900時間、というのが現実的な数字です。

なぜ年金を最後にしてはいけないのか

よくある失敗が、「年金は難しいから後回し」です。

国年・厚年は、社労士試験でもっとも配点が重く、もっとも時間がかかる科目です。ここを直前期に回すと、確実に間に合いません。

順番としては後半ですが、「最後に手をつける」のではなく「後半に、たっぷり時間を確保して腰を据えてやる」科目だと考えてください。

ひの
ひの

年金から逃げた年は落ちて、年金に3か月かけた年に受かりました。それくらいはっきりしています。

社労士の問題演習(アウトプット)の進め方

社労士試験の得点は、ほぼ過去問演習の質で決まります。ここは最も丁寧に書きます。

過去問は「解く」より「分析する」

よくある失敗が、正解・不正解だけを確認して次に進んでしまうことです。

大切なのは「なぜ正解なのか」「なぜ不正解なのか」を、条文や制度の趣旨に立ち返って確認すること。特に間違えた肢は、どこが誤りだったのかを必ずテキストで確認する習慣をつけてください。

僕は過去問で間違えた論点を、その場でテキストの余白に書き込んでいました。

ひの
ひの

最終的にテキストが自分専用の「間違いノート」になります。直前期に見るのは、これだけで十分です。

過去問は何周すればいい?

周回目的正答率の目安
1周目どんな問題が出るのかを知る。解けなくて当然45%前後
2周目間違えた肢の理由を潰す60%前後
3周目正解した肢も「なぜ正解か」を言語化する75%前後
4周目スピードを上げる。1問30秒を目指す85%前後
5周目間違えた問題だけを拾う90%以上

目安は3〜5周。ただし「5周した」こと自体には意味がありません。5周目で90%を超えているかどうかが本質です。

『1問1答』と『5択』を使い分ける

学習段階によって問題形式を使い分けます。

時期使う形式狙い
インプット直後1問1答論点ごとの理解度を素早く確認する
実力養成期5択(過去問)肢を比較する力をつける
直前期5択+模試本番の時間感覚を体に入れる
ひの
ひの

直前期になってからスピードを上げようとしても間に合いません。過去問の4周目からは、ストップウォッチを置いて「1問30秒」を体に入れてください。

勉強が続かない人がやりがちなNG習慣6選

長期の学習で挫折する人には、はっきりした共通点があります。僕自身が全部やらかしたものです。

NG習慣なぜダメか代わりにやること
①テキストを読むだけインプットだけでは記憶は定着しない読んだその日に、同じ範囲の問題を解く
②苦手科目を後回しにする足切りは苦手科目で起きる週に1〜2回、苦手科目の日を先に決める
③完璧主義で読み返す1周で理解しようとするのは非効率分からなくても先に進み、3〜4周で仕上げる
④ノートを美しく作る作ることが目的化するノートは作らず、テキストに一元化する
⑤勉強時間を記録して満足する時間は成果ではない「解けた問題数」で進捗を測る
⑥直前期に新しい教材を買う不安を買っているだけ。手をつけられずに本番を迎える今まで間違えた問題だけを潰す
ひの
ひの

僕が1年目にやっていたのは①と④です。きれいなノートは残りましたが、点数は残りませんでした。

【タイプ別】あなたに合う社労士の勉強法

同じ勉強法が全員に効くわけではありません。使える時間と状況によって、優先すべきものが変わります。

タイプ使える時間優先する勉強法
働きながら(王道)平日2時間+休日5時間音声講義でスキマを埋める。休日に5択演習
育児・家事と両立平日1時間+細切れ1問1答アプリ中心。5分単位で回す
学生・専業1日5時間以上午前にインプット、午後に演習。生活リズムを固定する
リベンジ組(経験者)1日2〜3時間基礎講義は飛ばす。苦手科目と横断整理に全振り

働きながらの人がいちばん強い理由

意外に思われるかもしれませんが、社会人はこの試験で有利です。

関連記事:働きながら社労士は何年かかる?3回受験した現役社労士が解説

労働基準法も雇用保険法も健康保険法も、働いていれば毎月体験している制度だからです。給与から控除される保険料、有給の申請、産休を取る同僚。

机上の知識が実感と結びつくぶん、頭に入るスピードが違います。

ひの
ひの

厚生年金の保険料は4〜6月の給与で決まるから年度末は残業するな、と先輩に教わっていました。おかげで定時決定の論点は一発で頭に入りました。

時間がないほうが、かえって集中できる

時間が無制限にあると、人はだらだらします。締め切りがあるからこそ集中できる、というのは研究でも言われている話です。

「通勤の30分しかない」

という制約は、実は最高の学習環境です。

社労士試験短期合格(3か月・6か月・8か月)は可能か?

「今から始めて間に合いますか」

は、いちばんよく聞かれる質問です。結論を表にしました。

勉強期間可能性条件
12か月◎ 王道1日2〜2.5時間で無理なく届く
8か月○ 十分に射程内1日3時間。
通信講座は事実上必須
6か月△ 可能だが厳しい1日4時間+科目を絞る勇気
3か月▲ 現実的には難しい1日6時間以上。
学習経験者向け

社労士対策は8か月なら十分に射程内

年明けから始めて8月の本試験、というパターンです。必要なのは1日3時間。平日2時間+休日5時間で、月に約90時間。8か月で720時間に届きます。

ただし独学だと厳しいです。8か月しかない人にとって最大のリスクは、

何が重要論点か分からないまま時間を溶かすこと

だからです。ここは通信講座に丸投げするのが合理的です。

3か月は『可能だが推奨しない』

3か月は不可能とは言いません。学習経験があり、1日6時間以上を確保できるなら、択一で基準点に乗せることはできます。

ただし選択式は運の要素が強くなります。

3か月で挑むなら「今年は選択式で足切りに遭う前提。来年で確実に決める」くらいの心構えのほうが健全です。

ひの
ひの

僕の1回目が、これに近いやり方でした。2月に始めて半年、範囲を絞る勇気もないまま受けて、まったく歯が立ちませんでした。

独学と通信講座、どちらが速いか

率直に書きます。

ひの
ひの

僕は1年目から通信講座(ユーキャン)です。それでも2回落ちました。独学だったら、たぶん今も受かっていません。

独学通信講座
費用の目安1〜3万円5〜20万円
合格までの効率△ 自分で取捨選択◎ 重要論点に集中できる
法改正・白書対策△ 自分で情報収集◎ 教材で提供される
挫折しにくさ△ 孤独になりがち○ サポート・質問がある
向いている人学習経験者・自己管理が得意初学者・働きながら・確実に受かりたい

最初は書店で市販テキストを眺め、独学も考えました。

ですが、働きながら法改正と白書まで自力で追うのは無理だと判断し、3日でユーキャンに申し込んでいます。

とくに社労士試験は科目ごとに足切りがあるため、独学だと気づかないうちに捨て科目を作ってしまうリスクが高いのです。

通信講座を使ったことで、

①重要論点だけを効率よく回せる
②法改正・白書対策を向こうが用意してくれる
③音声講義で通勤時間が勉強時間に変わる

の3点で一気に学習が安定しました。

ひの
ひの

独学で3年かかるより、通信講座で1年早く受かるほうが、受験料・時間・機会損失を考えると結果的に「安い」というのが僕の実感です。

関連記事:社労士独学おすすめテキストを現役社労士が比較解説!
関連記事:社労士通信講座おすすめランキング|現役社労士が9社を徹底比較

勉強法が定まらない人へ ~おすすめ社労士通信講座3社~

勉強法をゼロから設計するのが大変なら、すでに設計された道に乗るのがいちばん速いです。現役社労士として、費用と実績で選ぶなら次の3社です。

講座費用(税込)実績こんな人に
ユーキャン79,000円過去10年で1,483名の合格者はじめて法律を学ぶ人。教育訓練給付20%で実質63,200円
フォーサイト110,800円〜2025年 合格率63.0%実績と手厚さで選びたい人
アガルート166,320円〜2025年 合格率29.45%(全国平均の約5倍)講義量とフォローを求める人

※価格は2027年合格目標・2026年7月時点。フォーサイトはバリューセット2、アガルートは入門総合カリキュラム(ライト)の価格です。

ひの
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僕はユーキャンで合格しました。ただ「どれが一番いいか」は人によって変わります。迷ったら、まず無料の資料請求で中身を見比べてください。

↑↑圧倒的な出題カバー率↑↑

↓↓受講生の合格率は驚異の63.0%↓↓

インプットの質を上げる5つのコツ

同じ1時間でも、やり方次第で頭に残る量は倍以上変わります。

僕が3回目の社労士試験で変えたのは、次の5つです。

コツ具体的に効果
①音声を倍速で回す1.5〜2倍速で講義を聞く同じ時間で2回聞ける。耳が慣れると1.5倍が普通に聞こえる
②全部の情報をテキストに集約する問題集の解説も、講義のメモも、テキストの余白へ直前期に見る場所が1か所になる
③趣旨から理解する「なぜこの制度があるのか」を先に押さえる丸暗記が減り、応用問題に対応できる
④図と表に変換する文章のまま覚えない。必ず表にする比較で覚えられる。選択式に強くなる
⑤分からなくても止まらない1周目は理解度3割で通過する全体像が見えると、後から一気に繋がる

とくに②は効果が大きいです。「あの論点、どこに書いてあったっけ」と探す時間は、勉強時間ではありません。

ひの
ひの

倍速は最初は聞き取れません。でも1週間で耳が慣れます。僕は最終的に2倍速でしたが、何度も聞けるので結果的に定着が早くなりました。

③の『趣旨から理解する』とは具体的にどういうことか

たとえば労災保険の「通勤災害」。

単に「通勤中のケガは対象」と覚えるのではなく、

労働者が働きに行く行為そのものが業務と不可分だから保護する

という趣旨を押さえます。

すると、寄り道(逸脱・中断)があると原則対象外になる理由も、日用品の購入なら復帰後は保護される理由も、自然に説明できるようになります。

ひの
ひの

社労士試験の問題は、この「趣旨から考えれば分かる」問題が想像以上に多い。丸暗記派が伸び悩むのは、ここです。

暗記の技術:数字・要件をどう覚えるか

社労士試験は、突き詰めれば数字の試験です。選択式で問われるものの多くは数字要件です。

覚えるものやってはいけない正しいやり方
日数・時間1つずつバラバラに覚える近い数字を並べて表にし、違いで覚える
金額語呂だけに頼る制度の趣旨とセットで覚える
年齢要件年金だけで完結させる健保・厚年・国年を横並びで比較する
届出の期限丸暗記「5日・10日・14日」でグループ化する
保険料率細かく追う直近の改正だけ押さえる

数字は『単独』ではなく『比較』で覚える

たとえば届出の期限を見てみましょう。

健康保険の資格取得届は5日以内、雇用保険の資格取得届は翌月10日まで、労災の死傷病報告は遅滞なく。

これをバラバラに覚えると必ず混ざります。同じ「届出の期限」というテーマで1枚の表にまとめると、違いが際立って記憶に残ります。

ひの
ひの

僕が作った横断整理の表はA4で6枚。数字要件、年齢要件、届出期限、給付額。この6枚が本試験当日の最後の武器でした。

寝る直前の15分を暗記に使う

記憶は睡眠中に整理されます。だから単純暗記は寝る直前がベストです。

逆に、朝いちばんの頭が冴えている時間を暗記に使うのはもったいない。朝は理解が必要なインプットに充ててください。

模試の使い方と、択一の時間配分

模試は「実力を測るもの」ではありません。時間配分を体に入れるための道具です。

択一式は210分で70問。1問あたり3分しかありません。知識があっても、時間切れで最後の科目を落とせば足切りです。

科目問題数目安時間ポイント
労基・安衛10問30分判例問題で時間を溶かさない
労災10問25分徴収法とセットで出題される
雇用10問25分徴収法とセットで出題される
労一・社一10問25分分からない問題は即マーク。捨てる勇気
健保10問30分計算問題は後回し
厚年10問35分いちばん重い。時間を残しておく
国年10問30分厚年の直前に解くと混乱しにくい
見直し10分マークミスの確認だけで十分

模試は最低2回、できれば3回受けましょう

1回目は時間配分の失敗を体験するため。2回目は修正するため。3回目は仕上げの確認です。

点数に一喜一憂する必要はまったくありません。

模試の判定がEでも本試験に受かる人は毎年います。見るべきは「時間内に解き切れたか」と「基準点を割った科目はどこか」の2点だけです。

ひの
ひの

僕は模試を100点取れるまで繰り返しました。すると本試験で「この問題、模試で見たことある」が何度も起きました。

スキマ時間を『社労士の勉強時間』に変える具体策

働きながらの受験生にとって、勉強時間はまとまって存在しません。作るしかありません。

スキマ長さそこでやること
通勤(往復)60分音声講義。倍速で聞く
始業前15分朝聞いた範囲を1問1答で確認
昼休み30分5択を5問。時間を計って解く
移動・待ち時間5〜10分スマホの一問一答アプリ
入浴中15分横断整理の表を眺める(防水ケース)
寝る直前15分数字要件の暗記

合計すると、これだけで2時間20分。机に座る時間はゼロです。

ポイントは、スキマごとに「やることを固定する」こと。「今日は何をやろう」と考えた瞬間に、スキマ時間は消えます。

ひの
ひの

通勤中に何を聞くかを前の晩に決めておくだけで、朝の30分が丸ごと勉強時間になります。

机に向かう時間は、演習にだけ使う

スキマ時間でインプットを済ませておけば、机に向かえる貴重な時間を、まるごと問題演習に使えます。

これが「働きながら1年で受かる」ための、いちばん現実的な設計です。

社労士の勉強が続く環境の作り方

勉強場所は『1か所』に固定する

人間の集中力は、場所と結びつきます。

「ここに来たら勉強する」という場所を決めてください。

僕の場合は、職場近くのマクドナルドでした。

ひの
ひの

7時45分にあの席に座れば、自動的に問題集を開く。そういう体になります。

スマホは物理的に遠ざける

意志の力でスマホを我慢するのは不可能です。カバンの奥に入れる、別の部屋に置く。

物理的に距離を取ってください。

ただし音声講義とアプリは例外。「勉強に使うアプリだけをホーム画面に残し、SNSは全部フォルダの奥へ」が現実的な妥協点です。

勉強仲間はSNSで十分

孤独は、通信講座や独学の最大の敵です。とはいえ、わざわざ通学する必要はありません。

Xで同じ年に受験する人を数人フォローするだけで、「みんな今日も勉強しているんだ」という感覚が手に入ります。

ただし、他人の進捗と自分を比べて落ち込むくらいなら、見ないほうがマシです。

ひの
ひの

比較する相手は他人ではなく、去年の自分です。

よくある質問(FAQ)

Q. 社労士の勉強は何から始めればいいですか?
A. 労働基準法からです。労働科目→社会保険科目の順に進めるのが王道。いきなり年金から入ると、ほぼ確実に挫折します。

Q. 1日どのくらい勉強すればいいですか?
A. 1年で合格を狙うなら1日2.5〜3時間。平日2時間+休日5時間で、月75時間が目安です。

Q. テキストを読んでも頭に入りません。
A. 読むだけでは入りません。読んだその日に同じ範囲の問題を解いてください。「思い出す」作業をして初めて記憶が定着します。

Q. 過去問は何年分やればいいですか?
A. 直近5年分を3〜5周が基本です。10年分を1周するより、5年分を5周するほうが確実に伸びます。

Q. 独学でも合格できますか?
A. 可能ですが、法改正への対応と重要論点の取捨選択が難しく、初学者にはおすすめしません。僕は1年目から通信講座を使いましたが、それでも合格まで3回かかりました。

Q. 働きながらでも合格できますか?
A. できます。僕自身、会社員として働きながら3回目の受験で合格しました。むしろ社会人は、制度を実感として理解できるぶん有利です。

Q. 社労士試験の合格率は何%ですか?
A. 令和7年度(第57回)は5.5%。例年5〜7%台で推移しており、10%を超えた年はありません。

Q. 暗記が苦手です。どうすれば?
A. 数字を単独で覚えようとしているのが原因です。同じテーマの数字を並べた表を作り、「違い」で覚えてください。覚える時間帯を寝る直前に固定するのも効果的です。

Q. どの科目から捨てるべきですか?
A. 捨て科目を作った時点で不合格です。科目ごとに足切りがあるため、全科目を基準点に乗せる以外に道はありません。

Q. 模試は受けるべきですか?
A. 必ず受けてください。択一は210分で70問。時間配分は、模試でしか身につきません。

Q. 勉強のモチベーションが続きません。
A. 合格後に何をしたいかを紙に書いて、机に貼ってください。社労士は転職・独立・社内評価と、合格後の選択肢が広い資格です。

Q. 通信講座はいつ申し込むべきですか?
A. 思い立った日です。開講を待つ必要はありません。多くの講座は申込日から教材が届き、その日から始められます。

勉強法を組み立てる前提として、独学と通信講座のどちらで進めるかを決めておくと迷いが減ります。判断材料は下の記事にまとめています。

社労士の勉強法まとめ

最後に、この記事の要点をまとめます。

【この記事のまとめ】
・社労士の勉強法の核は「インプット→即アウトプット」の反復
・社労士の合格率は5〜7%台。必要な勉強時間は800〜1,000時間
・社労士最大の敵は選択式の足切り。全科目を基準点に乗せる
・過去問は3〜5周。5周目で正答率90%を超えるまで
・読む時間と解く時間は1対1。読むだけの勉強は落ちる
・直前1か月は新しいことをしない。間違えた問題だけを回す

社労士試験は、長い戦いです。でも、正しい型で毎日積み上げれば、必ず合格に届きます。2回落ちた僕が言うのだから、間違いありません。

ひの
ひの

一緒に頑張って乗り切りましょう。

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