こんにちは。ひのです。
本日は20代の若手の経理職の転職事情について考えてみたいと思います。

経理に配属されて数年。仕事は回せるようになってきたけど、給料はなかなか上がらないし、このまま今の会社にいていいのかわからない…
そのモヤモヤ、よくわかります。
僕は事業会社の総務として給与計算や社会保険の事務を担当してきた人間で、経理のメンバーとは毎日のように伝票や仕訳のやり取りをしてきました。
隣の島で働く「管理部門の同志」として、経理の忙しさも、頑張りが評価されにくい辛さも、ずっと近くで見てきました。
そして白状すると、僕自身は20代のうちに動けなかった側の人間です。
「いつか転職しよう」と思いながら何も行動できず、気づけば30代。そこから社労士試験に2年半(3回受験)を費やして、ようやくキャリアを変えました。

先に種明かしをすると、20代の経理経験者はいま、転職市場で「取り合い」に近い状態です。これは煽りではなく、データの裏付けがあります。この記事で数字を一緒に確認していきましょう。
【この記事でわかること】
・20代経理の年収相場
・20代の経理転職が「売り手市場」と言われる理由
・20代前半と20代後半で違う転職の戦い方
・経験年数別(未経験/1〜2年/3年以上)の市場価値
・転職を成功させる5ステップと面接対策、よくある失敗
・20代経理に強い転職エージェントの選び方
まず結論から言いますと、20代経理の想定年収は、20代前半で約445万円・20代後半で約456万円(ジャスネットキャリア「年収診断」試算値、東京勤務・簿記資格あり想定/目安)。
dodaの調査による20代全体の平均年収365万円と比べると、約80〜90万円も高い水準です。
しかも経理は「実務経験」がそのまま値札になる職種です。MS-Japanの公開データでは、未経験スタートの年収目安が約300万円なのに対し、実務経験1〜2年で300〜450万円、3年以上で350〜600万円と、経験年数に応じて大きく伸びていきます(いずれも目安)。

つまり、20代で経理実務を1年以上経験しているあなたは、自分が思っているよりずっと「売れる」状態にあるということです。
おめでとうございます。
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この記事の執筆者の信頼性

私「ひの」は、3度の社労士試験受験・2年半の試験勉強を経て令和元年度社労士試験に合格した、現役の社会保険労務士です。
【主な保有資格】
社会保険労務士(全国社会保険労務士会連合会 登録)
ファイナンシャルプランナー2級(日本FP協会 登録)
事業会社の総務として給与計算・社会保険事務を担当し、経理部門と日常的に連携してきました。
私は経理そのものの専門家ではありません。だからこそ本記事の年収・市場データはすべて、公的統計や転職エージェントの公開データを出典付きで掲載し、私はそれを「管理部門の隣で働いてきた実務者」の目線で解釈してお伝えします。
【最新】20代経理職の年収相場
まず、20代経理の年収を主要な公開データで確認しましょう。
| 区分 | 年収目安 | 出典 |
|---|---|---|
| 20代全体(全職種) | 365万円 | doda「平均年収ランキング2025」 |
| 経理(20代前半) | 約445万円 | ジャスネットキャリア「年収診断」試算値 |
| 経理(20代後半) | 約456万円 | 同上 |
| 経理全体(全国) | 427万円 | 求人ボックス 給料ナビ(2026年6月時点) |
| 経理(東京都) | 486万円 | 同上 |
※金額はいずれも目安です。ジャスネットキャリアの試算値は「勤務地東京・日商簿記資格あり・一般社員・年次決算経験あり」を想定した想定年収です。

20代のうちから全職種平均より80万円以上高い。ただし注意してほしいのは、445万・456万という数字が「東京勤務・簿記資格あり・決算経験あり」想定の試算値だということ。裏を返せば、「どこで働くか」「何を経験しているか」で、20代でも年収はここまで変わるということです。
地域差は約60万円。東京の経理平均は486万円
求人ボックスの給料ナビ(2026年6月時点)によると、経理の平均年収は全国で427万円、給与のボリュームゾーンは398〜470万円です。
一方、東京都の経理は平均486万円。全国平均との差は約60万円にのぼります(目安)。
なお、業界による差も無視できません。
一般に、IT・金融・製薬などの業界や、上場企業・外資系企業は経理の年収水準が高い傾向があり、逆に中小企業は水準が低めな分、決算から税務まで幅広い業務を経験できるという利点があります。
20代のうちは「年収の高さ」と「経験の幅」のどちらを取るかも、キャリア設計の大事な分かれ道です。
経理の年収全体(年代別・男女別・企業規模別)は、こちらの記事で詳しく解説しています。
20代の経理転職が「売り手市場」と言われる3つの理由
なぜ20代の経理経験者はこれほど評価されるのか。理由は大きく3つあります。

僕がいる会社でも、経理の若手がひとり辞めたとき、後任が決まるまで半年かかりました。その間、決算は残ったメンバーで回すしかない。企業側は「若手の経理経験者」を本気で探しています。
20代前半と20代後半で違う『経理転職の戦い方』
ひとくちに20代と言っても、前半と後半では採用側の見る目がはっきり変わります。
自分がどちらのフェーズにいるかで、アピールの軸を変えましょう。
20代前半:ポテンシャル6割・実務4割で見られる
20代前半(おおむね22〜26歳)は、いわゆる「第二新卒」枠も使えるフェーズです。
経験が1〜2年と浅くても、素直さ・吸収力・基礎業務の正確さが評価の中心になるため、完璧な実務経験は求められていません。
このフェーズの武器は「若さ×基礎」。
日々の仕訳を正確に処理できること、Excelや会計ソフトを使えること、そして簿記2級(勉強中でも可)があれば、育成前提の優良求人(大手企業の経理アシスタントや上場子会社の経理スタッフなど)に十分手が届きます。
20代後半:即戦力6割・伸びしろ4割で見られる
20代後半(おおむね27〜29歳)になると、見られ方は「即戦力候補」に変わります。問われるのは月次を自分で締められるか、年次決算にどこまで関与したかです。
このフェーズで大事なのは、自分の業務範囲を具体的に言語化すること。
「経理をやっていました」ではなく、「月次の試算表作成までは一人で締めていました」「決算整理仕訳の起票まで担当しました」と言えるように整理しておくと、評価が一段変わります。
リーダー候補・主任クラスの求人も視野に入り、年収レンジも一段上がってきます(目安)。
20代前半は「やる気と基礎」、20代後半は「業務範囲の言語化」。
同じ20代でもアピールの軸を変えるだけで、書類・面接の通過率は大きく変わります。

採用側として面接に同席した経験から言うと、20代後半は「で、何ができるんですか?」への答えで差がつきます。業務の棚卸しは地味ですが、ここを丁寧にやった人から内定が出ていきます。
【経験年数別】20代経理の市場価値と年収目安
経理の年収は「経験年数」でほぼ決まります。
MS-Japanが公開している経験年数別の年収目安を見てみましょう。
| 経験 | 年収目安 | 市場での評価 |
|---|---|---|
| 未経験(簿記2級あり) | 約300万円 | ポテンシャル採用。20代なら門戸は広い |
| 実務経験1〜2年 | 300〜450万円 | 日常経理+月次補助ができれば「即戦力候補」 |
| 実務経験3年以上 | 350〜600万円 | 年次決算まで触れていれば上場企業も視野 |
出典:MS-Japan公式コラム(金額は目安)
経理経験「1年以上」が最初の分岐点
経理の求人票でもっとも多い応募条件が「経理実務経験1年以上」です。
仕訳・請求・支払い・月次の補助を一通り回せる状態になっていれば、応募できる求人の数が一気に増えます。
【特に市場価値が高い20代経理の条件】
・20代で経理実務経験1年以上
・勤務希望地が首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)または愛知
・税理士事務所、会計事務所での税務経験1年以上も同様に高評価
年次決算の経験は20代最強の武器
月次だけでなく年次決算(決算整理仕訳・税務申告補助など)まで経験していれば、年収目安は350〜600万円のゾーンに乗ります。
20代で年収500万円台が現実的な射程に入るということです(目安)。今の会社で決算を任せてもらえそうなら、1回経験してから動くのも立派な戦略です。
未経験から経理を目指す20代へ【正直な話】
未経験の場合、最初の年収目安は約300万円(MS-Japan公開データ)と、正直高くはありません。
ただし20代に限っては、経理は未経験からの転職が現実的に可能な専門職です。
カギになるのが日商簿記2級です。
MS-Japanの扱う未経験可の経理・会計事務所求人では、約2件に1件が日商簿記2級を必須または歓迎資格として挙げています(2025年1月時点)。
つまり「20代×簿記2級」がそろえば、応募できる求人が一気に広がります。
簿記2級の合格率は約20%前後、必要勉強時間は250〜350時間が目安とされる、決して簡単ではないけれど十分手が届く資格です。

社労士に2年半かけた僕から言わせれば、250〜350時間で取れて転職の入場券になる簿記2級は、コスパ抜群です。僕の3分の1以下の労力で、キャリアの扉が開きます(笑)
【経理未経験20代の現実的ルート】
①簿記2級を取得 → ②20代の若さを武器にポテンシャル採用で入社 → ③実務1年で市場価値が跳ね上がる → ④2〜3年後に年収アップ転職
※最初の1社は「経験を積む場所」と割り切るのも戦略です。
働きながら簿記2級に合格するコツ
簿記2級は2021年からネット試験(CBT方式)が導入され、ほぼ通年で受験できるようになりました。「次の統一試験まで数ヶ月待つ」必要がないため、働きながらでも学習計画が立てやすくなっています。
コツは以下の3つです。
①仕訳だけは毎日触れる(通勤中のスマホアプリ学習で十分)
②工業簿記を先に固める(出題パターンが比較的安定していて得点源にしやすい)
③過去問・予想問題は本番形式で時間を計って解く
独学が不安な方は、通信講座を使えば学習ペースの管理ごと任せられます。
3度の資格試験受験を経験した僕が断言しますが、社会人の資格試験は「勉強時間の確保」が9割です。
そして20代の今が、人生でいちばん勉強時間を確保しやすい時期だったりします。
経理からのキャリア!20代の転職はゴールではなくスタート
20代の転職は「最終目的地」ではなく、キャリアの方向を決めるターニングポイントです。
経理のキャリアは、大きく3つの路線に分かれていきます。
【どの路線でも共通すること】
通行手形になるのは「決算経験」です。20代のうちに月次→年次の流れを経験できる会社を選んでおくと、30代で選べる道が一気に広がります。転職先を選ぶときは、年収だけでなく「決算にどこまで関われるか」を必ず確認しましょう。
僕は「資格で専門性を作る」道を選びましたが、経理のあなたには「実務で専門性を作る」道が最初から開かれています。どの路線に進むにしても、20代の選択がその土台になります。焦らず、でも止まらずにいきましょう。
なお、公認会計士や税理士といった資格でキャリアを広げる道もあります。会計系資格の最高峰がどんな世界かは、こちらの記事をどうぞ。
20代経理転職の進め方5ステップ
実際に転職活動を始めるときの流れを、5つのステップで整理しました。

求人票の「経理事務」ほどあてにならない言葉はありません。総務側の人間なのでよくわかるのですが、中小企業の「経理事務」は総務・労務・庶務込みの何でも屋のことも多い。面接の前に中身を確認できるのが、エージェントを使う一番の価値です。
面接でよく聞かれる3つの質問と答え方のコツ
経理の転職での面接でよく聞かれる質問がこちらです。
想定問答は、頭の中で考えるだけでは身につきません。エージェントとの模擬面接で声に出して磨くのが一番の近道です。
転職活動を始めるのに有利な時期はある?
経理の採用は決算スケジュールと連動して動く傾向があり、繁忙期(3月決算企業なら4〜5月)を避けた時期や、年明け〜3月の「4月入社」を見据えたシーズンに求人が増えやすいと言われます(一般的な傾向・目安)。
ただし、20代の経理経験者は通年でニーズがあります。
「良い時期を待つ」よりも「思い立ったときに市場価値を確認しておく」方が、結果的に良い求人に出会えます。条件の良い求人は時期に関係なく突然出て、すぐに埋まってしまうからです。
20代経理の転職エージェントの選び方【特化型が近道】
転職エージェントは大きく「特化型」と「総合型」に分かれます。
経理でキャリアを積みたい20代には、経理の実務と求人の内情を理解している特化型をおすすめします。
| 項目 | 特化型(ヒュープロ等) | 総合型(大手) |
|---|---|---|
| 求人の専門性 | 経理・会計事務所・士業に集中 | 全職種を幅広く |
| 書類・面接対策 | 経理の実務を理解した担当者 | 汎用的な対策 |
| 向いている人 | 経理でキャリアを積みたい人 | 他職種への転換も検討したい人 |
20代経理の転職に「ヒュープロ」をおすすめする理由
当サイトが20代の経理経験者にすすめているのが、士業・管理部門特化の転職エージェント『ヒュープロ』です。
正直な注意点もお伝えすると、求人が首都圏中心のため、地方で地元転職をしたい方には向きません。その場合は総合型エージェントとの併用をおすすめします。

とりあえず無料登録して、お住まいの場所で案件があるか探してみてください!
【ポイント】登録は「電話面談の予約」までがワンセット
ヒュープロを最大限活用するコツは、無料登録のフォーム入力で止めないこと。登録時にそのまま「電話面談」の日程まで予約してしまうのが、求人紹介までの最短ルートです。面談では「今の経験で年収いくらが狙えるか」を率直に聞いてみてください。【こんな方は今が動きどきです】
・20代で経理実務経験1年以上(首都圏・愛知で勤務できる方)
・税理士事務所などでの税務経験が1年以上ある方
・年次決算の経験があり、年収500万円台を狙いたい方
※登録・面談はすべて無料。転職を決めていなくても、市場価値の確認だけでOKです。
20代の経理転職についてよくある質問(FAQ)
【こんな方は今が動きどきです】
・20代で経理実務経験1年以上(首都圏・愛知で勤務できる方)
・税理士事務所などでの税務経験が1年以上ある方
・年次決算の経験があり、年収500万円台を狙いたい方
※登録・面談はすべて無料。転職を決めていなくても、市場価値の確認だけでOKです。
まとめ|20代×経理経験は、思っている以上に「売れる」
この記事では、20代の経理転職について最新データをもとに解説しました。重要なポイントをまとめます。
【この記事のまとめ】
・20代経理の想定年収は前半約445万円・後半約456万円(東京・簿記あり想定の試算値/目安)。20代全体の平均365万円を大きく上回る
・経理・財務は売り手市場が続く見込みで、20代の経験者はとくに希少
・年収は経験年数で伸びる:未経験 約300万円 → 1〜2年 300〜450万円 → 3年以上 350〜600万円(目安)
・20代前半は「やる気と基礎」、20代後半は「業務範囲の言語化」でアピール軸を変える
・首都圏・愛知で勤務できる「経理経験1年以上の20代」は、もっとも歓迎されやすい層
・未経験は簿記2級が入場券。未経験可求人の約2件に1件が簿記2級を必須・歓迎
・どのキャリアでも通行手形になるのは「決算経験」。年収だけでなく決算に関われるかで転職先を選ぶ
・転職成功の近道は、特化型エージェントの電話面談で市場価値を確認することから
僕は20代で動けず、30代になってから資格に2年半かけてキャリアを変えました。
それも一つの道です。ただ正直に言えば、「自分の市場価値を確認する」ことだけでも、もっと早くやっておけばよかったと思っています。
転職するかどうかは、市場価値を知ってから決めればいいのですから。

登録も面談も無料です。「今の経験で、どんな求人と年収が狙えるのか」。それを知るだけでも、明日からの仕事の見え方が変わります。あなたの20代の経験は、ちゃんと値段がつく財産です。
一緒に頑張りましょう!

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