みなさん、こんにちは!
この記事では、宅建士の資格を活かしてできる副業を、在宅でできるもの・実務経験が必要なものに分けて紹介します。
せっかく取った宅建士の資格で、副業はできないかな?
名義貸しにならないか、会社にばれないかが不安…
副業を認める会社は増えていて、宅建士の知識はさまざまな副業に活かせます。
一方で、宅建士には宅建業法のルールがあり、知らずに始めると「名義貸し」や「専任の宅建士」の問題に触れてしまうこともあります。
そこで本記事では、現役の宅建士の立場から、できる副業と気をつけるべき法律・税金のルールをまとめました。
・宅建士を活かせる副業10選と、それぞれの向き不向き
・在宅・未経験・週末だけの人に合う副業の選び方
・名義貸し・専任の宅建士など、宅建業法のルール
・副業の税金と確定申告の基本
・副業・非常勤の求人の探し方
これから宅建士を目指す人は、宅建士のゼロから合格までのロードマップもあわせてご覧ください。
非常勤や副業の求人を探すなら、不動産業界専門の『宅建Jobエージェント』で条件に合う仕事を相談してみてください。
↑↑登録・相談は無料|宅建士の求人と年収の相場を比べられる↑
この記事の執筆者の信頼性

ひのブログ宅建部門執筆者:小金井俊(宅建士、管理業務主任者資格保有)
【主な保有資格】
宅地建物取引主任者(不動産適正取引推進機構 登録)
管理業務主任者(マンション管理業協会 登録)


【筆者プロフィール】
名前:小金井 俊
宅地建物取引士、管理業務主任者、2級ファイナンシャルプランナー合格。不動産会社勤務歴10年。宅建士は通信講座で合格したので、通信講座の良いところと悪いところをお伝えできればと思います。
※筆者の経験にもとづく評価になります。
ご自身に合う宅建士講座か、ホームページや資料請求、無料体験講座等を試された上、ご判断されることをおすすめします。
宅建士の副業はできる?まず押さえたい3つの前提

結論からいうと、宅建士の資格を活かした副業はできます。
ただし、資格を持っているだけで収入が入る副業はなく、宅建の知識や実務経験を使って働く形が基本です。
副業をする人は5年で60万人増えている
総務省の調査では、副業がある人は2022年に305万人と、5年前より60万人増えています。

別の仕事もしたいと考えている人(追加就業希望者)は493万人いて、副業への関心は年々高まっています。
不動産の知識は需要が安定しているので、宅建士は副業の選択肢を広げやすい資格です。
宅建士の副業には3つの前提がある
宅建士の副業は、本業のルール・専任の宅建士かどうか・名義貸しの禁止の3つを守れば、安心して始められます。
とくに本業が不動産会社の人は、自分が専任の宅建士として登録されているかで、引き受けられる副業が変わります。
くわしいルールは、このあとの「宅建士の副業で守るべき法律のルール」で解説します。

宅建士の資格は、名前を貸すものではなく「自分が働くためのもの」と考えておくと間違いがありません。
宅建士を活かせる副業10選

ここからは、宅建士の知識を活かせる副業を10個紹介します。

①〜③は不動産会社で働く「現場系」、④〜⑥は在宅でもできる「知識系」、⑦〜⑩はそれ以外の副業です。
① 不動産会社の非常勤宅建士として重要事項説明を担当する
宅建士の資格をいちばん直接活かせるのが、不動産会社で非常勤の宅建士として働く副業です。
重要事項説明は宅建士にしかできない仕事で、説明する宅建士は専任でなくてもかまいません。
そのため、週末だけ、繁忙期だけといった形で、重要事項説明や契約業務を担当する宅建士の求人があります。
働く会社の従業者として業務にあたるので、従業者証明書を持ち、説明のときは宅建士証を提示します。
実務経験があると採用されやすく、本業で賃貸や売買の契約を担当している人ほど有利です。
勤務日は土日や祝日が中心で、来店が増える時間帯に重要事項説明や契約の立ち会いをまとめて担当する形が一般的です。
本業と同じエリアの会社を選ぶと、地域の相場や物件の知識をそのまま活かせます。
② 賃貸仲介の業務委託営業として宅建の知識を使う
賃貸仲介の繁忙期は、宅建士を持つ営業スタッフの需要が高まります。
引っ越しが集中する1〜3月は、中小の不動産会社で人手が足りなくなりやすい時期です。業務委託や短期の雇用で、物件案内や申込みの受付、契約手続きを担当します。
報酬は、成約した件数に応じた歩合で決まることが多く、会社との契約内容しだいです。
接客の経験が求められるので、営業職の経験がある人に向いています。
繁忙期の前の11〜12月ごろから募集を始める会社が多いので、早めに動くと条件の良い案件を選べます。

歩合制の副業は、成約が続けば大きく稼げる一方、ゼロの月もある点を覚えておきましょう。
③ 売買仲介の物件調査・書類作成を宅建士として手伝う
売買の実務経験がある宅建士は、物件調査や重要事項説明書の作成補助で収入を得られます。
売買の重要事項説明書は、法令上の制限やインフラの状況など調べる項目が多く、慣れていない会社では外部の力を借りることがあります。
役所での調査や書類の下書きを、会社と契約したうえで引き受ける形です。
案件は不定期なので、安定した収入より「単発で稼ぐ」副業と考えておきましょう。

④ 宅建の知識を活かして不動産のWebライター・記事監修をする
在宅で始めやすいのが、不動産や宅建試験に関する記事を書くWebライターの副業です。
不動産会社のコラムや、資格・住まい関連のメディアでは、専門知識のある書き手が求められています。
宅建士の資格があると、記事の監修者として名前を出す案件もあり、一般のライターと差別化できます。
はじめはクラウドソーシングで実績を作り、慣れてきたら企業と直接契約すると単価を上げやすくなります。
最近は、記事の正確さを重視するメディアが増え、宅建士などの有資格者に監修を依頼する案件も見られます。
法改正や統計の数字を一次情報で確かめる習慣がある人ほど、継続して依頼を受けやすくなります。
⑤ 宅建の合格体験や業界の話をブログ・SNSで発信する
ブログやSNSでの発信は、時間はかかりますが、自分の資産として積み上がる副業です。
宅建の合格体験記や勉強法、不動産業界の働き方などは、これから資格を取る人や業界を目指す人に読まれます。
広告やアフィリエイトで収益化するまでには数か月〜1年以上かかることも多く、続ける力が求められます。
⑥ 宅建講座の講師・添削・質問対応をする
宅建試験に合格した経験は、講師や添削の副業でそのまま武器になります。
試験の直前期や合格発表の前後は、質問対応や模試の添削の需要が増えます。
教えることで自分の知識も整理されるので、他の資格の勉強や本業にも良い影響があります。
オンライン講座の質問対応、模試の添削、個別指導の家庭教師などの案件があります。
自分の勉強法を言葉で説明できる人や、教えることが好きな人に向いています。

実務経験は、現場系の副業だけでなく、執筆や講師の副業でも説得力のある材料になります。
⑦ 不動産会社のバックオフィス・事務を宅建の知識で支える
契約書のチェックやデータ入力など、宅建の知識が役立つ事務の仕事もあります。
在宅でできる案件は多くありませんが、契約書類の確認やシステム入力を外部に任せる会社もあります。
⑧ 賃貸管理・民泊運営のサポートで宅建士の知識を活かす
賃貸管理や民泊運営の補助も、不動産の知識を活かせる副業です。
入居者からの問い合わせ対応や、運営代行会社の補助などがあり、地域の案件が中心です。
⑨ 不動産投資・住宅購入の相談に宅建士の知識を活かす
FPなどの資格と組み合わせれば、住宅購入や不動産投資の相談にも知識を活かせます。
ただし、売買や賃貸の仲介をして報酬を受け取るには、宅建業の免許が必要です。
相談やセミナーの範囲にとどめ、仲介が必要な場面は免許を持つ不動産会社につなぐのがルールです。
組み合わせると相性が良い資格は、宅建士と相性が良いダブルライセンスで紹介しています。
⑩ 将来の独立を見すえて宅建業を開業する
副業として自分で不動産業を始めるには、宅建業の免許・事務所・専任の宅建士がそろっている必要があります。
個人で開業する場合は、自分自身が専任の宅建士になるのが一般的で、本業の会社で専任になっている人はそのままでは開業できません。
ハードルが高いので、副業というより「将来の独立の準備」として考えるのが現実的です。
独立の流れは、宅建士を活かして不動産業で独立する方法でくわしく解説しています。
在宅・未経験・週末だけ…タイプ別の宅建士の副業の選び方

10個の副業の中から、自分に合うものを2つの質問でしぼり込んでみましょう。

不動産の実務経験がある宅建士は現場の副業が向いている
実務経験がある人は、非常勤の宅建士や業務委託の営業など、現場の副業で収入を得やすくなります。
重要事項説明や契約の流れをすでに知っているので、即戦力として歓迎されやすいからです。
未経験の宅建士は書く仕事か非常勤の求人から始める
実務経験がない人は、在宅でできる執筆や講師の副業か、未経験可の非常勤求人から始めるのが近道です。
非常勤で実務を経験しておくと、将来の転職や独立のときにも役立ちます。

「資格はあるけど実務はまだ」という人こそ、週1日の非常勤で経験を積む価値があります。
宅建士の副業でよくある失敗と対策

副業を始めた宅建士がつまずきやすいポイントと、その対策をまとめました。
宅建士の副業で本業との時間配分を誤る
一番多い失敗は、副業に時間を取られて本業や体調に影響が出ることです。
最初の3か月は「週に何時間まで」と上限を決め、慣れてから増やすようにしましょう。
不動産会社の副業は土日に集中しやすいので、休む日を先に決めておくことも大切です。
宅建士の副業で契約条件をあいまいにする
口約束で始めると、報酬の未払いや責任の範囲でもめる原因になります。
仕事の範囲、報酬の計算方法、支払日、交通費、トラブル時の責任を、書面かメールで残しておきましょう。
宅建士の副業の収入を記録していない
収入と経費を記録していないと、確定申告のときに困るだけでなく、副業の所得区分の判断でも不利になります。
通帳を分ける、領収書を月ごとにまとめるなど、始めた日から記録の習慣をつけましょう。
宅建士の副業を本業の会社に伝えずに始める
就業規則で届出が必要なのに黙って始めると、本業での信用を失うおそれがあります。
副業の所得は住民税に反映されるため、会社に知られることもあります。
認められている会社なら、正直に届け出てから始めるほうが、結果的に長く続けられます。
宅建士の副業で守るべき法律のルール

宅建士の副業では、宅建業法のルールを知っておくことが何より大切です。

宅建士の名義貸しは処分の対象になる
自分は働かずに宅建士の名前だけを貸す「名義貸し」は、宅建業法違反です。
宅建業法68条では、他人に自分の名義の使用を許し、その人が宅建士として表示した場合、都道府県知事が指示処分を行えると定めています。
指示に従わない場合などは、1年以内の事務禁止処分を受けることもあります。
「名前を置いておくだけで月○万円」という誘いは、名義貸しにあたるおそれがあるので引き受けないでください。
本業で専任の宅建士なら他社の専任にはなれない
専任の宅建士は、原則としてその事務所に常勤し、宅建業の仕事に専念していることが求められます。
国土交通省の「宅地建物取引業法の解釈・運用の考え方」でも、専任とは原則として事務所に常勤し、専らその事務所の宅建業に従事する状態とされています。

自分が専任かどうかわからないときは、本業の会社の総務や上司に確認しておきましょう。
そのため、本業で専任の宅建士になっている人は、他の会社で専任の宅建士を引き受けることはできません。
専任でない立場で重要事項説明を担当するなど、関わり方を会社とよく確認しておきましょう。
宅建士として働くときは従業者証明書と守秘義務に注意
不動産会社で宅建の業務をするときは、その会社の従業者として従業者証明書を持ち、知り得た秘密を守る必要があります。
宅建業法48条では、従業者証明書を携帯させなければ業務に従事させてはならないと定めています。
また、75条の3では、宅建業者の従業者は正当な理由なく業務で知った秘密を漏らしてはならないとされていて、この義務は辞めた後も続きます。
本業と副業で同じ地域の物件を扱う場合は、顧客情報を混同しないよう特に注意しましょう。

宅建業の免許なしで仲介報酬を受け取ることはできない
個人で売買や賃貸の仲介をして報酬を受け取るには、宅建業の免許が必要です。
宅建士の資格だけで、知人の物件の仲介を引き受けて手数料をもらうことは、無免許営業にあたります。
紹介だけにとどめるか、免許を持つ不動産会社と正式に契約して関わるようにしましょう。
宅建士が副業をするときの会社のルールと税金

法律のルールに加えて、本業の会社の規定と税金のルールも確認しておきましょう。

宅建士の副業は本業の就業規則を最初に確認する
副業を始める前に、本業の就業規則で副業が認められているか、届出が必要かを確かめましょう。
厚生労働省は「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を公表していて、副業を認める会社は増えています。
ただし、競合する会社での副業を禁止している会社も多く、本業が不動産会社の人は特に注意が必要です。
公務員は法律で副業が制限されているので、原則として不動産会社での副業はできないと考えておきましょう。
副業の所得が20万円を超えたら確定申告をする
給与を1か所から受けている会社員は、副業の所得が年間20万円を超えると確定申告が必要です。
ここでいう所得は、収入から経費を引いた金額で、国税庁のタックスアンサーで条件が説明されています。
20万円以下でも住民税の申告は別に必要になることがあるので、お住まいの市区町村の案内も確認しましょう。
非常勤で給与をもらう場合は給与所得、業務委託や執筆の報酬は事業所得か雑所得になり、帳簿をつけて保存しているかなどで扱いが変わります。

副業の収入と経費は、始めた日から記録しておくと、確定申告のときに困りません。
宅建士が副業をするメリット・デメリット
副業を始める前に、メリットとデメリットを整理しておきましょう。
宅建士の副業のメリットは収入源と経験が増えること
副業の一番のメリットは、本業の給料だけに頼らない収入源ができることです。
さらに、別の会社の進め方を知れたり、本業では担当しない種類の取引を経験できたりと、宅建士としての経験の幅も広がります。
副業で人脈ができると、将来の転職や独立のときにも役立ちます。
宅建士の副業のデメリットは時間と責任の負担
デメリットは、自由な時間が減ることと、副業でのトラブルは自分で対応しなければならないことです。
平日の夜や休日を使うことになるので、本業や家庭とのバランスを考えた計画が欠かせません。
業務委託の場合は、報酬の未払いなどのトラブルも自分で解決する必要があるため、契約書で条件を残しておきましょう。
宅建士の副業で稼げる金額のイメージ

副業の収入は、働き方と契約内容で大きく変わります。
仲介の副業は宅建業法で決まった手数料が元になる
仲介の手伝いで歩合をもらう場合、元になる仲介手数料には国が定めた上限があります。

たとえば3,000万円の売買なら、依頼者の一方から受け取れる手数料の上限は税込105.6万円です。
仮に歩合が30%の契約なら、1件で約30万円の計算になりますが、歩合率は会社との契約しだいで、成約しなければ収入はありません。
賃貸は家賃1か月分(税込1.1倍)が貸主・借主合わせた上限なので、件数を重ねて稼ぐ形になります。
在宅の副業は時間あたりの単価を上げるのがコツ
執筆や講師の副業は、実績を積んで単価を上げていくことで収入が伸びます。
最初は低めの単価でも、宅建士の資格と実務経験を書いたプロフィールで、専門性の高い案件を受けられるようになります。
宅建士の副業・非常勤求人の探し方

非常勤の宅建士や業務委託の仕事は、一般の求人サイトに出ていないこともあります。
宅建士の求人は不動産専門の転職サービスで探す
不動産会社での副業や非常勤の仕事を探すなら、不動産業界に特化した転職サービスを使うと効率的です。
働ける曜日や時間、副業であることを最初に伝えておくと、条件に合う求人を紹介してもらいやすくなります。
将来の転職も考えているなら、年収の相場や業界の動きを聞いておくだけでも役立ちます。
不動産業界専門の転職支援サービス『宅建Jobエージェント』では、宅建士の求人を探しながら、年収の相場も比べられます。
↑↑登録・相談は無料|宅建士の求人と年収の相場を比べられる↑↑
在宅の宅建士副業はクラウドソーシングと直接営業で探す
執筆や講師の副業は、クラウドソーシングで実績を作り、不動産会社やメディアに直接提案すると広がります。
プロフィールには、宅建士の登録番号ではなく、資格の取得年や担当してきた業務を書きましょう。
副業から転職・独立へ 宅建士の次の一歩

副業で経験を積むと、転職や独立といった次の選択肢も見えてきます。
副業の経験を宅建士の転職や独立に活かす
副業で実務経験と人脈を作っておくと、宅建士としての転職や独立がぐっと現実的になります。
不動産業界での転職の進め方は、宅建士の就職・転職におすすめのエージェントで紹介しています。
宅建士の年収や将来性は、宅建士の仕事内容・年収・将来性で解説しています。
宅建士が不動産会社で求められる理由は、不動産会社で宅建は必須?宅建士の保有率と持っていない人の働き方も参考になります。
これから宅建士を取る人は通信講座で効率よく合格をめざす
まだ宅建士を持っていない人は、まず合格して登録することが副業のスタートラインです。

宅建士の副業は、合格して登録してからがスタートです。まずは合格を最短でめざしましょう。
アガルートの宅建講座は、令和7年の有料講座受講生の一発合格率を77.01%と公表していて、働きながら短期合格をめざす人に向いています。
↑↑令和7年 一発合格率77.01%↑↑
講座を比べたい人は、宅建士通信講座ランキングもあわせてご覧ください。
宅建士の副業に関するよくある質問
まとめ:宅建士の副業はルールを守れば強い武器になる
最後に、この記事のポイントをまとめます。
・宅建士の副業は、資格と知識・経験を使って「自分が働く」形が基本
・実務経験があれば非常勤の宅建士や業務委託の営業、未経験なら執筆や講師から
・名義貸し・専任の重複・無免許での仲介は宅建業法違反
・本業の就業規則を確認し、所得が20万円を超えたら確定申告
・副業の経験は、転職や独立の準備にもつながる
宅建士の資格は、正しく使えば本業以外でも長く役立つ資格です。
非常勤や副業の求人を探すなら、不動産業界専門の『宅建Jobエージェント』で条件に合う仕事を相談してみてください。
↑↑登録・相談は無料|宅建士の求人と年収の相場を比べられる↑↑
ルールを守りながら、自分に合った副業で収入と経験を広げていきましょう!

