こんにちは。ひのです。
「社労士はやめとけ」
これから社労士を目指そうとして検索した人が、いちばん最初にぶつかる言葉だと思います。
僕は令和元年度の社労士試験に合格した現役社労士です。合格までに『3回』受験し、勉強期間は2年半かかりました。1年目はユーキャンの通信講座を2月に始めたものの、半年では届かず撃沈。2年目は択一式であと2点足りず不合格。3年目にようやく合格しています。
つまり僕は、「やめとけ」と言われる理由を、全部まともに味わった側の人間です。

だからこそ、この記事では「やめとけ」を否定しません。まず全部認めます。そのうえで、それでも取る価値があるのかを正直に書きます。
この記事でわかることは、次のとおりです。
【この記事の内容】
・社労士が『やめとけ』と言われる7つの理由と、その真偽
・合格率・勉強時間・年収・費用の『本当の数字』
・社労士に向いている人と、正直やめたほうがいい人
・それでも僕が社労士を取ってよかったと言い切れる理由
これから「社労士やめとけ」という問題について考えていきますが、社労士試験に合格するには、当サイトでは通信講座の活用が不可欠であると思っています。
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- この記事の執筆者の信頼性
- 【結論】社労士は「やめとけ」なのか?現役社労士の答え
- 社労士が『やめとけ』と言われる7つの理由
- 社労士やめとけ理由① 試験が難しすぎる
- 社労士やめとけ理由② 勉強時間が800〜1,000時間もかかる
- 社労士やめとけ理由③ 社労士は食えない・稼げない?
- 社労士やめとけ理由④ 社労士の仕事はAIに奪われる?
- 社労士やめとけの理由⑤ 社労士の独占業務は地味で意味がない?
- 社労士やめとけ理由⑥ 登録費用と年会費が高い
- 社労士やめとけ理由⑦ 社労士は仕事がない・悲惨?
- 社労士とは?やめとけの前に3分で理解する
- 社労士の仕事内容
- 社労士資格の活かし方と働き方
- 社労士の仕事のやりがい
- 社労士資格が人気の理由
- それでも僕が社労士を取ってよかった理由
- 社労士に向いている人・やめたほうがいい人
- 社労士やめとけと言われても目指すなら ~独学か通信講座か~
- 社労士は「やめとけ」なのか?よくある質問
- まとめ:社労士は『やめとけ』ではなく『覚悟して来い』
この記事の執筆者の信頼性


僕はひのと言います。
【主な保有資格】
社会保険労務士(全国社会保険労務士会連合会 登録)
ファイナンシャルプランナー2級(日本FP協会 登録)
令和元年(2019年)に、3度目の受験で社労士試験に合格しました。合格までに2年半かかっています。
つまり僕は『社労士になるまでの道のり』を、遠回りしながら全部踏んだ人間です。
資格スクールでも転職メディアでもなく、『実際に2回落ちて、3回目で受かった人間』が書いています。だから、きれいごとは書きません。
【結論】社労士は「やめとけ」なのか?現役社労士の答え

先に結論です。
| 「やめとけ」と言われる理由 | 僕の答え |
|---|---|
| 試験が難しすぎる(合格率5.5%) | 『事実』。片手間では受かりません |
| 勉強時間が800〜1,000時間必要 | 『事実』。1年で受かる保証もありません |
| 独占業務が地味で稼げない | 『半分本当』。ただし食い扶持にはなります |
| AIに仕事を奪われる | 『半分本当』。手続きは減り、相談は残ります |
| 開業しても食えない | 『半分本当』。開業=即成功ではありません |
| 登録費用と年会費が高い | 『事実』。初年度で約20万円かかります |
| 仕事がない・悲惨 | 『誤り』。求人はあり、平均年収も低くありません |

7つのうち3つは、まぎれもなく事実です。ここを隠して「社労士は最高です」と書くつもりはありません。
そのうえで僕の結論は、「やめとけ」ではなく「覚悟して来い」です。理由は、僕自身の生活が確実に変わったからです。
関連記事:社労士になるには?受験資格から登録までの全ステップを現役社労士が解説
『社労士やめとけ』と言っているのは誰か?
| 発言者 | 立場 | どこまで信じるか |
|---|---|---|
| 受験をあきらめた人 | 途中で撤退した | 試験の厳しさは本物。ただし「その先」は知らない |
| 開業して苦戦した人 | 営業の壁にぶつかった | 開業のリアル。 勤務の話ではない |
| 資格を持っていない人 | イメージで語っている | 参考にしなくてよい |
| 現役社労士 | 実務を知っている | いちばん参考になる |
検索して出てくる「やめとけ」の多くは、上の2つです。実際に社労士として働いている人の声は、意外なほど少ないのが実情です。
この記事のスタンス
デメリットは隠しません。数字は公式のものを使います。そのうえで、僕自身の失敗と、それでも取ってよかった理由を書きます。
「社労士やめとけ」と言われながら、それでも受かる人がいます。その差は才能ではなく、教材と、その使い切り方です。
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社労士が『やめとけ』と言われる7つの理由

ネット上で「社労士はやめとけ」と語られる理由を集めると、だいたい次の7つに集約されます。
| # | 言われている内容 | どこで多く語られるか |
|---|---|---|
| ① | 試験が難しすぎる。 人生の時間の無駄 | 知恵袋・SNS |
| ② | 勉強時間が長すぎる。 働きながらは無理 | 受験ブログ |
| ③ | 独占業務が地味で、意味がない | 転職メディア |
| ④ | 手続き業務はAIに奪われる | ニュース記事 |
| ⑤ | 開業しても食えない。 廃業する | 開業社労士のSNS |
| ⑥ | 登録費用と年会費が高すぎる | 合格者のブログ |
| ⑦ | 社労士は仕事がない。悲惨だ | 検索サジェスト |
ここから1つずつ、『数字』と『実体験』で潰していきます。都合の悪い部分も、そのまま書きます。
社労士やめとけ理由① 試験が難しすぎる

まず最大の理由がこれです。そして、これは『事実』です。
社労士試験の合格率は5.5%(令和7年度)
令和7年度(第57回)の社労士試験は、受験者43,421人に対して合格者は2,376人。合格率は『5.5%』でした。

推移を見ても、合格率が10%を超えた年はありません。「今年はたまたま簡単だった」が起こりにくい試験です。
| 年度 | 合格率 |
|---|---|
| 令和2年度 | 6.4% |
| 令和3年度 | 7.9% |
| 令和4年度 | 5.3% |
| 令和5年度 | 6.4% |
| 令和6年度 | 6.9% |
| 令和7年度 | 5.5% |

よく「社労士の合格率は10%くらい」と書かれているのを見かけますが、それは誤りです。実際は5〜7%台。ここを甘く見ると、僕のように3回受けることになります。
他の資格と比べた社労士試験の難易度

| 資格 | 合格率(令和7年度) | 必要な勉強時間の目安 |
|---|---|---|
| 宅建士 | 18.7% | 約300時間 |
| 行政書士 | 14.54% | 約800時間 |
| 社労士 | 5.5% | 800〜1,000時間 |
| 司法書士 | 5.2% | 約3,000時間 |
合格率だけを見れば、社労士は司法書士とほぼ同じ水準です。

「がんばれば誰でも受かる資格」ではありません。残念ながら。
社労士試験には『足切り』がある
社労士試験がやっかいなのは、総得点が高くても『1科目でも基準点を下回れば不合格』という点です。
| 形式 | 足切りライン | 出題量 |
|---|---|---|
| 選択式 | 各科目3点以上 | 8科目(各5問) |
| 択一式 | 各科目4点以上 | 7科目・70問/210分 |
※合格基準点は毎年発表され、その年の難易度により補正されることがあります(表は原則の基準)。
僕は1年目に、この足切りで終わりました。選択式で3科目が基準点割れ。2年目は足切りを回避したのに、今度は択一式の総得点が『2点』足りませんでした。

1年目の足切りも、2年目のあと2点も、「1年が消えた」という感覚は同じです。いまでも忘れられません。これが「やめとけ」と言われる最大の理由だと思います。
あのとき諦めてたら、「社労士やめとけ」って言ってると思います。笑
関連記事:社労士の勉強法!合格までの効率的な学習を現役社労士が解説
社労士試験の科目と出題数
社労士試験は、選択式と択一式の2部構成です。1日で全科目を解ききります。
| 科目 | 選択式 | 択一式 |
|---|---|---|
| 労働基準法・労働安全衛生法 | 1問(5点) | 10問 |
| 労災保険法(徴収法を含む) | 1問(5点) | 10問 |
| 雇用保険法(徴収法を含む) | 1問(5点) | 10問 |
| 労務管理その他の労働に関する一般常識 | 1問(5点) | 10問(社一と合わせて) |
| 社会保険に関する一般常識 | 1問(5点) | — |
| 健康保険法 | 1問(5点) | 10問 |
| 厚生年金保険法 | 1問(5点) | 10問 |
| 国民年金法 | 1問(5点) | 10問 |
選択式と択一式とは以下のような問題をいいます。

択一式は70問を210分で解きます。1問あたり3分。長文の事例問題も混ざるため、時間との勝負です。
なお、択一式の労災保険法・雇用保険法は各10問のうち3問ずつが「労働保険の保険料の徴収等に関する法律」から出題されます(選択式に徴収法の出題はありません)。
社労士試験が『難しすぎる』と言われる本当の理由
科目数の多さよりも、1科目でも基準点を割ると、他が満点でも不合格になることが本質的な難しさです。
| 受験生が落ちる典型パターン | 中身 |
|---|---|
| 労一・社一の足切り | 白書や統計から出題され、範囲が読めない |
| 年金2科目で崩れる | 厚生年金と国民年金の横断整理ができていない |
| 択一式の時間切れ | 後半の年金科目で時間が足りなくなる |
| 直前期の法改正漏れ | その年の改正点が狙われる |

僕が2年目に落ちたのは足切りではなく、択一式の総得点があと『2点』でした。この4つのどこかで取りこぼせば、2点なんて簡単に消えます。
関連記事:社労士の労一・社一対策 ~「ひどい」と言われる理由と足切り回避法を3回受験した僕が解説~
選択式の1点で落ちないために。出題カバー率『約90%』のテキストを使うという選択肢があります。
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社労士やめとけ理由② 勉強時間が800〜1,000時間もかかる

社労士試験の合格に必要な勉強時間は『800〜1,000時間』と言われます。これも事実です。
関連記事:働きながら社労士は何年かかる?3回受験した現役社労士が解説

社労士の勉強時間を1日あたりに割ると
| 1日の勉強時間 | 800時間に到達するまで | 現実味 |
|---|---|---|
| 1時間 | 約27か月(2年3か月) | △ 長すぎて心が折れる |
| 2時間 | 約13か月(1年1か月) | ◎ 王道のペース |
| 3時間 | 約9か月 | ○ 平日も休日も必要 |
| 5時間 | 約5か月 | × 働きながらはほぼ不可能 |
働きながら1年で合格を狙うなら、平日2時間・休日5時間が現実的なラインです。「スキマ時間だけで受かる」は、正直むずかしいです。

朝1時間、通勤中に30分、夜1時間。この積み重ねを2年半続けて、やっと合格です。
社労士の勉強期間は『1年』では終わらないことがある
ここが本当に厳しいところです。社労士試験は年に1回。落ちれば、次のチャンスは1年後です。
| 僕の受験歴 | 学習方法 | 結果 |
|---|---|---|
| 1年目 | ユーキャン (2月スタート・模試なし) | 不合格。選択式で3科目足切り、択一36点 |
| 2年目 | ユーキャンを継続(過去問10周) | 不合格。択一式の総得点があと2点足りず |
| 3年目 | ユーキャン再受講コース | 合格(択一47点) |
合計で2年半。

この時間を「無駄」と考えるなら、たしかに社労士はやめたほうがいいです。
社労士の年間学習スケジュール

| 時期 | やること | 目安 |
|---|---|---|
| 9月〜12月 | 労働科目のインプット | 基本講義を1周 |
| 1月〜3月 | 社会保険科目のインプット | 年金2科目に時間を使う |
| 4月〜5月 | 過去問を回す | 最低3周 |
| 6月 | 法改正・白書対策 | ここで一般常識を仕上げる |
| 7月 | 模試と横断整理 | 弱点科目を潰す |
| 8月 | 総復習 | 本番は8月23日(日) |
社労士試験は年に1回、8月の第4日曜日が定番です。令和8年度(第58回)は『2026年8月23日(日)』に実施されます。
働きながら社労士を目指すときの時間の作り方
| 時間帯 | 確保できる時間 | やること |
|---|---|---|
| 朝(出勤前) | 1時間 | インプット。頭が動く時間に新しい知識を |
| 通勤中 | 30分×2 | スマホで過去問・講義動画 |
| 昼休み | 20分 | 暗記系 (数字要件・横断まとめ) |
| 夜 | 1時間 | 過去問を解く |
| 休日 | 4〜5時間 | 模試・弱点科目 |
これで平日3時間・休日5時間。年間で約1,000時間に届きます。

「まとまった時間が取れないから無理」ではありません。20分の細切れを積めるかどうかです。
社労士やめとけ理由③ 社労士は食えない・稼げない?

「社労士は食えない」もよく見る意見です。では、数字を見てみます。

勤務社労士の年収は約460万円
| 区分 | 年収の目安 | 出典・備考 |
|---|---|---|
| 民間の平均給与 | 478万円 | 国税庁 民間給与実態統計調査(令和6年分) |
| 勤務社労士 | 約460万円 | 賃金構造基本統計調査 (令和元年・平均44.7歳) |
| 社労士求人の平均 | 約491万円 | 求人ボックス 給料ナビ (2026年6月時点) |
| 開業社労士 | 300万円未満〜1,000万円超 | 幅が非常に大きい |
| (参考)東京都の社労士求人 | 約546万円 | 求人ボックス 給料ナビ(2026年6月時点) |
つまり勤務社労士の年収は、日本の平均給与とほぼ同じです。「社労士になれば年収が跳ね上がる」は幻想です。ここは正直に認めます。

「1,000時間勉強して平均年収なら割に合わない」。この批判は、まったくそのとおりだと思います。
それでも『社労士が食える』と言い切れる理由
ただし、年収の数字だけでは見えないものがあります。それは『仕事が無くならない』ということです。
僕自身、社労士に合格してから「この人に聞けば分かる」と社内で扱われるようになり、仕事が無くなる不安はほぼ消えました。
関連記事:勤務社労士の年収、仕事内容について現役社労士が解説!
開業社労士の顧問料の相場
開業社労士の収入は、顧問契約の積み上げで決まります。
| 顧問先の従業員数 | 顧問料の相場(月額) | 年間 |
|---|---|---|
| 1〜4人 | 20,000〜30,000円 | 24〜36万円 |
| 5〜9人 | 30,000〜40,000円 | 36〜48万円 |
| 10〜19人 | 40,000〜50,000円 | 48〜60万円 |
| 20〜29人 | 50,000〜60,000円 | 60〜72万円 |
※金額は事務所によって幅があります。目安としてご覧ください。
月3万円の顧問先を20社持てば、顧問料だけで年720万円。ここに手続き報酬・就業規則の作成・助成金の報酬が乗ります。
逆に言えば、顧問先が5社なら年180万円です。「開業しても食えない」と言われるのは、この営業の壁を越えられない人が多いからです。
勤務社労士なら年収は安定する
| 勤務先 | 年収の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 一般企業の人事総務 | 400〜600万円 | 安定。資格手当が付く会社もある |
| 社労士事務所 | 350〜500万円 | 実務が一気に身につく |
| 社労士法人(大手) | 450〜700万円 | 分業制。専門性を深めやすい |

「社労士=開業」というイメージが、「食えない」という誤解を生んでいます。勤務という道は普通にあります。
社労士やめとけ理由④ 社労士の仕事はAIに奪われる?

「手続き業務はAIと電子申請で消える」
これも半分は本当です。
AIに置き換わりやすい社労士業務
| 社労士の業務 | AI・システム化の影響 | 残るか |
|---|---|---|
| 算定基礎届・年度更新などの定型手続き | 電子申請とクラウド労務ソフトで大幅に省力化 | △ 減っていく |
| 給与計算 | ソフトが自動計算。ただし例外処理の判断は人 | ○ 判断は残る |
| 就業規則の作成 | ひな形は生成できるが、実態に合わせる作業は人 | ◎ 残る |
| 労務相談・トラブル対応 | 会社ごとの事情と感情が絡むため代替困難 | ◎ 残る |
| 是正勧告・調査対応 | 責任を負う立場が必要 | ◎ 残る |
つまり「作業」は減り、「判断」と「責任」は残るということです。

僕の実務でも、手続きそのものはソフトが片付けてくれます。でも「この社員は社会保険に入るのか」という判断は、いつも人間に回ってきます。
AI時代に価値が下がらない社労士になるには
この3つを持っていれば、AIは敵ではなく道具になります。
社労士の『独占業務』はAIでは代替できない
電子申請の代行は、法律上『社労士でなければできない』業務です。
AIが書類を作れても、他人の会社の手続きを報酬をもらって代行することは、社労士以外には認められていません。
つまり技術で置き換わるのは作業であって、資格の壁は残るということです。

「AIが書類を作る」と「AIが責任を負う」は、まったく別の話です。
社労士やめとけの理由⑤ 社労士の独占業務は地味で意味がない?

社労士の独占業務は、地味です。これは否定しません。ただしそれをもって「社労士意味がない」は誤りです。

| 区分 | 内容 | 独占業務か |
|---|---|---|
| 1号業務 | 労働社会保険諸法令に基づく申請書等の作成・提出代行 | 独占業務 |
| 2号業務 | 労働者名簿・賃金台帳・就業規則などの帳簿書類の作成 | 独占業務 |
| 3号業務 | 労務管理・社会保険に関するコンサルティング | 独占ではない |
会社から見れば、社会保険関係の手続きは『煩雑で、間違えると従業員に迷惑がかかる』業務です。だからこそ、外部の専門家に任せる価値があります。


派手さはありません。でも、誰かがやらないと会社が回らない仕事です。地味=不要ではありません。
社労士がいないと、会社はこう困る
| 場面 | 社労士がいない会社 | 社労士がいる会社 |
|---|---|---|
| 従業員が入社した | 資格取得届の期限を過ぎて、保険証が届かない | 5日以内に届出。 トラブルなし |
| 従業員がケガをした | 労災の手続きが分からず放置 | 労災申請を代行。 給付が下りる |
| 残業代の請求を受けた | 就業規則が実態と合っておらず反論できない | 規程を整備済み。 適切に対応 |
| 労基署の調査が入った | 何を出せばいいか分からない | 是正報告まで対応 |
地味な仕事ですが、1つ漏れると従業員の生活に直撃します。そこに責任を持てるのが社労士です。
社労士やめとけ理由⑥ 登録費用と年会費が高い

ここは、合格してから初めて知って青ざめる人が多い部分です。『合格=ゴール』ではありません。
社労士の登録にかかる初期費用は約20万円

| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 登録手数料 | 30,000円 |
| 登録免許税 | 30,000円 |
| 入会金 | 30,000〜80,000円(都道府県会による) |
| 年会費(初年度分) | 42,000〜96,000円 |
| 合計の目安 | 約20万円 |
社労士会の年会費は毎年かかる

| 都道府県会 | 開業 | 勤務等 |
|---|---|---|
| 東京都 | 96,000円 | 42,000円 |
| 福岡県 | 96,000円 | 54,000円 |
登録しなければ「社労士」と名乗れません。試験に受かってから、毎年お金がかかり続ける。これは間違いなくデメリットです。

ただし、勤務登録なら年42,000円ほど。月にすると3,500円です。資格手当が付く会社なら、十分に回収できます。
なお、合格しても登録しないという選択(合格者のまま)もできます。急いで登録する必要はありません。
社労士やめとけ理由⑦ 社労士は仕事がない・悲惨?

「社労士 悲惨」「社労士 仕事がない」
という検索も多いです。ただ、ここははっきり『誤り』と言えます。
| 言われていること | 実際のところ |
|---|---|
| 社労士は仕事がない | 求人は常にある。 社労士求人の平均年収は約491万円 |
| 開業しても顧客が取れない | これは事実に近い。 開業=営業活動が必須 |
| 社労士は飽和している | 有資格者は増えているが、労務トラブルはもっと増えている |
| 社労士は悲惨 | 「開業して失敗した人」の話が拡散されているだけ |
「悲惨」と語られているのは、ほとんどが『準備なしで開業した人』の話です。勤務社労士として会社で働く道を選べば、その悲惨さとは無縁です。

僕は勤務社労士です。開業していません。それでも、資格を取ったことを一度も後悔していません。
関連記事:社労士通信講座おすすめランキング|現役社労士が9社を徹底比較
『社労士は飽和している』は本当か
たしかに有資格者は増えています。ただし、社労士が扱う労務トラブルの側は、それ以上に増えているのが現状です。
| 増えている労務課題 | 社労士の出番 |
|---|---|
| ハラスメント相談 | 相談窓口の設置・規程整備 |
| 同一労働同一賃金 | 賃金制度の見直し |
| 育児・介護との両立 | 制度設計と就業規則の改定 |
| 高年齢者雇用 | 継続雇用制度の整備 |
| メンタル不調による休職 | 休職・復職規程の運用 |
『社労士は悲惨』と言われる人の共通点
逆に言えば、この4つを避ければ「悲惨」にはなりません。開業を前提にしなければ、この4つはそもそも起こりません。
社労士とは?やめとけの前に3分で理解する

そもそも社労士(社会保険労務士)とは、労働・社会保険に関する『唯一の国家資格者』です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 社会保険労務士 |
| 根拠法 | 社会保険労務士法 |
| 守備範囲 | 労働基準法、労働安全衛生法、健康保険法、厚生年金保険法、雇用保険法 など |
| できること | 手続き代行、帳簿書類の作成、労務コンサルティング |
| 活躍の場 | 開業事務所、企業の人事総務、社労士法人 |
会社は「人を雇う」だけで、労働保険・社会保険・給与・就業規則という膨大な事務が発生します。そこを法律の裏付けをもって処理できるのが社労士です。
社労士の4つの価値

社労士という資格が持つ価値は、収入だけではありません。専門性・独占業務・信用・そして自分と家族を守る知識です。
社労士試験の受験資格
社労士は、誰でも受けられる試験ではありません。ここは先に確認してください。
| ルート | 条件 |
|---|---|
| 学歴 | 大学・短大・高専の卒業、4年制大学で62単位以上の修得など |
| 実務経験 | 労働社会保険諸法令に関する事務に3年以上従事 |
| 国家試験合格 | 行政書士試験の合格など |
高卒のままでは受験できません。実務経験を積むか、行政書士などに合格して受験資格を得る必要があります。
社労士試験の申込みから合格発表まで
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 4月13日(月)〜5月31日(日) | 受験申込み(受験手数料15,000円)※令和8年度の受付は5月31日で終了 |
| 8月23日(日) | 本試験 (選択式10:30-11:50/択一式13:20-16:50) |
| 10月1日(木) | 合格発表 |
| 11月上旬〜下旬 | 事務指定講習の申込み (実務経験2年未満の人) |
社労士の仕事内容

独占業務の区分(1号・2号・3号)は先ほど解説しました。ここでは、その中身が実務としてどう動いているかを書きます。
社労士の1年は、法定の期限で埋まっている
| 時期 | 発生する業務 | 期限 |
|---|---|---|
| 随時 | 入退社にともなう資格取得・喪失の届出 | 事実発生から5日以内 |
| 4月 | 新年度の保険料率の反映 | — |
| 6月〜7月 | 労働保険の年度更新 | 7月10日まで |
| 7月 | 算定基礎届 (社会保険の定時決定) | 7月10日まで |
| 10月 | 最低賃金の改定への対応 | — |
| 11月〜12月 | 年末調整 | — |
会社が人を雇っている限り、この仕事は毎年、必ず発生します。景気に関係なく無くならないのが、社労士の仕事の性質です。
就業規則をつくるという仕事

経営者の意向をヒアリングし、就業規則に落とし込み、従業員に周知する。ここまでやって初めて効力を持ちます。
ひな形をコピーしただけの規則は、いざというときに会社を守りません。
経営者と従業員の間に立つという仕事

経営者の課題(生産性・人材確保・コスト削減)と、従業員の課題(長時間労働・ハラスメント・両立支援)。この2つは、しばしば正面からぶつかります。

どちらか一方の味方をするのではなく、法律を軸に着地点を探す。ここが社労士のいちばん難しく、いちばん面白い部分です。
勤務社労士のある1日
| 時刻 | やっていること |
|---|---|
| 9:00 | 入社した従業員の資格取得届を電子申請 |
| 10:30 | 「育休はいつから取れますか」という相談を受ける |
| 13:00 | 給与計算。残業時間の集計と割増賃金の確認 |
| 15:00 | 就業規則の改定案を作成。法改正を反映 |
| 17:00 | 傷病手当金の申請書を確認して健保組合へ |
派手さはありません。ただ、1日のうちに何度も「これは法律ではどうなるか」を判断する仕事です。
社労士資格の活かし方と働き方

社労士資格に合格すると、3つの働き方があります。それは以下の3つです。

| 働き方 | 内容 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 開業社労士 | 自分の事務所を開き、顧問先を持つ | 営業ができる人・独立志向がある人 |
| 勤務社労士 | 企業の人事総務や社労士事務所で働く | 安定を確保しながら専門性を高めたい人 |
| その他登録 | 登録はするが、社労士業務は行わない | 肩書きと知識を活かしたい人 |
「社労士やめとけ」と言われる話の多くは『開業社労士』の話です。勤務社労士という選択肢を知らないまま諦めるのは、もったいないです。
開業と勤務、どちらから始めるべきか
| いきなり開業 | まず勤務してから | |
|---|---|---|
| 実務経験 | ゼロのまま顧客対応することになる | 会社の中で実務を覚えられる |
| 収入 | 顧問先が取れるまでゼロ | 最初から安定 |
| リスク | 高い | 低い |
| 独立のしやすさ | — | 実務と人脈を持って独立できる |
よほどの人脈がないかぎり、まず勤務で実務を覚えてから独立するほうが堅実です。「悲惨」と語られる話の大半は、この順番を飛ばした人のものです。

僕は勤務社労士です。会社の総務で、給与計算と社会保険の実務を担当しています。安定した給料をもらいながら、専門家として扱われる。悪くない立ち位置です。
社労士の仕事のやりがい

社労士は「困っている人」に直接届く
傷病手当金、出産手当金、労災、失業給付。社労士が扱う制度は、どれも
『人生でいちばん困っているときに使う制度』
です。
手続きを1つ通すだけで、その人の生活が守られます。地味ですが、これほど直接的に人の役に立つ仕事はそう多くありません。
社労士は会社の『空気』を変えられる
就業規則を整え、残業のルールを整理し、ハラスメントの相談窓口をつくる。社労士の仕事は、会社の働き方そのものを変えます。

自分が入れた制度で、同僚が育休を取れた。あのときは、資格を取ってよかったと本気で思いました。
社労士は『ありがとう』を直接もらえる
傷病手当金の申請を手伝った同僚から「助かりました」と言われたとき。育休の相談に乗った人が、無事に復職したとき。
数字にならない報酬ですが、これがあるから続けられます。
社労士資格が人気の理由

| 人気の理由 | 中身 |
|---|---|
| 将来性がある | 法改正が毎年あり、労務トラブルは増え続けている |
| 働きながら取れる | 受験は年1回だが、実務経験がなくても受験できる |
| 合格後の選択肢が豊富 | 開業・勤務・その他登録から選べる |
| 女性が多く活躍している | 時間の融通が利き、在宅とも相性がよい |
| 実生活に役立つ | 年金、健康保険、失業給付。自分と家族を守る知識になる |
とくに最後の「実生活に役立つ」は、受験前に思っていた以上に大きい価値でした。
社労士は独立と勤務の両取りができる
多くの資格は「独立向け」か「就職向け」のどちらかです。
社労士は、勤務で安定を取りながら、いつでも独立に切り替えられる数少ない資格です。
社労士は年齢を問わない
40代・50代で合格して、その後に人事の道へ進む人もいます。体力勝負の仕事ではないので、長く続けられます。
それでも僕が社労士を取ってよかった理由

社労士を取る前の僕は、会社という1本のロープにぶら下がっているような状態でした。会社が飛ぶのをやめたら、そこで終わりです。

社労士を取ってからは、複数の風船で浮いている状態になりました。1つ割れても落ちません。
社労士資格は『replaceされない自分』をつくる
社内で「労務のことはひのに聞け」と言われる立場になりました。
これは、給料の額よりも大きい安心感です。
社労士は転職市場での立ち位置が変わる
未経験の総務職と、社労士を持った総務職。
書類選考の通過率がまったく違います。
社労士の知識は家族を守る
親の年金、配偶者の育休、自分の傷病手当金。制度を知っているだけで、受け取れるお金が変わります。

年収は劇的には上がっていません。でも、「会社に人生を握られていない」という感覚は、金額に換算できない価値です。
社労士に向いている人・やめたほうがいい人

向いていない人に3つ以上あてはまるなら、正直に言って社労士はおすすめしません。時間もお金も無駄になります。

でも、向いている人に3つ以上あてはまったなら。あなたは、僕と同じ側の人間です。「やめとけ」は気にしないで!
向いている人に3つ以上あてはまったなら、あとは走り出すだけです。
▼ 合格率63.0%・全国平均の約11倍
社労士やめとけと言われても目指すなら ~独学か通信講座か~

ここが、僕がいちばん強く言いたいところです。僕は独学を選びませんでした。働きながら法改正と白書まで自力で追うのは、どう考えても無理だと思ったからです。

社労士を独学で目指すデメリット
| 項目 | 独学 | 通信講座 |
|---|---|---|
| 費用 | 1〜3万円(テキスト代) | 57,400〜235,620円 |
| 法改正への対応 | 自分で調べる必要がある | 講座が反映してくれる |
| 一般常識(労一・社一)対策 | ほぼ不可能に近い | 白書・統計をまとめた教材がある |
| 学習スケジュール | 自分で組む | 組まれている |
| 質問 | できない | できる |
| 合格までの期間 | 長くなりやすい | 短くなりやすい |
僕が最後まで手こずったのが、この労働一般常識でした。白書や統計を自力で追うのは、働きながらでは現実的ではありません。

僕は1年目からユーキャンを使っていました。それでも2回落ちています。教材ではなく、使い方の問題でした。
社労士の通信講座はどれを選ぶか
| 講座 | 費用(税込) | 特徴 |
|---|---|---|
| フォーサイト | 59,800〜133,800円 | 2025年の合格率63.0% (全国平均の約11倍) |
| ユーキャン | 79,000円 | 初学者が約8割。過去10年で1,483名が合格 |
| アガルート | 166,320〜235,620円 | 合格率29.45%。出題カバー率は約90% |
| スタディング | 44,400〜72,400円 | スマホ完結で最安クラス |
① 徹底的に社労士試験対策をしたいなら
➡︎ アガルート
② 社労士初学者向けなら
➡︎ ユーキャン
③ 効率的に社労士試験対策したいなら
➡︎ クレアール
④ 社労士の合格実績と講義の質なら
➡︎ フォーサイト
⑤ 社労士の通信講座をコスパで選びたいなら
➡︎ スタディング
⑥ 業界初の月額制サービスのコスパで選ぶなら
➡︎ 山川社労士予備校
迷ったら、まず自分に合う講座を比較してから決めてください。選んだあとに使い切れないと、僕のように1年を失います。
関連記事:社労士通信講座おすすめランキング|現役社労士が9社を徹底比較
『社労士やめとけ』を乗り越えるのは、正しい教材選び
社労士試験は、努力の量だけでは超えられません。
法改正・白書・一般常識という、自力では追えない部分があるからです。ここを埋めてくれるのが通信講座です。
逆に言えば、この3つさえ埋まれば、社労士試験は「努力が報われる試験」になります。1年目の僕に足りなかったのは、根性ではありません。せっかく講座を取っていたのに、それを使い切る設計がなかっただけです。

「やめとけ」と言われて悔しいなら、正しい方法で1年やってみてください。それでダメなら、そのときやめればいいんです。
▼ 合格率で選ぶなら
▼ テキストの質で選ぶなら
社労士は「やめとけ」なのか?よくある質問
まとめ:社労士は『やめとけ』ではなく『覚悟して来い』
最後に、この記事の要点をまとめます。
【この記事のまとめ】
・社労士試験の合格率は『5.5%』(令和7年度)。10%を超えた年はない
・必要な勉強時間は『800〜1,000時間』。1年で終わる保証はない
・勤務社労士の年収は約460万円。日本の平均給与とほぼ同じ
・登録には初年度で約20万円かかる。年会費も毎年発生する
・AIで「作業」は減るが、「判断」と「責任」は残る
・「悲惨」と言われるのは、準備なしで開業した人の話
・それでも、会社に依存しない生き方の土台になる
「社労士やめとけ」と言われて迷っているなら、それは、あなたが真剣に検討している証拠です。

僕は2回落ちて、3回目で受かりました。2年半かかっています。それでも、社労士を取ったことは人生でいちばん良い投資だったと思っています。覚悟が決まったら、こちら側で待っています。
迷っている時間がいちばんもったいないです。まずは資料請求だけでも、今日のうちに。
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