こんにちは。ひのです。
今日は、経理の年収について考えてみたいと思います。
経理の年収を調べていると、「思ったより低い」「上がらない」といったネガティブな声が目につきますよね。気持ちはよくわかります。
僕は現役の社会保険労務士なのですが、会社では総務として給与計算や社会保険の事務を担当しています。つまり、毎月となりの席の経理担当と数字をつき合わせている『管理部門の隣の住人』です。
だからこそ、経理という仕事のリアルな評価と、年収が伸びる人・伸びない人の違いを、現場の肌感覚でお伝えできます。

先に結論を言うと、経理の年収は「低い」のではなく“伸ばし方を知っているかどうか”で差がつく仕事です。同じ経理でも、在籍する会社の規模・役職・資格で年収は倍くらい変わります。
この記事はそこを数字で全部見せます。
【この記事でわかること】
・経理の平均年収
・年代別、役職別、男女別、企業規模別、資格別の年収の目安
・「経理は年収が低い・やめとけ」が本当かどうかの検証
・経理が年収を上げる具体的な方法と、最短ルートの『転職』の使い方
まず結論から言いますと、経理の平均年収はおよそ450万円前後。
調査や母集団によって約413万〜509万円と幅がありますが、日本全体の平均年収(約460万円)と同水準で、20代スタートでも着実に積み上がっていく安定した職種です。
そして、年収を一段引き上げる最短ルートは「転職」。
経理は資格より実務経験が評価される職種なので、経験を持って『評価してくれる会社』に移るだけで年収が大きく変わります。その際に使いたいのが、経理、士業・管理部門に特化した転職エージェントである『ヒュープロ』です。
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この記事の執筆者の信頼性

僕「ひの」は、3度の受験・2年半の勉強を経て令和元年度の社会保険労務士試験に合格した、現役の社会保険労務士です。
【主な保有資格】
社会保険労務士(全国社会保険労務士会連合会 登録)
ファイナンシャルプランナー2級(日本FP協会 登録)
現在は会社の総務部門で給与計算・社会保険事務を担当しています。
経理とは毎月の数字のやり取りで密接に関わる『管理部門の隣接実務者』として、給与・賞与・人件費の実態を内側から見てきました。
本記事の年収データは厚生労働省の統計や主要転職メディアの公開数値を出典として用い、そこに現場目線の解説を加えています。

人件費を扱う立場から見ると、経理の評価が上がる瞬間ははっきりしています。「決算を一人で締められる」「税務・連結・英語ができる」。ここを押さえると年収は素直に伸びます。
経理の平均年収はいくら?まず全体像から確認
経理の平均年収は、参照する調査によって次のように幅が出ます。
| 調査・媒体 | 経理の平均年収(目安) | 母集団の特徴 |
|---|---|---|
| 求人ボックス 給料ナビ | 約413万円 | 求人票の提示年収ベース |
| doda 職種別(経理・財務系) | 約450万円前後 | 転職サービス登録者 |
| 各転職エージェント集計 | 約450〜509万円 | 正社員・経験者中心 |
経理の年代別の平均年収
経理の仕事は経験がそのまま信用になる職種です。経理は年齢とともに年収もしっかり上がっていきます。

見事な右肩上がり!
| 年代 | 平均年収(目安) |
|---|---|
| 20代 | 約365万円 |
| 30代 | 約454万円 |
| 40代 | 約517万円 |
| 50代〜 | 約601万円 |

20代から50代で約1.6倍。派手さはないですが、右肩上がりで読めるのが経理の強みです。給与計算をしている側から見ても、経理は景気に左右されにくく“いる会社が潰れない限り食いっぱぐれない”職種だと感じます。
経理の役職別の年収
年収の伸びを一番大きく左右するのが役職です。
担当からマネージャー、経理部長へと上がるほど年収レンジは跳ね上がります。
| 役職 | 年収レンジ(目安) |
|---|---|
| 担当 | 350〜500万円 |
| 主任・係長 | 450〜650万円 |
| 課長・マネージャー | 600〜900万円 |
| 経理部長(上場企業) | 900〜1,300万円 |
| CFO・管理部長 | 1,000〜1,800万円 |
【ポイント】
経理の仕事は「担当のまま」だと年収が頭打ちになりがちです。マネジメント(人と決算を回す力)を身につけて課長以上に上がれるかどうかが、生涯年収の分かれ道です。
経理の男女別 平均年収
男女別では男性約568万円・女性約393万円と差があります。
ただしこの差の大部分は性別そのものではなく、勤続年数・役職比率・就業形態(時短や非正規の割合)の違いで説明できます。

給与計算をしていて実感しますが、同じ等級・同じ役職なら男女の基本給差はほぼありません。差がつくのは管理職に上がっているか。
逆に言えば、女性でも管理職ルートに乗れば年収はしっかり伸びます。年収1000万円も夢ではありません。
企業規模(資本金)別の年収
同じ「経理」でも、在籍する会社の規模で年収は大きく変わります。
資本金2,000万円未満の中小企業では約386万円、資本金10億円以上の大企業では約653万円。
同じ仕事内容でも在籍する企業によって約1.7倍の差が出ることもあります。
業界別経理職の傾向
| 業界 | 傾向 |
|---|---|
| 外資・コンサル・金融 | 高水準。英語・IFRS・高度会計が評価され1,000万円超も |
| 総合商社・大手メーカー | 高め。連結・税務・原価計算など専門性で伸びる |
| IT・スタートアップ | 幅が大きい。上場前後のCFO候補は大化けも |
| 中小企業 | 相対的に控えめ。ただし一人で何でも回せる経験が積める |
経理の保有資格別 年収の目安
経理は資格が必須ではありませんが、資格は専門性の証明として年収に効いてきます。
| 資格 | 年収の目安 | ひとことメモ |
|---|---|---|
| 資格なし〜簿記3級 | 約430万円 | まずは日商簿記2級が登竜門 |
| 日商簿記2級 | 約490万円 | 経理転職の“必須級”。応募条件で頻出 |
| 日商簿記1級 | 約600万円 | 連結・原価計算まで対応でき一段上へ |
| USCPA(米国公認会計士) | 約650万円〜 | 英語×会計で外資・グローバル企業に強い |

迷ったらまず日商簿記2級です。経理求人の応募条件にいちばん多く出てくるのがこれ。さらに上を目指すなら1級やUSCPA、税理士科目合格が“次の年収帯”の切符になります。
経理の手取りはいくら?【額面別の早見表】
年収の話で見落としがちなのが「手取り」です。
額面から税金・社会保険料が引かれるので、実際に使えるのは額面のおおよそ75〜80%が目安です。
| 額面年収 | 手取りの目安 |
|---|---|
| 400万円 | 約310〜320万円 |
| 500万円 | 約385〜400万円 |
| 600万円 | 約455〜470万円 |
| 800万円 | 約590〜610万円 |
| 1,000万円 | 約720〜750万円 |

給与計算をしている立場から補足すると、年収が上がるほど税率・社会保険料率の影響で手取り率は下がります。額面1,000万円でも手取りは700万円台。ここを知っておくと条件交渉や家計の計画が立てやすいですよ。
経理業務をされている方にとっては、このあたりは「釈迦に説法」なのかもしれません。
「経理は年収が低い・やめとけ」は本当なの?
ネットで「経理 年収」と検索すると、【経理 年収 低い】【経理 やめとけ】というワードが出てきます。
これはなぜでしょうか。この理由は主に3つです。
しかし実態は逆です。
経理は景気に左右されにくく、どの会社にも必要とされる“つぶしが効く”職種。経験・資格・役職を積めば年収はしっかり伸び、上場企業の経理部長なら1,000万円超も狙えます。
【結論】
「低い」のではなく、スタート地点だけを見て判断しているケースが多いのが実態。数年で景色は変わります。安定性とキャリアの選択肢の多さは、むしろ経理の大きな魅力です。

「やめとけ」と言われがちなのは、最初の数年の年収だけを切り取っているから。管理部門の中から見ると、経理は“辞めさせたくない人材”の筆頭です。経験者は本当に引く手あまたですよ。
経理職が年収を上げられる5つの方法
では、経理として年収を上げるにはどうすればいいか。効果が大きい順に5つご紹介していきます。
年収を上げる① 簿記2級→1級・USCPAで専門性を証明する
まずは日商簿記2級、そこから1級やUSCPAの資格を取って専門性を上げることです。
難関資格は「この人は決算・連結決算まで任せられる」というシグナルになり、応募できる求人の年収帯が上がります。

実務も大事ですが、資格取得も視野にいれましょう。
年収を上げる② 担当から管理職(課長・マネージャー)に上がる
さきほど、役職別レンジで見たとおり、課長以上で年収は一段跳ねあがります。
「決算を一人で締められる」「メンバーを回せる」が管理職への分かれ目です。

やはり管理職ですね!
年収を上げる③ 規模の大きい会社・上場企業・外資へ移る
同じ経験でも在籍企業で年収は約1.7倍に変わりました。
中小企業などで一通りの実務を積んだら、より評価してくれる規模の会社へ移るのが経理職が年収を上げるための王道ルートです。
年収を上げる④ 希少スキル(連結・税務・IFRS・英語)を持つ
連結決算、税務申告、IFRS(国際会計基準)、英語。
これらは対応できる人が少なく、そのまま市場価値=年収に直結します。

会社にとっても有為な人材は、年収に直結します。
⑤ 思い切って転職する(いちばんの近道)
社内昇給はどうしても緩やか。
年収を一気に上げる最短ルートは転職です。経理経験者は転職市場で評価が高く、「年収を下げずに働き方を変える」「経験を活かして年収アップ」の両方が狙えます。

特に20代で経理経験が1年以上ある方、30代以上で年収500万円前後まで来た方は、今が市場価値を確かめる絶好のタイミング。経理は経験年数が浅くても“次”で大きく条件が変わる職種です。
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まとめ ~経理の年収は「低い」のではなく伸ばし方次第です~
この記事では、経理の年収を解説してきました。最後に重要なポイントをまとめます。
【この記事のまとめ】
・経理の平均年収は約450万円前後(調査で413〜509万円の幅)。日本全体の平均と同水準
・年代別は20代365万→50代〜601万と着実に上昇
・役職別の差が最大。課長以上、上場の経理部長なら1,000万円超も視野
・男女差の正体は役職・就業形態。管理職ルートで差は縮まる
・同じ経理でも会社規模で約1.7倍。資格(簿記2級→1級・USCPA)も効く
・「低い・やめとけ」はスタート地点だけを見た誤解。経験者は引く手あまた
・年収を一気に上げる最短ルートは転職。市場価値の把握から始める
「経理は年収が低い」という言葉に怯む必要はありません。
これは最初の数年だけを見た平均値の話です。経験・資格・役職を積み、評価してくれる会社を選べば、年収はしっかり伸びていきます。
給与計算で人件費を扱う僕から見ても、経理は安定していて、つぶしが効いて、努力が年収に反映されやすい良い仕事です。まずは自分の市場価値を知ることから、次の一歩を踏み出してみてください。

正しい順番でスキルと経験を積めば、経理の年収は必ず上げられます。「低い」という言葉に惑わされず、今の自分の価値を確かめるところから始めましょう。一緒に頑張りましょう!

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