不動産や金融の仕事を考えている人から、よく聞かれる組み合わせです。
とにかく資格ブログの宅建部門で記事を書いている、不動産会社勤務の宅建士・小金井です。
結論からいうと、宅建とFP2級なら宅建のほうが難しく、FP1級の学科は宅建と同じくらいかそれ以上に難しい試験です。
宅建の合格率は令和7年度で18.7%でした。
FP2級は、日本FP協会のCBTで学科47.18%・実技56.47%(2025年10月〜2026年2月)です。
一方でFP1級の学科は、2026年9月実施の回で17.08%と、宅建とほぼ同じ水準でした。
この記事では、合格率・試験形式・勉強時間・重なる出題範囲・取る順番まで、各試験団体の公表データをもとに比べていきます。
この記事でわかること
・宅建とFP2級・FP1級の難易度の差
・合格率・受験資格・受験料の違い
・勉強時間の目安と1年で両方取るスケジュール
・重なる出題範囲(不動産・相続・税金)
・働き方別のおすすめの順番

私自身、宅建とFP2級の両方に合格しています。
どっちが上というより、「試験の性格がまったく違う」と思っておくと、順番や勉強法で迷いにくくなりますよ。
宅建とFPを両方視野に入れている人向けに、それぞれの通信講座も紹介しています。
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- この記事の執筆者の信頼性
- 宅建とFP2級はどっちが難しい?結論は宅建のほうが難しい
- 宅建とFPの合格率を比較|18.7%と約50%の差
- 宅建とFPの試験形式・受験資格・受験料の違い
- 宅建とFPの受験費用の総額|1回で受かった場合の比較
- 宅建とFPの勉強時間の目安|何時間あれば合格できる?
- 宅建とFP1級はどっちが難しい?学科の合格率は宅建と同水準
- 宅建とFP3級はどっちが難しい?3級は入門レベル
- 宅建とFPで重なる出題範囲|不動産・相続・税金
- 宅建とFPはどっちを先に取る?働き方別のおすすめの順番
- 宅建とFPはどっちが役に立つ?独占業務の有無が大きな違い
- 宅建とFPを両方取るメリット|不動産と金融の仕事での使い道
- 宅建とFPの試験日程と申込時期の違い
- 宅建とFPを1年で両方取るスケジュール例
- 宅建とFPの勉強法の違い|同じやり方では落ちるポイント
- 宅建とFPは独学できる?通信講座を使ったほうがいい人
- 宅建とFPのおすすめ通信講座
- 宅建とFPの難易度に関するよくある質問
- まとめ ~宅建とFP2級は宅建のほうが難しい、順番は仕事で決める~
この記事の執筆者の信頼性

ひのブログ宅建部門執筆者:小金井俊(宅建士、管理業務主任者資格保有)
【主な保有資格】
宅地建物取引主任者(不動産適正取引推進機構 登録)
管理業務主任者(マンション管理業協会 登録)


【筆者プロフィール】
名前:小金井 俊
宅地建物取引士、管理業務主任者、2級ファイナンシャルプランナー合格。不動産会社勤務歴10年。宅建士は通信講座で合格したので、通信講座の良いところと悪いところをお伝えできればと思います。
※筆者の経験にもとづく評価になります。
ご自身に合う宅建士講座か、ホームページや資料請求、無料体験講座等を試された上、ご判断されることをおすすめします。
宅建とFP2級はどっちが難しい?結論は宅建のほうが難しい

宅建とFP2級を比べると、合格率・評価方式・勉強時間のどれを見ても宅建のほうが重い試験です。
理由は大きく3つあります。
| 比べる点 | 宅建 | FP2級 |
|---|---|---|
| 合格率 | 18.7%(R7) | 学科47.18%・実技56.47%(協会) |
| 評価方式 | 相対評価(合格点は毎年変動) | 絶対評価(6割で合格) |
| 受験チャンス | 年1回(10月) | CBTで通年 |
| 勉強時間の目安 | 300〜400時間 | 150〜300時間 |
出典:不動産適正取引推進機構/日本FP協会(FP2級は2025年10月〜2026年2月のCBT)
理由1:宅建は合格点が毎年動く相対評価
宅建の合格点は毎年変わり、令和6年度は37点、令和7年度は33点でした。
受験者全体のできで線が動くため、「6割取れば受かる」という目安が使えません。
FP2級は学科が60問中36点、実技も6割で合格する絶対評価です。
周りのできに関係なく、自分が6割を超えれば合格できます。
理由2:宅建は年1回、FP2級はほぼ毎月受けられる
宅建の本試験は年1回、10月の第3日曜日だけです。
落ちると次は1年後になるため、1回の重みがまったく違います。
FP2級は2025年度からCBT方式になり、休止期間を除いてほぼ通年で受検できます。
学科だけ・実技だけの一部合格も残せるので、苦手な側だけ受け直すこともできます。
理由3:宅建は法律の読み込みが深い
宅建は民法や宅建業法の細かな規定を、ひっかけを含む4択で問われます。
FP2級も範囲は広いものの、6分野を広く押さえる試験です。
1問あたりで求められる理解の深さは、宅建のほうが一段上だと感じる人が多いはずです。

FP2級は「範囲の広さ」、宅建は「1問の深さ」で苦労する試験です。
どちらも油断できませんが、1年に1回しかない分、宅建のほうがプレッシャーは大きいですね。
宅建とFPの合格率を比較|18.7%と約50%の差

ここでは、宅建とFPの合格率を同じグラフで並べてみます。

出典:不動産適正取引推進機構/日本FP協会/金融財政事情研究会
数字だけ見ると、FP2級(協会)の学科は宅建の2倍以上の合格率です。
ただし、FPの合格率は実施団体で大きく変わる点に注意してください。
FP2級は日本FP協会ときんざいで合格率が違う
FP2級は、日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)の2団体が実施しています。
学科の問題は共通ですが、2025年10月〜2026年2月の学科合格率は協会47.18%に対し、きんざいは24.07%でした。
同じ学科試験でも合格率に2倍近い差があるのは、受検者の層の違いが大きいとされています。
きんざいは金融機関などの団体申込が多く、会社の指示で受ける人も含まれるためです。
自分から勉強して受ける人の合格率に近いのは、協会側の数字だと考えておくとよいでしょう。
| 実施団体 | 学科 | 実技 |
|---|---|---|
| 日本FP協会 | 47.18% | 56.47%(資産設計提案業務) |
| きんざい | 24.07% | 51.74% |
出典:日本FP協会/金融財政事情研究会(きんざいはアガルートアカデミーFPコラムの集計を参照、2025年10月〜2026年2月)
なお、日本FP協会の最新の集計(2026年4〜8月)では、学科50.36%・実技56.73%でした。
宅建の合格率は近年15〜19%前後
宅建の合格率は、近年おおむね15〜19%の範囲で推移しています。
令和7年度は受験者245,462人に対し、合格者は45,821人でした。
宅建の合格率と合格点の推移は、『宅建士試験の本当の難易度と合格率は?合格点の推移と合格がすごいと言われる理由を解説』の記事で解説しています。

合格率が5割と2割では、同じ「国家資格」でも準備の仕方がまるで変わります。
宅建は「全体の上位2割に入る」つもりで計画を立てるのが基本です。
宅建とFPの試験形式・受験資格・受験料の違い

次に、宅建とFPの試験の仕組みを比べます。

出典:不動産適正取引推進機構/日本FP協会/金融財政事情研究会
| 項目 | 宅建 | FP2級 | FP1級(学科) |
|---|---|---|---|
| 受験資格 | なし | 3級合格・実務2年など | 2級合格+実務1年など |
| 実施回数 | 年1回(10月) | CBTで通年 | 年3回(1月・5月・9月) |
| 問題 | 4肢択一50問 | 学科60問+実技 | 基礎50問+応用5題 |
| 試験時間 | 2時間 | 学科120分・実技90分 | 基礎150分+応用150分 |
| 合格基準 | 相対評価 | 学科36/60・実技6割 | 120/200点以上 |
| 受験料 | 8,200円 | 学科5,700円・実技6,000円 | 8,900円 |
出典:不動産適正取引推進機構/日本FP協会/金融財政事情研究会
FP2級にはいきなり受けられない受検資格がある
宅建は誰でも受けられますが、FP2級は受検資格がないと申し込めません。
FP2級の受検資格は、次のどれか1つを満たすことです。
FP2級の受検資格(いずれか1つ)
・FP3級の合格者
・FP業務に関し2年以上の実務経験がある人
・日本FP協会のAFP認定研修を修了した人
・金融渉外技能審査3級の合格者
出典:金融財政事情研究会「FP技能検定 受検資格」
きんざいは「実務経験」の例として、不動産会社で取引や相談業務に携わる人や、資産の相談業務に従事する宅地建物取引士を挙げています。
不動産会社で2年以上働いている人は、3級を飛ばしてFP2級から受けられる可能性があります。
実務経験は自己申告ですが、虚偽が発覚すると合格取消しもあるため、自分の業務が当てはまるかは公式の説明で確認してください。

不動産会社で2年以上の人は、3級を挟まずに2級から狙えるケースがあります。
ただ、FPの勉強が初めてなら、3級のテキストから入ったほうが結局は早いことも多いですよ。
FPは学科と実技の両方に受かって合格
FPは2級・3級とも、学科と実技の両方に合格して初めて合格証書が出ます。
片方だけ受かった場合は一部合格となり、翌々年度末までの受検ではその試験の免除を申請できます。
宅建は50問の1回勝負なので、ここも試験の性格が大きく違うところです。
宅建とFPの受験費用の総額|1回で受かった場合の比較

宅建とFPは、受験料の仕組みも違います。

出典:不動産適正取引推進機構/日本FP協会/金融財政事情研究会
| 資格 | 内訳 | 合計 |
|---|---|---|
| 宅建 | 受験手数料 | 8,200円 |
| FP3級 | 学科4,000円+実技4,000円 | 8,000円 |
| FP2級 | 学科5,700円+実技6,000円 | 11,700円 |
| FP1級 | 学科8,900円+実技20,000円(協会)または28,000円(きんざい) | 28,900〜36,900円 |
出典:不動産適正取引推進機構/日本FP協会/金融財政事情研究会(決済手数料は別)
宅建はFP3級とほぼ同じ金額で受けられます。
FPは学科と実技を別々に払うため、片方だけ落ちた場合はその分だけ受け直す形です。
宅建は落ちると翌年に8,200円をもう一度払うことになり、費用より「1年」の重さのほうが大きい試験です。
宅建は合格後の登録にも費用がかかる
宅建は、試験に受かっただけでは宅建士として仕事ができません。
都道府県への登録と宅建士証の交付を受ける必要があり、実務経験が2年未満なら登録実務講習も受けます。
FPは、技能検定に合格すれば技能士を名乗れるため、このような登録の手続きはありません。
宅建の合格後の登録手続きと費用は、『宅建士合格後の流れと登録手続きは?費用・期間と登録しないとどうなるかを現役宅建士が解説』の記事で解説しています。

受験料だけ見ると差は小さいですが、宅建は合格後の登録まで含めて予算を組んでおくと安心です。
会社によっては、登録費用や講習代を負担してくれるところもありますよ。
宅建とFPの勉強時間の目安|何時間あれば合格できる?

宅建とFPの勉強時間は、講座各社が示す目安で比べると次のとおりです。

参考:アガルートアカデミーFP・宅建コラムの目安(公式の基準ではありません)
| 資格 | 勉強時間の目安 | 1日1.5時間なら |
|---|---|---|
| FP3級 | 30〜100時間 | 約1〜2か月 |
| FP2級 | 150〜300時間 | 約3〜6か月 |
| 宅建 | 300〜400時間 | 約7〜9か月 |
| FP1級 | 450〜600時間 | 約10〜13か月 |
各種講座の公表目安をもとに作成
宅建はFP2級のおよそ1.5〜2倍の時間を見ておくと安心です。
ただし、すでに片方を持っている人は、重なる範囲の分だけ時間を短くできます。
宅建が先なら、FP2級の不動産・相続はかなり楽になる
宅建で学ぶ都市計画法・建築基準法・借地借家法・相続は、FPの「不動産」「相続・事業承継」と重なります。
宅建合格者がFP2級に挑むと、6分野のうち少なくとも1分野はほぼ復習から入れます。
FPが先なら、宅建の税金と相続に下地ができる
FPで学ぶ不動産の税金や相続の基本は、宅建の「税・その他」や民法の相続で役立ちます。
ただ、宅建の主役である宅建業法と民法の深い部分は、FPではほとんど扱いません。
FP合格者でも、宅建は「新しい試験」として300時間前後を見ておくのが現実的です。

勉強時間は、前提知識と1日の確保時間でいくらでも変わります。
平日1時間・休日3時間を続けられるなら、宅建は半年少し、FP2級は3か月前後が一つの目安ですね。
短期で宅建を目指すときの組み立て方は、『宅建は3ヶ月で合格できる?無理と言われる理由と勉強スケジュールを現役宅建士が解説』の記事で解説しています。
宅建とFP1級はどっちが難しい?学科の合格率は宅建と同水準

次に、宅建とFP1級を比べます。
FP1級の学科試験は、きんざいだけが実施する紙の試験です。

出典:金融財政事情研究会/不動産適正取引推進機構
| 実施回 | 受検者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2026年9月 | 2,996人 | 512人 | 17.08% |
| 2026年1月 | 4,338人 | 543人 | 12.51% |
| 2025年9月 | — | — | 15.40% |
| 2025年5月 | — | — | 18.75% |
| 2025年1月 | — | — | 16.81% |
出典:金融財政事情研究会(2026年9月は同会発表、それ以前は公表値をTAC・アガルート各社の集計で確認)
FP1級学科の合格率は12〜19%台で、宅建の18.7%と同じか、回によってはそれより低い水準です。
FP1級は受検者のレベルが高い
FP1級の学科を受けられるのは、FP2級合格に加えて実務1年以上の人などに限られます。
受検者の多くが2級合格者や金融・不動産の実務家なので、同じ合格率でも中身の重さが違います。
FP1級は学科の後に実技もある
FP1級は、学科に受かったあと実技試験にも合格して初めて1級技能士になります。
実技はきんざいの口頭試問(受検手数料28,000円)か、日本FP協会の実技(同20,000円)から選べます。
実技の合格率は7〜8割台と高めですが、学科のあとにもう一段階あるのは宅建にない負担です。
勉強時間ではFP1級のほうが重い
FP1級の勉強時間の目安は450〜600時間とされ、宅建の300〜400時間を上回ります。
基礎編に加えて、応用編では記述式の計算問題が5題出ます。
マークだけで完結する宅建より、手を動かして答えを作る力が求められます。

宅建とFP1級なら、総合的にはFP1級のほうが大変だと感じる人が多いと思います。
ただ、FP1級は受検資格の段階でふるいにかかっているので、いきなり比べる相手ではないですね。
宅建とFP3級はどっちが難しい?3級は入門レベル

宅建とFP3級なら、宅建のほうがはるかに難しい試験です。
| 実施団体 | 学科 | 実技 |
|---|---|---|
| 日本FP協会 | 86.60% | 84.88% |
| きんざい | 53.97% | 53.70% |
出典:日本FP協会/金融財政事情研究会(アガルートアカデミーFPコラムの集計を参照、2025年10月〜2026年2月)
FP3級は、日本FP協会の学科で8割を超える合格率です。
学科は○×式と三答択一式の60問で、6割の36点を取れば合格します。
勉強時間の目安も30〜100時間ほどで、宅建の3分の1以下です。
FP3級は宅建の前でも後でも取りやすい
FP3級は受検資格がなく、CBTでほぼ毎月受けられます。
宅建の勉強を始める前の1〜2か月でFP3級を取っておくと、税金や相続の基礎が入り、2級の受検資格も手に入ります。
宅建の試験が終わった11月から取りかかるのも、勉強の習慣を切らさない良い方法です。
FP3級だけでは仕事での評価は限られる
FP3級は入門の資格なので、就職や社内評価で強く効くのは2級からと考えておきましょう。
宅建と組み合わせて使うなら、最終的にはFP2級まで取るのがおすすめです。

FP3級は「お金の基礎体力づくり」にちょうどいい試験です。
宅建と比べて難しすぎることはないので、肩の力を抜いて受けてみてください。
宅建とFPで重なる出題範囲|不動産・相続・税金

宅建とFPは、不動産・相続・税金の3つで出題範囲が重なります。

各試験の出題範囲をもとに作成
| テーマ | 宅建での出題 | FPでの出題 |
|---|---|---|
| 都市計画法・建築基準法 | 法令上の制限(主力) | 不動産(建ぺい率・容積率など) |
| 借地借家法・区分所有法 | 権利関係 | 不動産(借地権・借家権) |
| 宅建業法 | 最大の得点源 | 不動産(媒介契約・重要事項説明の基本) |
| 相続 | 権利関係(民法) | 相続・事業承継(主力) |
| 不動産の税金 | 税・その他 | 不動産・タックスプランニング |
各試験の出題範囲をもとに作成
宅建で深く、FPで広く学ぶテーマ
都市計画法や建築基準法は、宅建のほうが細かく問われます。
一方で、相続税の計算や贈与の特例は、FPのほうが深く出ます。
同じテーマでも「どちらが深いか」が違うので、片方の知識をそのまま流用できるわけではありません。
重ならない範囲もかなり広い
FPには、年金・社会保険・生命保険・株式や投資信託など、宅建にない分野がたくさんあります。
宅建の民法(契約・代理・時効など)や宅建業法の細かい規制は、FPではほとんど出ません。
「宅建を持っていればFPは楽勝」とはならない点は押さえておきましょう。

私の感覚では、宅建の知識が直接効くのはFPの6分野のうち「不動産」と「相続」の一部です。
残りの年金・保険・金融資産は、ゼロから覚えるつもりで取り組むのがおすすめです。
宅建とFPはどっちを先に取る?働き方別のおすすめの順番

宅建とFPの順番は、難易度よりも「今の仕事でどちらが先に役立つか」で決めるのが現実的です。

とにかく資格ブログ作成
不動産会社で働く人:宅建が先
不動産会社なら、宅建が先です。
宅建業者は、事務所ごとに業務に従事する者の5人に1人以上の割合で専任の宅建士を置く必要があります。
重要事項説明や35条書面への記名も宅建士にしかできないため、社内での評価に直結します。
FP2級は、宅建のあとに住宅ローンや相続の相談力を上げる資格として取るのがおすすめです。
不動産会社での宅建の必要性は、『不動産会社で宅建は必須?宅建士の保有率と持っていない人の働き方を現役宅建士が解説』の記事で解説しています。
銀行・保険・証券で働く人:FPが先
金融機関では、FP2級が昇格や担当業務の条件になっている会社も少なくありません。
まずFP3級・2級を取り、住宅ローンや不動産担保の業務に関わるなら宅建を足す流れが自然です。
就活中の学生:宅建が先
学生は、受験資格のない宅建から挑戦するのがおすすめです。
FP2級は3級合格が前提になるため、時間に余裕がある学生のうちに宅建を取り、そのあとFPを重ねると効率的です。
独立や副業を考える人:FP2級から
家計や資産の相談業務を軸にするなら、FP2級から始めて土台を作ります。
不動産の相談まで広げたいときに宅建、さらに専門性を示したいときにFP1級へ進む順番です。

迷ったら「今の会社で評価されるほう」を先に取ってください。
受かった資格がすぐ仕事に効くと、2つ目の勉強のモチベーションも続きやすいですよ。
宅建から始める人は、まず宅建の講座を比べておくと計画が立てやすくなります。
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宅建とFPはどっちが役に立つ?独占業務の有無が大きな違い

宅建とFPの一番大きな違いは、資格がないとできない仕事(独占業務)があるかどうかです。
| 比べる点 | 宅建士 | FP技能士 |
|---|---|---|
| 独占業務 | あり(重要事項説明など) | なし |
| 名称 | 宅地建物取引士 | FP技能士(名称独占) |
| 設置の義務 | 宅建業の事務所に5人に1人以上 | なし |
| 強みが出る場面 | 不動産の売買・賃貸の契約 | 家計・保険・資産運用の相談 |
出典:宅地建物取引業法/職業能力開発促進法をもとに作成
宅建士にしかできない3つの仕事
宅建士には、法律で決められた次の3つの独占業務があります。
宅建士の独占業務
・重要事項の説明
・重要事項説明書(35条書面)への記名
・契約書面(37条書面)への記名
出典:宅地建物取引業法
不動産会社では、この仕事をこなせる人が必ず必要になるため、宅建はすぐ実務に直結します。
宅建士の仕事内容と年収は、『宅建士はやめとけと言われる理由は?仕事内容・年収・将来性の本当のところを現役宅建士が解説』の記事で解説しています。
FPは独占業務がないぶん、組み合わせで生きる
FP技能士は名称独占の資格で、資格がなくてもお金の相談そのものは行えます。
また、個別の税務相談は税理士、具体的な法律判断は弁護士の領域なので、FPだけでは踏み込めない部分もあります。
FPは単体よりも、宅建や保険・金融の仕事と組み合わせたときに価値が大きくなる資格です。
不動産の取引ができる宅建と、お金の全体像を話せるFPは、互いの弱いところを補い合う関係にあります。

「すぐに仕事で使える」のは宅建、「お客様との会話の幅が広がる」のはFPという感覚です。
どちらか片方なら、不動産で働くかどうかで決めて問題ありません。
宅建とFPを両方取るメリット|不動産と金融の仕事での使い道

宅建とFPの両方を持つと、不動産と「お金の相談」をひとまとめで受けられるようになります。
| 場面 | 宅建で対応 | FPで対応 |
|---|---|---|
| 住宅購入 | 重要事項説明・契約 | 住宅ローン・資金計画 |
| 相続した不動産 | 売却・賃貸の仲介 | 相続税・分割の考え方 |
| 不動産投資 | 物件の調査・取引 | 利回り・税金・保険 |
| 住み替え | 売買の段取り | 譲渡所得の特例・老後資金 |
とにかく資格ブログ作成
不動産営業で「ローンと税金」まで話せる
住宅の売買では、ローンの組み方や税金の質問がほぼ必ず出ます。
FPの知識があると、その場で概算を示しながら提案でき、お客様の判断が早くなります。
金融機関で不動産の相談に強くなる
銀行や保険の担当者が宅建を持っていると、不動産担保や相続不動産の相談に一歩踏み込めます。
ダブルライセンスとしての見え方
宅建とFP2級の組み合わせは、不動産・金融の求人でよく見かける組み合わせの一つです。
資格手当の有無や金額は会社ごとに違うため、自社や応募先の規定を確認してください。
宅建と相性のよい資格の選び方は、『宅建士と相性が良いダブルライセンスは?宅建の次に取る資格の選び方を現役宅建士が解説』の記事で解説しています。

宅建とFP2級は、どちらも「お客様の大きなお金」に関わる資格です。
2つそろうと、説明の説得力がかなり変わるのは実感としてありますね。
宅建とFPの試験日程と申込時期の違い

宅建とFPは、申し込みのタイミングがまったく違います。
| 項目 | 宅建 | FP2級・3級(CBT) | FP1級(学科) |
|---|---|---|---|
| 試験日 | 毎年10月の第3日曜日 | 休止期間を除きほぼ毎日 | 1月・5月・9月 |
| 申込 | 例年7月 | 受検日の3日前まで(3か月先の月末まで予約可) | 試験の2〜3か月前 |
| 合否の発表 | 11月下旬 | 受検した月の翌月中旬 | 試験の約1か月半後 |
出典:不動産適正取引推進機構/金融財政事情研究会(2026年度の日程)
宅建は「7月の申込」を逃すと1年待つ
宅建は申込期間が例年7月の短い期間だけなので、勉強を始めたら最初に申込時期をカレンダーに入れておきましょう。
勉強が順調でも、申込を忘れるとその年は受けられません。
FPのCBTは休止期間に注意
FPのCBTは、5月下旬・年末年始・3月下旬などに休止期間があります。
2026年度のきんざいの日程では、2027年3月の試験は3月24日までです。
年度末に受けたい人は、早めに予約しておくと安心です。
FP1級学科は申込期間が決まっている
FP1級の学科は紙の試験で、2027年1月24日実施の回は2026年10月28日〜12月1日が申込期間です。
CBTの2級・3級と違い、申込期間を過ぎると次の回まで待つことになります。

宅建は年1回、FP1級は年3回、FP2級・3級はほぼ毎月です。
受けるチャンスの多さがまるで違うので、宅建の日程を軸に、FPを空いた時期に入れるのが一番ムダがありません。
宅建とFPを1年で両方取るスケジュール例

宅建の本試験は10月だけなので、FPのCBTを空いている時期に組み込むのがコツです。

試験日程:日本FP協会/金融財政事情研究会/不動産適正取引推進機構
| 時期 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 11〜12月 | FP3級(学科・実技) | 2級の受検資格をつくる |
| 1〜3月 | FP2級(学科・実技) | CBTは3月24日まで実施 |
| 4〜7月 | 宅建のインプット | 権利関係と宅建業法を優先 |
| 8〜10月 | 宅建の過去問・模試 | 10月の本試験で仕上げる |
| 翌年以降 | FP1級学科を検討 | 2級+実務1年などが必要 |
とにかく資格ブログ作成(CBTの実施期間は2026年度の金融財政事情研究会の日程)
宅建の直前期にFPを入れない
8〜10月は宅建の過去問に集中し、FPの受検予定は入れないのが安全です。
宅建は年1回なので、直前期の数か月を削ると1年を失うリスクがあります。
FPはCBTで受け直しがきくため、宅建が終わった11月以降に回しても困りません。
FP2級の合格発表は受検の翌月中旬
FPのCBTは、受検した月の翌月中旬に合格発表があります。
3級の合格発表を待ってから2級を申し込む必要があるため、3級は早めに受けておきましょう。

11月の宅建合格発表を待つあいだにFP3級を受けておくと、時間を無駄にしません。
宅建が終わった直後は勉強の習慣が残っているので、そのまま次へ進むのがおすすめです。
宅建の合格発表の日程と確認方法は、『【2026年】宅建の合格発表はいつ?11月25日9時30分の確認方法と点数・合格証書を現役宅建士が解説』の記事で解説しています。
宅建とFPの勉強法の違い|同じやり方では落ちるポイント

宅建とFPは、点の取り方がかなり違います。
| 比べる点 | 宅建 | FP2級 |
|---|---|---|
| 得点の柱 | 宅建業法(20問) | 6分野をまんべんなく |
| 問われ方 | ひっかけの多い4択 | 計算・数字の暗記が多い |
| 過去問の効き方 | 似た論点が繰り返し出る | 学科は過去問の類題が多い |
| 苦手分野 | 捨てすぎると危険 | 分野ごとに6割を目指す |
とにかく資格ブログ作成
宅建は「宅建業法で稼いで民法で崩れない」
宅建は50問中20問が宅建業法で、ここで満点近くを取るのが合格の近道です。
民法は深追いせず、基本論点を確実に取る戦略が向いています。
宅建の科目別の対策は、『宅建に受かる勉強法のコツは?科目別の対策と過去問の回し方を現役宅建士が解説』の記事で解説しています。
FPは数字と計算を手で覚える
FPでは、税率・控除額・年金額などの数字を正確に覚えているかが問われます。
実技では、相続税や所得税の計算を実際に解く練習が欠かせません。
FPは「読んでわかる」だけでは点にならないので、計算問題を毎日少しずつ解くのが効果的です。
FPは実施団体で実技の科目が違う
FP2級の実技は、日本FP協会が「資産設計提案業務」、きんざいが「個人資産相談業務」など4科目から選ぶ形です。
不動産や相続に強い人は、自分の得意分野が多い科目を選ぶと点を取りやすくなります。

宅建の感覚でFPを受けると、計算問題で手が止まりがちです。
逆にFP出身の人は、宅建の長いひっかけ文に慣れるまで少し時間がかかりますね。
宅建とFPは独学できる?通信講座を使ったほうがいい人

宅建もFP2級も、市販のテキストと過去問で独学合格は十分に可能です。
ただ、合格率や勉強時間を考えると、独学の向き不向きは試験ごとに分かれます。
| 資格 | 独学のしやすさ | 講座を使うと良い人 |
|---|---|---|
| FP3級 | しやすい | ほぼ不要 |
| FP2級 | 比較的しやすい | 計算・実技が不安な人 |
| 宅建 | 人による | 初学者・法律が初めての人 |
| FP1級 | 難しい | 応用編の記述対策が必要な人 |
とにかく資格ブログ作成
宅建は「法律が初めて」なら講座が近道
宅建は相対評価で年1回なので、学習の遠回りがそのまま1年の差になります。
民法の考え方に慣れていない人は、講義で全体像をつかんでから過去問に入ると効率的です。
宅建の独学と通信講座の違いは、『宅建は独学か通信講座かどっち?費用・合格率の差と向いている人の特徴を現役宅建士が解説』の記事で解説しています。
FP2級は独学向きだが、実技と計算でつまずきやすい
FP2級は過去問の類題が多く、独学でも合格しやすい試験です。
一方で、相続税や所得税の計算、実技の事例問題でつまずく人も多くいます。
FP3級から2級まで続けて学べる講座を使うと、受検資格の段取りまでまとめて進められます。
FP2級・3級の合格率と難易度の詳細は、『【2026年】FP試験の難易度・合格率を徹底解説!2級・3級を比較』の記事で解説しています。

宅建に一発で受かりたい人は講座、FP2級はまず独学で試して、計算で詰まったら講座を足すくらいがバランスがいいと思います。
宅建とFPのおすすめ通信講座

最後に、宅建とFPの両方で講座を出している会社を中心に紹介します。
同じ会社でそろえると、教材の作りや学習アプリの使い方に慣れたまま2つ目に進めます。
| 講座 | 宅建 | FP | こんな人に |
|---|---|---|---|
| アガルート | あり | あり(2級・3級) | 合格特典を重視する人 |
| フォーサイト | あり | あり | フルカラー教材で学びたい人 |
| スタディング | あり | あり | スマホで安く学びたい人 |
| ユーキャン | あり | あり | 添削つきでじっくり進めたい人 |
各社公式サイトをもとに作成(料金・内容は変わることがあります)
宅建の講座
宅建は年1回の試験なので、合格までの道筋が見える講座を早めに選んでおくと安心です。
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スマホ中心で学びたい人は、スタディングも候補になります。
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宅建講座をもっと比べたい人は、『宅建通信講座おすすめランキング11選!料金・合格率を比較して現役宅建士が選び方を解説』の記事で解説しています。
FPの講座
FPは3級から2級まで続けて学べるコースを選ぶと、受検資格の段取りまでまとめて進められます。
↓FP2級・3級をまとめて学べる講座↓
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フルカラーのテキストで学びたい人は、フォーサイトのFP講座も見ておきましょう。
↓教材の見やすさで選ぶならこちら↓
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FPの通信講座を比べたい人は、『【2026年】FP通信講座おすすめランキング!社労士FP2級保持者が徹底比較』の記事で解説しています。

2つ目の資格は、1つ目より時間を取りにくいことが多いです。
講座を使うなら、スマホで続けやすいかどうかも大事な基準ですよ。
宅建とFPの難易度に関するよくある質問
まとめ ~宅建とFP2級は宅建のほうが難しい、順番は仕事で決める~
宅建とFPの難易度と取る順番をまとめます。
この記事のまとめ
・宅建とFP2級なら宅建のほうが難しい(合格率18.7%と約5割)
・FP1級の学科は合格率12〜19%台で宅建と同水準、実技もある
・勉強時間の目安は宅建300〜400時間、FP2級150〜300時間
・不動産・相続・税金は重なるが、重ならない範囲も広い
・不動産業界は宅建が先、金融業界はFPが先
どちらが難しいかより、自分の仕事でどちらが先に役立つかで順番を決めると、2つ目まで走り切りやすくなります。
宅建から始める人は、10月の本試験から逆算して早めに準備を始めましょう。

宅建とFP2級は、不動産と金融の両方で一生使える組み合わせです。
まずは1つ目を確実に取り切って、2つ目は勢いのあるうちに続けていきましょう。
宅建の講座を比べてから始めたい人は、こちらから見てみてください。
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