Google E-A-T 評価を高める具体的なSEO対策方法

  • GoogleのE-A-Tって何?
  • E-A-TはどれくらいSEOに影響するの?
  • 具体的なE-A-T対策を教えて欲しい

GoogleのE-A-Tについて知りたい人向けに、E-A-TのSEOに対する影響や、SEO対策について紹介して行きます。

Google検索品質評価ガイドラインのE-A-Tに関する記事を全て確認しましたので、出来るだけ分かりやすく解説して行きます。

Googleの評価基準E-A-Tとは?

Googleの評価基準E-A-TとはExpertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)の三つの言葉の頭文字からできたGoogleの専門用語になります。

E-A-Tという言葉がGoogleで使われ始めたのは2014年の検索品質評価ガイドラインからで、意外と歴史は古いです。

2016年に不適切な記事が多数掲載されていた「WELQ事件」や近年のフェイクニュースなどを背景に、より正確な情報を提供するためにGoogleが導入した新しいアルゴリズムです。

特にYMYL(Your Money or Your Life)お金や人生(健康や安全など)に大きく影響するものに対してE-A-Tの影響が強いと言われています。

E-A-Tについて1つずつ詳しく解説して行きます。

専門性

専門性(Expertise)とは、コンテンツの内容やWEBサイト全体が専門的に作られているかどうか、の指標です。

さまざまな情報を取扱うWEBサイトよりも、何かの情報に特化したサイトの方が評価が高くなります。

コンテンツも他の人が持っていない詳しい情報や独自情報がある方が評価され、全体的にユーザーが満足行く量と質(分かりやすさも含めて)が求められます。

E-A-Tの中で専門性が一番重要だと言われています。

権威性

権威性(Authoritativeness)とは、「誰が書いたか」を表す指標で、コンテンツ作成者の肩書や実績、所属などが求められます。

コンテンツ作成者が「個人ブロガー」よりも「専門的な地位と経験を持っている人」の方が権威性があると判断されます。

権威性はコンテンツ内やプロフィールに実績や経験を記載するだけでなく、所属団体や会社、自分の個人用WEBサイトからの被リンクも含まれます。

地位と経験だけでなく自分の実績(経験年数ややってきたこと)、何か実績や専門性を表す画像なども権威性に含まれます。

信頼性

信頼性(Trustworthiness)とは、多くのユーザーから信頼を得られるサイト作りが求められます。

個人ブロガーが発信する情報よりも公的機関や公式サイトが発信する情報の方が信頼性があると判断されます。

コンテンツの内容だけでなく、サイト全体の信頼性、運営者の信頼性も必要になって来ます。

情報元のソースや、サイトを運営している会社や組織、運営者の情報の公開も信頼性を得るために必要となります。

Google E-A-Tの具体的なSEO対策

GoogleのE-A-Tを何となく理解できたと思いますが、具体的にどのような対策をして行けばE-A-Tの評価を上げることができるのでしょうか。

ここでは具体的にE-A-Tを高める方法を紹介して行きます。

専門的なWEBサイトを作る

専門的なWEBサイトを作るのは専門性を高めるために必要です。

幅広いジャンルを扱うWEBサイトの場合は、細かいカテゴリーを削除したり、ドメインを切り離して別サイトとして運営する方法もあります。

検索ユーザーがどのようなキーワードを調べているか(サジェストや関連語)を確認し、細かいニーズにも答えるようにしましょう。

ユーザーが満足できる量・質のコンテンツを作成する

専門性を高めるために、WEBサイトのコンテンツはユーザーが満足できる量・質のコンテンツを目指しましょう。

コンテンツは表面をなぞったような薄い内容ではなく、その分野に関わってきたからこそ分かる、奥の深いコンテンツ内容を書くことが大切です。

また、ユーザーが満足できるような量の内容を書きましょう。

正しい情報、他のサイトにはない専門的な情報・独自情報を入れる

E-A-Tでは正しい情報が求められるため、正確な情報や、専門的な情報や、他のサイトが真似できないような独自の情報を入れるようにしましょう。

長年経験したからこを分かる情報もあるはずです。

正しい情報、専門的な情報は信頼性を得るために必要になります。

一次情報を入れる

情報はできるだけ一次情報(オリジナルな情報・本人の体験や調査結果など)を入れるようにしましょう。

二次情報はGoogleの評価は高くなく、一次情報が大切だと言われています。

一次情報は自分の実体験も含まれるので、自分が体験した情報も評価されます。

また、取材記事や独自で調査を行った結果も一次情報として評価されます。

アンケートサイトなどを使って、顧客の意見を聞いて統計を発表することも一次情報となります。

滞在時間を長く、直帰率を減らす工夫をする

GoogleではRankBrain(ランクブレイン)というAI(人工知能)が搭載されていて、ページ内のユーザーの動きもチェックされています。

ページを訪問してすぐに離脱するよりも、最後まで読んでもらう方が評価が高いです。

また、別ページへのリンクをクリックして読まれる方が評価が高くなります。

記事自体の充実も大切ですが、サイト全体に内部リンクを作り、関連性の高いページも読んでもらえるようにしましょう。

内部リンクも「クリックされないリンク」よりも「クリックされるリンク」の方が評価されるので、クリック率なども計測しながら内部リンクを充実させましょう。

フォーラムやQ&Aページを作る

GoogleのE-A-Tに関する記載を見るとフォーラムやQ&Aページが大切とも書かれています。

これは専門性の部分で、ユーザーの満足度を上げるために必要だと言われています。

ユーザーから質問が出ることを想定し、あらかじめ準備しておきましょう。

自分がその分野の専門家であることをプロフィールに書く

自分のプロフィールページを作り、自分の所属や経験など、その分野の専門家であることをアピールしましょう。

会社や所属があれば、そこからの被リンクを得るようにしましょう。

TwitterやInstagramなどSNSのプロフィール欄からのリンクも大切です。

(リンクはできるだけ相互リンク)

できるだけ権威性をアピールするための事実をプロフィール欄に掲載するようにしましょう。

経験や証拠になる写真や実績を書く

権威性は自分の実績をコンテンツでアピールすること以外にも、写真や動画など、証拠となるものを掲載しましょう。

資格証の写真や何かを受賞した時のトロフィーや表彰状、その分野の有名な人とのツーショット写真など、証拠になるものなら何でも良いです。

テレビや雑誌やネットニュースなどで掲載された実績があれば、それも掲載してください。

ブロガーさんから紹介して頂いた記事でも構いません。

ものづくりであれば、自分の作品の写真なども評価されます。

実績を示すためであれば、その分野に関わり始めた頃の写真も良いと思います。

このように、自分の実績の証拠となるものは何でも掲載するようにしてください。

WEBサイト、連絡先、作者情報を入れる

権威性を示すために、できるだけ自分自身の情報を公開することも権威性になります。

個人情報(自宅の住所や個人の電話番号)などは提供する必要はありませんが、自分自身のWEBサイトや個人ブログがあれば、そのURLを公開し、会社や組織に属していれば、その組織名とURLも掲載します。

会社の電話番号やメールアドレスなど、サイト運営者情報を掲載することも権威性につながりますので、ぜひやってみましょう。

その分野の協会や団体に入る

業界によっては、その分野の協会や団体が存在します。

〇〇協会などがあれば、ぜひ加入してみましょう。

その団体からの被リンクがもらえれば権威性につながりますし、団体に属していることをプロフィール欄で明らかにすることでも権威性になります。

情報元のURLを入れる(発リンク)

もし情報の引用元があれば、必ずURLを入れて発リンクするようにしましょう。

今のGoogleはソース元が分かるように情報掲載することが大切です。

専門外のページは専門家の監修を入れる

もし法律など専門分野の記事を書く場合は、専門家の監修を入れるのがおすすめです。

専門家に記事内容を確認してもらい、監修者の情報を入れることで記事の専門性と信頼性が増します。

記事を読むユーザーも専門家の監修が入っていることで、安心して記事を読むことができます。

良い評判を得る(リンクやサイテーション含む)

GoogleのE-A-Tでは「良い評判」が非常に重要だと言われています。

実際にGoogleのGeneral Guidelinesでは「reputation」という表記が182回も使われ、「positive reputation」も56回使われています。

それほどE-A-Tでは良い評判が大切になっています。

良い評判(positive reputation)の具体的な意味は述べられていませんが、被リンクやサイテーション(リンクではない、サイト名やサービス名など)だと思われます。

WEB上のさまざまな所で、良い評判を受けることは大切です。

ぜひブログやSNSなどで噂されるようなサービスを作りましょう。

カスタマーサービスを入れる

Google E-A-Tでは、「4.1 高品質のページの特徴」と「4.3 明確で満足のいくウェブサイト情報:責任者とカスタマーサービス」の箇所でカスタマーサービスについても触れています。

これは「高品質の店舗や金融取引のWebサイト」という一部の業界のみで言っていますが、場合によってはこのようなカスタマーサービスの機能を付けるようにしましょう。

今はワードプレスで「カスタマーサポート」のプラグインやAIチャットなどを備えることも可能です。

あまりカスタマーサポートが必要がない場合でも、Q&Aや問い合わせ機能は付けておきましょう。

Whois情報を公開する

ドメインのWhois情報を公開することは信頼性の部分で大切になってきます。

もしドメイン会社のWhois情報公開代行を使っている場合には、ドメイン情報を自分の情報に変更するようにしましょう。

サイトのSSL化をする

SSL化(http:// → https:// にすること)は今のGoogleSEOにとって必要です。

情報の暗号化は必要不可欠ですので、必ずやっておきましょう。

SSLの種類も3種類あり、一番ランクの高いEV認証は運営者の所在の明示が必要になり信頼性が高いと言われています。

SSLサーバ証明書のランク
  • EV SSLサーバ証明書
    組織の実在だけでなく、運営者の所在地などの確認が必要なSSL証明
  • 企業認証型SSLサーバ証明書
    運営している組織が実在しているか審査がある
  • ドメイン認証型SSLサーバ証明書
    ドメイン使用権があれば、機械的に発行できるSSL証明

企業サイト、運営者サイトを充実させる

運営しているWEBサイトの他に、会社のホームページは自分自身のサイトやブログを運営している場合は、その企業サイトや運営者サイトも充実させましょう。

特に自分自身を信頼性を高めるために、所属や役職、実績や経歴など、プロフィール欄を充実させることが大切です。

そして、企業サイトや運営者サイトと運営しているサイトを相互リンクするようにしてください。

これでGoogleから運営サイトと企業サイトの紐づけができ、信頼性が評価されます。

Googleマイビジネスに登録する

Googleマイビジネスは自分のサービスや店舗の情報を登録し、Google検索やGoogleマップに情報を掲載できるサービスです。

実際の店舗がなくネット上のビジネスの人も登録が可能です。

Googleマイビジネスに登録することによって、自分のサービスの所在を明らかにするので、信頼性の部分で評価が高まります。

店舗やサービスの情報や商品・写真を掲載することで、Google検索で表示された時の情報量が多くなり、アクセスを増やすことができます。

口コミ記入欄もあるので、Googleマイビジネスで「良い評判」を集めることも可能です。

無料で登録できるので、必ずやっておきましょう。

最新の情報に更新する

Googleでは新しい情報の方が古い情報よりも評価が高くなっています。

ニュースサイトやトレンドサイトのように、情報の新しさが優先される業界は特にそうですが、情報は常に最新のものを掲載するようにしましょう。

特に情報が変わっていないページでも、定期的に見直し、更新日を新しくするようにすることで評価が高まります。

Wikipediaからの評価を受ける

Ggoole検索品質ガイドラインではWikipediaについての記載もあり、百科事典サイトの中でWikipediaを特別視しているのは間違いないようです。

ガイドラインでは「外部参照は通常、広範囲で評価できます」と記載があり、Wikipediaに掲載されることで一定の評価を得ることができます。

ただし、Wikipediaに掲載されることには、出典(書籍や論文などの信頼できる情報源)が必要になって来ます。

それなりに知名度が高まり、雑誌などに掲載されるようになってきたらWikipedia掲載を目指しましょう。

ブランド検索・指名検索を増やす

ブランド検索・WEBサイトへの指名検索もE-A-Tの信頼性という点で評価が高まります。

わざわざそのWEBサービスを指名して検索しているので、SEOでたまたま引っかかったサイトと比べえると評価は高いのは間違えありません。

信頼性を得るために、指名検索されるようなWEBサイトを目指しましょう。

指名検索をしてくるユーザーは何か目的があって検索して来ます。

情報提供だけのWEBサイトでは指名検索が増えにくいため、何か独自の機能や指名検索するためのサービスを作るように工夫してください。

まとめ

GoogleのE-A-Tについて、対策方法を含めて紹介して来ました。

通常のSEO対策と合わせてE-A-T対策は今後ますます影響してくると思われます。

特にYMYL領域でWEB運営をしている人は、早めにE-A-T対策をして行きましょう。

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