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行政書士の勉強法は?独学・講座別の手順と短期合格のコツ

行政書士の勉強法は?独学・講座別の手順と短期合格のコツ 行政書士

こんにちは。ひのです。

行政書士の勉強法で一番大事なのは、配点の大きい行政法と民法に時間を集め、試験全体で180点を確実に超える計画を立てることです。

行政書士試験は満点を取る試験ではなく、3つの合格基準をすべて満たせば誰でも合格できる絶対評価の試験です。

令和7年度の合格率は14.54%で、5万163人が受験して7,292人が合格しました。

一方で、勉強の順番を間違えると、何百時間かけても基礎知識の足切りや記述式の取りこぼしで落ちてしまいます。

この記事では、行政書士試験研究センターが公表している配点と合格基準をもとに、独学と通信講座それぞれの進め方、科目別の勉強法、短期合格のコツを整理しました。

この記事でわかること
・行政書士の勉強法の全体像と5つのステップ
・180点を超えるための科目別の目標点
・行政法・民法・基礎知識・記述式の勉強法
・独学と通信講座、それぞれの進め方と選び方
・半年・1年の期間別プランと、働きながら続けるコツ

ひの
ひの

僕は社労士試験で3回受験し、2回目は法令の点数が足りていたのに足切りで落ちました。勉強時間の長さより「どこで点を取るか」を先に決めることの大切さは、身にしみて知っています。

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  1. この記事の執筆者の信頼性
  2. 行政書士の勉強法の全体像|まず合格基準から逆算する
    1. 合格基準は3つ、すべて満たせば合格
    2. 合格率は10〜16%で推移している
  3. 行政書士の勉強法で最初に決める「得点の取り方」
    1. 目標点の一例:184点で合格ラインを超える
  4. 行政書士の勉強法5ステップ|初学者が合格までに進む順番
    1. ステップ1:試験の全体像をつかむ
    2. ステップ2:行政法→民法→憲法の順にインプット
    3. ステップ3:1単元ごとに問題を解く
    4. ステップ4:記述式と基礎知識に早めに着手
    5. ステップ5:模試と過去問で総仕上げ
  5. 行政書士の科目別勉強法①行政法|配点112点の主役
    1. 行政法は「手続3法」から固める
    2. 多肢選択式は判例の言葉に慣れる
    3. 条文の素読と過去問の往復が近道
  6. 行政書士の科目別勉強法②民法|理解が先、暗記は後
    1. 民法は総則・物権・債権を優先する
    2. 事例は必ず図に書く
    3. 民法の記述式は要件と効果をセットで覚える
  7. 行政書士の科目別勉強法③憲法・商法・基礎法学|深追いしない
    1. 憲法は判例の結論を押さえる
    2. 商法・会社法は割り切りが大切
  8. 行政書士の科目別勉強法④基礎知識|足切りを確実に回避
  9. 行政書士の勉強法 記述式|部分点を積み上げる
    1. 記述式は「キーワード」から書く
    2. 記述式は5月ごろから毎日1問
  10. 行政書士の勉強法 過去問|3周で論点を固める
    1. 過去問は「解く→根拠を確認→もう一度」
  11. 行政書士の独学の勉強法|手順と限界
    1. 独学の勉強法の手順
    2. 独学が向いている人・向いていない人
  12. 行政書士の通信講座を使う勉強法|講座の選び方
    1. 主な通信講座の受講料と特典
    2. 通信講座を選ぶ3つのポイント
  13. 行政書士に短期合格する勉強法のコツ7つ
    1. コツ1・2:配点から逆算し、1周目は速さを優先
    2. コツ3・4:アウトプット中心で、教材を増やさない
    3. コツ5〜7:記述・足切り・時間配分を早めに準備
  14. 行政書士の期間別の勉強法|半年・1年のプラン
    1. 1年プラン:11月スタート
    2. 半年プラン:5月スタート
  15. 働きながらの行政書士の勉強法|続けるための工夫
    1. 平日は「インプット」、休日は「アウトプット」
    2. 「やらない日」を作らない
  16. 行政書士の勉強法でやりがちな失敗6つ
    1. 失敗1:インプットばかりで問題を解かない
    2. 失敗2:配点の小さい科目に時間をかけすぎる
    3. 失敗3:記述式を直前まで放置する
    4. 失敗4:基礎知識の足切りを軽く見る
    5. 失敗5:教材を増やしすぎる
    6. 失敗6:模試を受けずに本番を迎える
  17. 行政書士の勉強法についてよくある質問
  18. まとめ ~行政書士の勉強法は配点から逆算して進めよう~

この記事の執筆者の信頼性

社会保険労務士試験の合格証

僕はひのと言います。

【主な保有資格】
社会保険労務士(全国社会保険労務士会連合会 登録)
ファイナンシャルプランナー2級(日本FP協会 登録)
会社の総務部門で給与計算・社会保険事務を担当(現役)

僕は令和元年度の社労士試験に合格しました。合格までに3回受験して、通信講座を使った勉強期間は2年半です。

社労士試験にも「労一」「社一」という足切り科目があり、僕は2回目の受験で法令科目の得点は足りていたのに、この足切りで落ちています。行政書士の基礎知識も仕組みは同じで、法令科目とは別の対策が要ります。

行政書士部門の記事は、法律専門家の監修を受けています。

行政書士の勉強法の全体像|まず合格基準から逆算する

行政書士の勉強法 勉強法の全体像 合格基準から逆算

行政書士の勉強法を考える前に、試験の仕組みを押さえておきましょう。

行政書士試験は毎年1回、11月の第2日曜日の午後1時から4時までの3時間で行われます。

出題は「法令等」46問と「基礎知識」14問の合計60問で、満点は300点です。

合格基準は3つ、すべて満たせば合格

合格の条件は、次の3つの基準をすべてクリアすることです。

行政書士試験の合格基準 法令等122点以上 基礎知識24点以上 全体180点以上
区分合格ラインクリアの目安
法令等(244点満点)122点以上およそ半分
基礎知識(56点満点)24点以上14問中6問
全体(300点満点)180点以上6割

出典:行政書士試験研究センター「令和7年度行政書士試験合否判定基準」

他の受験生との競争ではないので、合格者数の枠を気にする必要はありません。

つまり行政書士の勉強法は、「300点中180点を、足切りにかからない形で取る方法」を考えることと同じです。

合格率は10〜16%で推移している

過去10年の合格率は、おおむね10〜16%の間で推移しています。

行政書士試験の合格率の推移 令和7年度14.54%
年度合格率合格者 / 受験者
令和7年度14.54%7,292人 / 50,163人
令和6年度12.90%6,165人 / 47,785人
令和5年度13.98%6,571人 / 46,991人
令和4年度12.13%5,802人 / 47,850人
令和3年度11.18%5,353人 / 47,870人

出典:行政書士試験研究センター「試験結果の推移」「令和7年度行政書士試験実施結果の概要」

合格者の平均得点は、令和7年度が197点、令和6年度が198点でした。

合格した人でも、300点中100点前後は落としていることになります。

ひの
ひの

「全部できないと受からない」と思い込むと、勉強が苦しくなります。3分の1は落としてもいい試験だと知っておくだけで、気持ちがかなり楽になりますよ。

行政書士の難易度を他の資格と比べた結果は、『行政書士の難易度は?合格率・偏差値・勉強時間で本当の難しさを現役社労士が解説』の記事で解説しています。

行政書士の勉強法で最初に決める「得点の取り方」

行政書士の勉強法 得点の取り方 科目別の目標点

行政書士の勉強法で、多くの人が見落としがちなのが「どの科目で何点取るか」という設計です。

科目ごとの配点は大きく偏っています。

行政書士試験の科目別配点 行政法112点 民法76点 基礎知識56点 憲法28点 商法20点 基礎法学8点
科目配点出題の内訳
行政法112点5肢択一19問+多肢選択2問+記述1問
民法76点5肢択一9問+記述2問
基礎知識56点5肢択一14問
憲法28点5肢択一5問+多肢選択1問
商法・会社法20点5肢択一5問
基礎法学8点5肢択一2問

出典:行政書士試験研究センター「令和7年度行政書士試験合否判定基準」をもとに作成(科目別は出題数と配点から算出)

行政法と民法を合わせると188点になり、全体(300点)の6割強を占めます。

この2科目で安定して点が取れれば、合格ラインの180点が一気に近づきます。

逆に、配点20点の商法・会社法に何十時間もかけるのは、効率のよい勉強法とはいえません。

目標点の一例:184点で合格ラインを超える

満点を狙わず、取りやすいところで確実に取る目標点の一例を作りました。

行政書士試験で180点を超える目標点の一例 行政法82点 民法40点 基礎知識32点
科目配点目標点考え方
行政法112点82点択一15問・多肢12点・記述10点
民法76点40点択一6問・記述16点
基礎知識56点32点14問中8問(足切りは6問)
憲法28点18点択一3問・多肢6点
商法・会社法20点8点5問中2問
基礎法学8点4点2問中1問
合計300点184点法令等152点・基礎知識32点

出典:配点は行政書士試験研究センター「合否判定基準」、目標点は当サイトが作成した一例

法令等は152点で基準の122点を、基礎知識は32点で基準の24点を、それぞれ余裕をもって超えています。

この表を見ると、行政法で8割近く取ることが合格への一番の近道だとわかります。

ひの
ひの

科目ごとの目標点を紙に書いて、机の前に貼っておくのがおすすめです。目標がはっきりすると、「今日はどこをやるか」で迷わなくなりますよ。

科目ごとの出題範囲と配点は、『行政書士試験の科目と配点は?法令・基礎知識の出題範囲と科目別の対策、勉強の優先順位を解説』の記事で解説しています。

行政書士の勉強法5ステップ|初学者が合格までに進む順番

行政書士の勉強法 勉強法5ステップ 初学者の進め方

法律を初めて学ぶ人でも迷わないように、行政書士の勉強法を5つのステップに分けました。

行政書士の勉強法5ステップ 全体把握 インプット 問題演習 記述・基礎知識 総仕上げ

ステップ1:試験の全体像をつかむ

最初の1週間は、配点と合格基準を確認し、どの科目に時間を寄せるかを決めます。

この段階で、行政法と民法を主役にすると決めておくと、あとで計画が崩れにくくなります。

ステップ2:行政法→民法→憲法の順にインプット

インプットは、行政法から始めるのがおすすめです。

行政法は条文の言葉がそのまま問われることが多く、民法より短い期間で得点に結びつきやすい科目です。

民法は理解に時間がかかるので、行政法の次に腰を据えて取り組みます。

1周目は完璧を目指さず、全体を早く1周することを優先しましょう。

ステップ3:1単元ごとに問題を解く

テキストを1単元読んだら、その日のうちに過去問や一問一答で確認します。

間違えた問題は、テキストの該当ページに戻って読み直します。

この「読む→解く→戻る」の往復が、行政書士の勉強法の中心です。

ステップ4:記述式と基礎知識に早めに着手

記述式は60点分あり、直前期だけでは書けるようになりません。

インプットが一通り終わった5月ごろから、1日1問ずつ書く練習を始めます。

基礎知識の足切り対策も、夏までには手をつけておきましょう。

ステップ5:模試と過去問で総仕上げ

9月以降は、模試で3時間の時間配分を練習します。

模試で間違えた論点は、過去問に戻って同じテーマの問題をまとめて解き直します。

ひの
ひの

テキストを何周も読んでから問題に入ると、本番で「知っているのに解けない」状態になりがちです。読んだらすぐ解く、を最初から習慣にしてください。

講義の順番どおりに進めれば、このステップを自分で組み立てる必要はありません。

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行政書士の科目別勉強法①行政法|配点112点の主役

行政書士の勉強法 行政法の勉強法 配点112点の主役

行政法は、行政書士試験で最も配点が大きい科目です。

択一式19問、多肢選択式2問、記述式1問で、合計112点あります。

行政法で8割近く取れれば、それだけで合格ラインの半分近くを確保できます。

行政法は「手続3法」から固める

行政法でまず固めたいのは、「手続3法」と呼ばれる行政手続法・行政事件訴訟法・行政不服審査法です。

この3つは条文の数字や要件がそのまま問われることが多く、覚えた分だけ点数に変わります。

国家賠償法と地方自治法は、3法を固めてから取り組めば十分です。

分野勉強のポイント
行政手続法申請・不利益処分・届出の手続の違いを表で整理する
行政不服審査法審査請求の期間・審理員・裁決の流れを図で覚える
行政事件訴訟法取消訴訟の要件(処分性・原告適格など)を判例とセットで覚える
国家賠償法1条と2条の違い、代表的な判例を押さえる
地方自治法直接請求の種類と必要な署名数を表で覚える

出典:行政書士試験研究センター「試験の概要」の出題範囲をもとに当サイト作成

多肢選択式は判例の言葉に慣れる

行政法の多肢選択式は2問16点で、判例の文章の空欄に入る言葉を選ぶ形式です。

空欄1つにつき2点の部分点があるので、全部わからなくても1つずつ拾っていけます。

判例を読むときに、結論部分のキーワードに線を引いておくと、多肢選択式の対策になります。

条文の素読と過去問の往復が近道

行政法は、条文を読んだ回数がそのまま得点に表れやすい科目です。

過去問で間違えた選択肢は、必ず条文に戻って確認しましょう。

行政手続法や行政不服審査法のように似た手続が並ぶ法律は、比較表を自分で作ると記憶に残りやすくなります。

ひの
ひの

役所の窓口に書類を出すのも、行政手続法でいう「申請」の一つです。身近な手続に置きかえて考えると、条文がぐっと覚えやすくなりますよ。

行政書士の科目別勉強法②民法|理解が先、暗記は後

行政書士の勉強法 民法の勉強法 理解が先、暗記は後

民法は、択一式9問と記述式2問で76点ある、行政法に次ぐ重要科目です。

ただし範囲が広く、事例問題が中心なので、暗記だけでは太刀打ちできません。

民法は「誰が・誰に・何を請求できるか」を図に書いて考える習慣をつけることが、得点アップの近道です。

民法は総則・物権・債権を優先する

民法は、総則・物権・債権・親族・相続の5つの分野に分かれています。

出題数が多い総則・物権・債権を先に固め、親族・相続はそのあとで十分です。

分野主なテーマ優先度
総則意思表示・代理・時効高
物権物権変動・抵当権高
債権債務不履行・契約・不法行為高
親族婚姻・親子中
相続相続人・遺言・遺留分中

出典:行政書士試験研究センター「試験の概要」の出題範囲をもとに当サイト作成(優先度は当サイトの目安)

事例は必ず図に書く

民法の問題は、登場人物が3人、4人と増えていく事例がよく出ます。

問題文を読みながら、人物と矢印を簡単な図にすると、誰が何を主張しているかがすぐわかります。

記述式でも民法から2問出るので、図にする習慣はそのまま記述対策にもなります。

民法の記述式は要件と効果をセットで覚える

民法の記述式は2問40点あり、行政書士試験の中でも配点の大きい問題です。

「どんな要件がそろうと、どんな効果が生じるか」をセットで覚えておくと、40字の答えを組み立てやすくなります。

択一式の勉強をするときから、要件と効果を意識してテキストを読むようにしましょう。

ひの
ひの

社労士試験の民法知識はほとんど出ないので、僕も民法は苦手でした。だからこそ、独学で民法につまずく人の気持ちはよくわかります。民法だけでも講義を聞くと、理解の早さがまったく違いますよ。

民法の理解に不安がある人は、講義で全体像をつかんでから問題に入るほうが近道です。

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行政書士の科目別勉強法③憲法・商法・基礎法学|深追いしない

行政書士の勉強法 憲法・商法・基礎法学 深追いしない勉強法

憲法・商法(会社法)・基礎法学は、3科目合わせて56点です。

行政法と民法に比べると配点が小さいので、勉強法も「取れる問題を確実に取る」ことに絞ります。

科目配点勉強法のポイント
憲法28点人権は判例の結論、統治は条文の数字を中心に覚える
商法・会社法20点株式・機関(株主総会・取締役)など頻出テーマに絞る
基礎法学8点法律用語と裁判制度の基本を過去問で確認する

出典:行政書士試験研究センター「合否判定基準」をもとに作成(勉強法は当サイトの目安)

憲法は判例の結論を押さえる

憲法の人権分野は、最高裁判例の結論と理由がよく問われます。

判例の細かい事実関係より、「合憲か違憲か」「どんな基準で判断したか」を優先して覚えましょう。

統治分野は、国会・内閣・裁判所の条文の数字(任期や議決の要件など)が狙われます。

商法・会社法は割り切りが大切

商法・会社法は5問20点ですが、範囲が非常に広い科目です。

すべてを理解しようとすると時間が足りなくなるので、過去問で繰り返し出ているテーマに絞って2問を目標にします。

商法・会社法に時間をかけすぎて、行政法の演習が足りなくなるのが、典型的な失敗パターンです。

行政書士の科目別勉強法④基礎知識|足切りを確実に回避

行政書士の勉強法 基礎知識の勉強法 足切りを確実に回避

基礎知識は14問56点で、24点(6問)未満だと、ほかの科目が満点でも不合格になります。

令和6年度からは、行政書士法などの「業務に関連する諸法令」も出題範囲に加わりました。

分野勉強のポイント
一般知識(政治・経済・社会)出題範囲が広いので深追いせず、時事は直前期にまとめて確認
業務関連の諸法令行政書士法を中心に、業務に関連する法令の条文を押さえる
情報通信・個人情報保護個人情報保護法の定義と義務を中心に確実に得点
文章理解例年3問出題される得点源。毎日1問解いて慣れる

出典:行政書士試験研究センター「試験の概要」(令和6年度試験から適用の出題範囲)をもとに当サイト作成

文章理解と個人情報保護で確実に点を取れば、足切りの6問はぐっと近づきます。

一般知識の時事問題は予想が難しいので、ここで高得点を狙うのは効率がよくありません。

対策しやすい分野で6問以上を確保するのが、基礎知識の勉強法の基本です。

ひの
ひの

僕が社労士試験で落ちたのも、まさにこの「足切り」でした。法令で点が取れていても、足切り科目を後回しにすると一発で終わります。基礎知識だけは夏までに必ず手をつけてください。

基礎知識の足切りラインと対策は、『行政書士の基礎知識(一般知識)の足切りは6問24点|自己採点で確かめる方法と対策を現役社労士が解説』の記事で解説しています。

行政書士の勉強法 記述式|部分点を積み上げる

行政書士の勉強法 記述式の勉強法 部分点を積み上げる

記述式は行政法1問と民法2問の3問で、1問20点、合計60点あります。

40字程度で答える問題で、完全な正解でなくても部分点がもらえる仕組みです。

記述式で半分の30点前後を取れれば、択一式の負担がかなり軽くなります。

記述式は「キーワード」から書く

記述式は、いきなり文章を書こうとすると時間がかかります。

まず解答に入れるべきキーワードを2〜3個書き出し、それをつなげて40字にまとめる練習をしましょう。

択一式の勉強で覚えた条文や判例の言葉が、そのまま記述式のキーワードになります。

記述式は5月ごろから毎日1問

記述式の練習は、インプットが一通り終わった5月ごろから始めるのが目安です。

1日1問でも、半年続ければ150問以上を書くことになります。

記述式の部分点や採点の考え方は、『【2026年】行政書士の記述式は何点必要?部分点・採点基準・過去問と対策を現役社労士が解説』の記事で解説しています。

行政書士の勉強法 過去問|3周で論点を固める

行政書士の勉強法 過去問の勉強法 3周で論点を固める

過去問は、行政書士の勉強法で最も大切な教材です。

行政書士試験研究センターのサイトでは、令和2年度から令和7年度までの6年分の試験問題と正解が公開されています(一部の問題は著作権の関係で非掲載)。

過去問は「解く→根拠を確認→もう一度」

1周目は、正解できたかより「なぜその答えになるか」を確認することを重視します。

2周目は、1周目で間違えた問題を中心に解き直します。

3周目で、時間を計って本番と同じペースで解きます。

周回目的やること
1周目論点を知る解説を読み、テキストの該当箇所に印をつける
2周目弱点をつぶす間違えた問題だけを解き直す
3周目本番の練習時間を計り、迷った問題に印をつける

出典:当サイト作成

過去問は「何年分解いたか」より「何周したか」が得点に直結します。

おすすめの過去問集と3周の回し方は、『行政書士の過去問は何年分?おすすめ過去問集5選と3周の使い方・無料で解く方法を現役社労士が解説』の記事で解説しています。

行政書士の独学の勉強法|手順と限界

行政書士の勉強法 独学の勉強法 手順と限界

行政書士は、独学で合格する人もいる資格です。

ただし、独学には向いている人と向いていない人がはっきり分かれます。

行政書士の勉強法 独学・通信講座・通学の比較

独学の勉強法の手順

独学の場合は、次の順番で教材をそろえると迷いにくくなります。

順番教材使い方
1基本テキスト(1冊)全体を早く1周する
2分野別の過去問集テキストと並行して解く
3六法(条文集)間違えた条文を確認する
4記述式の問題集5月ごろから1日1問
5模試(会場・自宅)9月以降に2〜3回受ける

出典:当サイト作成

独学向けのテキスト選びは、『行政書士独学のおすすめテキスト・参考書5選!これだけでいい冊数と選び方を現役社労士が解説』の記事で解説しています。

独学が向いている人・向いていない人

【独学が向いている人】
・法学部出身、または宅建など法律系の資格を持っている
・自分で計画を立てて、毎日続けられる
・費用をできるだけ抑えたい

【独学だと苦労しやすい人】
・法律を学ぶのが初めて
・民法の事例問題に苦手意識がある
・仕事が忙しく、勉強の順番を考える時間がない

独学で一番つまずきやすいのは、民法と記述式です。

どちらも「解説を読んでもピンとこない」状態になりやすく、ここで勉強が止まってしまう人が少なくありません。

独学で進めてみて民法で手が止まったら、その時点で講座に切り替えるのも立派な勉強法です。

ひの
ひの

僕は社労士試験に通信講座を使って合格しました。お金より時間のほうが取り戻せない、というのが3回受験した実感です。

行政書士の通信講座を使う勉強法|講座の選び方

行政書士の勉強法 通信講座の勉強法 講座の選び方

通信講座を使う最大のメリットは、勉強の順番と量を講座が決めてくれることです。

講義を聞き、テキストを読み、問題を解くという流れが最初から組まれているので、計画づくりに時間を取られません。

主な通信講座の受講料と特典

行政書士の主な通信講座の受講料比較
講座初学者向けコース(税込)特徴・特典
アガルート入門総合講義 166,320円〜受講生の合格率52.59%。入門カリキュラム/フル受講で合格すると全額返金またはお祝い金5万円
フォーサイト76,800円(バリューセット2)受講生の合格率58.5%。フルカラーテキスト、質問は回数無制限
クレアールカレッジコース 94,640円全コースでメール質問が回数無制限。合格でお祝い金2万円
ユーキャン行政書士講座 69,000円カラーのイラストが多いテキスト、添削7回
スタディングスタンダード(冊子付) 54,000円スマホで講義と問題演習が完結

出典:各社公式サイト(2026年11月時点)。価格・特典は変わることがあるので申込前に公式サイトで確認してください

通信講座を選ぶ3つのポイント

通信講座は、次の3つのポイントで選ぶと失敗しにくくなります。

通信講座を選ぶポイント
・予算:5万円台から15万円以上まで幅がある
・学ぶ場所:スマホ中心か、紙のテキスト中心か
・サポート:質問の回数、合格特典、返金制度の有無

費用を抑えてスマホで学びたいならスタディング、紙のテキストでじっくり学びたいならフォーサイトやユーキャンが候補になります。

講義の質と合格特典を重視するならアガルート、質問の多さを重視するならクレアールが向いています。

ひの
ひの

通信講座は「続けられるかどうか」で選ぶのが一番です。無料の体験講義を2〜3社見比べてから決めると、自分に合う講座がわかりますよ。

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各社の講座をくわしく比べたい人は、『行政書士通信講座おすすめランキング12選【2027年合格目標】料金・合格率を専門家が比較』の記事で解説しています。

行政書士に短期合格する勉強法のコツ7つ

行政書士の勉強法 短期合格のコツ7つ

ここまでの内容をふまえて、短い期間で合格を目指すためのコツを7つにまとめました。

コツ内容
1. 配点から逆算する行政法・民法に勉強時間の6〜7割を使う
2. 1周目は速さ優先完璧を求めず、全体を早く1周する
3. 読んだらすぐ解く1単元ごとに過去問・一問一答で確認する
4. 教材は絞る基本テキストと過去問集を何周もする
5. 記述式は毎日1問5月ごろから少しずつ書き続ける
6. 足切り対策を先に基礎知識の文章理解・個人情報保護は夏までに
7. 模試で時間配分本番の3時間を体で覚える

出典:当サイト作成

コツ1・2:配点から逆算し、1周目は速さを優先

短期合格者に共通するのは、勉強時間の使い方に強弱があることです。

配点の大きい行政法と民法に時間を集め、1周目は細かいところで立ち止まらずに進めます。

2周目、3周目で理解を深めていくほうが、結果的に早く全体を固められます。

コツ3・4:アウトプット中心で、教材を増やさない

問題を解く時間を増やすほど、本番で使える知識が身につきます。

不安になって教材を買い足すより、今ある問題集の正答率を上げることに集中しましょう。

「新しい教材を1冊買う」より「同じ問題集をもう1周する」ほうが、点数は確実に伸びます。

コツ5〜7:記述・足切り・時間配分を早めに準備

記述式・基礎知識・時間配分の3つは、直前期にまとめて対策しようとすると間に合わないことが多い分野です。

早めに少しずつ手をつけておくことが、短期合格の決め手になります。

ひの
ひの

短期合格というと「1日何時間やるか」に目が行きがちですが、本当に差がつくのは「何をやらないか」を決められるかどうかです。配点の小さい分野を割り切る勇気も、立派な勉強法ですよ。

行政書士の期間別の勉強法|半年・1年のプラン

行政書士の勉強法 期間別の勉強法 半年・1年のプラン

行政書士試験は例年11月の第2日曜日に行われるので、2027年の試験を目指すなら、今が勉強を始めるのにちょうどいい時期です。

例年どおりなら、2027年の試験日は11月14日(日)の見込みです。

1年プラン:11月スタート

法律を初めて学ぶ人は、1年かけてじっくり進めるのが安心です。

2027年の行政書士試験合格を目指す1年の勉強プラン
時期やること
11〜2月行政法・民法の講義やテキストを1周、一問一答で用語に慣れる
3〜5月憲法・商法・基礎法学を1周、行政法・民法の過去問を回す
6〜8月記述式を毎日1問、基礎知識の文章理解・情報通信に着手
9〜10月模試を2〜3回受け、間違えた論点を過去問で復習
11月試験本番

出典:行政書士試験研究センター「試験の概要」をもとに当サイト作成(学習時期は目安)

半年プラン:5月スタート

半年で合格を目指す場合は、インプットとアウトプットを同時に進める必要があります。

5〜7月で行政法と民法を講義で1周しながら過去問を解き、8月から記述式と基礎知識、9月以降は模試と過去問の復習に集中します。

半年で合格を目指すなら、1日あたりの勉強時間を多めに確保し、教材を広げすぎないことが条件です。

必要な勉強時間と、期間別の1日の勉強時間は、『行政書士の勉強時間とスケジュール!半年・1年で合格するための計画を解説』の記事で解説しています。

働きながらの行政書士の勉強法|続けるための工夫

行政書士の勉強法 働きながらの勉強法 続けるための工夫

行政書士の受験生には、仕事をしながら勉強する社会人が多くいます。

社会人の勉強法で大切なのは、まとまった時間より「毎日続けられる仕組み」を作ることです。

平日は「インプット」、休日は「アウトプット」

平日の通勤時間や昼休みは、講義の動画やテキストを読むインプットにあてます。

まとまった時間が取れる休日は、過去問や記述式など頭を使うアウトプットにあてると効率的です。

時間帯おすすめの勉強目安
通勤・移動中講義動画・一問一答アプリ30〜60分
昼休み前日の復習・条文の素読15〜30分
帰宅後過去問10問・記述式1問60分
休日模試形式の演習・弱点の復習3〜5時間

出典:当サイト作成(時間は目安)

「やらない日」を作らない

疲れて勉強できない日でも、一問一答を5問だけ解くなど、ゼロの日を作らないことが継続のコツです。

1日休むと翌日も休みたくなるので、小さくても毎日続けることを優先しましょう。

ひの
ひの

総務の仕事は、月末や年末調整の時期にどうしても忙しくなります。時間が取れない日でも「5問だけ」と決めて続けると、勉強が途切れにくくなりますよ。

スキマ時間を最大限に使いたい人には、スマホで完結する講座が向いています。

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行政書士の勉強法でやりがちな失敗6つ

行政書士の勉強法 勉強法の失敗例 避けたい6つの落とし穴

最後に、行政書士の勉強法でよくある失敗を6つ紹介します。

行政書士の勉強法でやりがちな失敗パターン

失敗1:インプットばかりで問題を解かない

テキストを何周読んでも、問題を解かないと本番で点は取れません。

1単元読んだら、その日のうちに問題を解きましょう。

失敗2:配点の小さい科目に時間をかけすぎる

商法・会社法や一般知識の時事は範囲が広く、時間をかけても点数が伸びにくい分野です。

失敗3:記述式を直前まで放置する

60点分を捨てると、択一式でほぼミスが許されなくなります。

5月ごろから少しずつ書き始めましょう。

失敗4:基礎知識の足切りを軽く見る

法令で点が取れていても、基礎知識が24点未満なら不合格です。

夏までに対策を始めましょう。

失敗5:教材を増やしすぎる

テキストや問題集を何冊も買うと、どれも中途半端になります。

基本の教材を何周もするほうが確実です。

失敗6:模試を受けずに本番を迎える

3時間で60問を解く時間配分は、練習しないと身につきません。

9月以降に2〜3回は受けておきましょう。

一度不合格になった人の立て直し方は、『【2027年】行政書士試験に落ちた!再受験におすすめの講座と再受講割引、何度も不合格になる原因を解説』の記事で解説しています。

行政書士の勉強法についてよくある質問

Q. 行政書士は独学でも合格できますか?

A. 独学で合格する人もいます。ただし、法律を初めて学ぶ人は民法や記述式でつまずきやすいので、講座の利用も検討するとよいでしょう。

Q. 行政書士の勉強は何から始めればいいですか?

A. 配点が大きい行政法から始めるのがおすすめです。行政法を1周したら民法に進み、その後に憲法・商法・基礎法学を学びます。

Q. 行政書士の勉強時間はどれくらい必要ですか?

A. 一般に600〜1,000時間ほどが目安といわれています。法律の学習経験があれば、もう少し短くなることもあります。

Q. 行政書士試験は何点取れば合格ですか?

A. 法令等で122点以上、基礎知識で24点以上、試験全体で180点以上の3つをすべて満たすと合格です。

Q. 記述式の勉強はいつから始めればいいですか?

A. インプットが一通り終わった5月ごろが目安です。1日1問ずつ書く練習を続けましょう。

Q. 過去問は何年分解けばいいですか?

A. 年数より、同じ問題を3周して論点を固めることが大切です。分野別の過去問集を使うと効率よく進められます。

Q. 働きながらでも合格できますか?

A. 合格者には社会人も多くいます。通勤時間などのスキマ時間をインプットに、休日を問題演習にあてると続けやすくなります。

まとめ ~行政書士の勉強法は配点から逆算して進めよう~

行政書士の勉強法のポイントをまとめます。

行政書士の勉強法のポイント
・合格基準は法令等122点・基礎知識24点・全体180点の3つ
・行政法(112点)と民法(76点)に時間を集中する
・読んだらすぐ解く、を最初から習慣にする
・記述式は5月ごろ、基礎知識は夏までに着手
・独学で民法につまずいたら講座への切り替えも検討

行政書士試験は満点を取る試験ではなく、正しい順番で勉強すれば社会人でも十分に合格を狙える試験です。

2027年の試験に向けて、今日から一歩ずつ始めてみてください。

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